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お笑いNISA制度のテコ入れ案が飛び出した件 続き

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NISAの改善については、やるべき事はまず制度の恒久化が第一という意見が圧倒的に多いです。現在の所はNISA制度自体が10年間の時限措置ですからね。他にはあわせて非課税枠の拡大、損益通算できるようにする、などの意見が多いですね。

しかしどうも政治的財政的理由で、早期の制度の恒久化と非課税枠の拡大、特に制度の恒久化は難しいようです。

そうすると、現実的な実現性を考えると複雑なパズルを解くようなよく出来た改革案じゃないかと思いますね。いかにも官僚的というか…

日銀の部分的マイナス金利の仕組みなんかは一般国民の大半はまだ理解できていないと思いますが、本当によく出来てるんですよ。ちゃんと機能するか、機能してるかは別としてよく考えたなと感心します。この案も機能するかは別として、なるほどなと思う点はあります。


2  20年の投資期間は絶妙

制度の恒久化が当面難しいとすると、20年の期間設定は絶妙だと思います。20代から40代の若い層が投資するとすると、これ以上の期間例えば30年40年だともう老後に入ってきます。老後の事はDC(確定拠出年金)でやってくれって事じゃないかと。そっちですでに優遇措置がある訳だし。

当初伝わっていた改革案では2年以上の非課税期間の延長という事でしたが、「2~5年ぐらい延長してもたいして変わらん…」と思っていた所へずばっと20年。ちょっと驚きました。

また20年は長期投資としても十分な期間です。5年だと長期投資としては十分な期間とは言えませんが、20年なら十分でしょう…というか20年でも結果を出せないかもしれない長期投資ってなんなの?それちゃんとした投資なの?という気がします。

という訳で、

前記事の1の理由から、年60万円は金額的に妥当。そもそも120万円の枠を使い切っている人がほとんどいない事から、減額には問題が無い。根拠なく無軌道に非課税枠や非課税期間を拡大する訳ではないから財務省の顔も立つし飲みやすい案。

2の理由から、20年は財務省が飲める上限いっぱいの期間で必要十分な期間だと思います。財務省としても制度の恒久化を認めてしまったら、今度は世論が非課税枠の拡大を求めてくるのは分かりきってるので線引きをしてやれば飲みやすいと思います…


いかにも官僚的でパズルを解くような発想ですが、各方面の利害を調整しやすいよく出来た案です。

その結果、まーた無駄に複雑化して一般人には使い物にならない案になりそうなんですけど…

まだ一部のメディアが報道してるだけの案なので、世間の反応を見る観測気球でしょうから、たぶんマネー誌とかに一斉に叩かれてまだまだ路線変更はあるかもしれません。迷走してます。

私としては、NISAなんぞとっとと廃止して株の優遇税制を復活してくれと思ってます。そのそもNISA制度自体が経済低迷期に始めてやめるにやめられなかった株の優遇税制をやめるために持ち出してきた案です。最初の制度設計からして骨抜きで使い物にならないようになってるのはそのためです。

株の優遇税制?金持ち優遇?ああそうですよ、株価対策ですよ、という事で開き直ったら絶対に通らないと思いますが…w

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お笑いNISA制度のテコ入れ案が飛び出した件

NISAに長期積立枠 非課税、20年を軸に 政府調整、利用伸び悩みでテコ入れ

>政府は利用が伸び悩んでいる少額投資非課税制度(NISA)をテコ入れする。毎月少額を積み立てたい人のために新たな枠を設ける調整に入った。投資上限を現在の年120万円の半分以下に抑える代わりに売却益や配当に税金がかからない期間を現行の5年から大幅に延ばす方向だ。制度の使い勝手を良くして利用者の裾野を広げる。


投資上限を現行の年120万円から60万円に抑える替わりに非課税期間を現行の5年から20年以上に伸ばす案。さらに現行制度と新制度の選択制にしてどちらか選べるようにする、と。

複雑ではっきり言って使えないお笑いNISA制度をさらに複雑にするこの案ですが、テコ入れ策としては実は理には適っています。官僚の考える案は大抵合理的でよく出来てるんです。紙の上ではですけど…


1 年60万円は金額的に妥当。上限120万円の枠を使い切っている人がそもそも殆どいない。

既にNISA口座を開設している人が1000万人も居ますが、実はその半分以上が使ったことも無い休眠口座になっているというお寒い現状です。NISA制度が成功してるか失敗してるかと言えば現状は大失敗(やる前から分かっていたような…)ですから、なんらかのテコ入れは必要です。

枠を半分にするのは金融庁の財務省に対する交渉材料でしょう。そもそもNISA制度自体が株の税金を10%にする優遇税制をやめる(増税する)替わりに創られた(減税する)ものですから、増税にせよ減税にせよ税収面でのなんらかの手当は必要な訳です。

上限60万円と言う事は月あたり5万円ですから、これはいいセンです。一般サラリーマンにとって月々の家計から5万円も金融商品につぎ込むなんて感覚的にはかなりのバクチです。20年間無税というぐらいの優遇が無ければとても踏み切れません。これで十分でしょう。

月5万円が少なく感じるのはベテランの投資マニアの感覚であってちょっと世間離れしてますね。まあ私もハナクソぐらいの金額だと思うので興味ありませんが…

NISA制度を考えるのは面白いので長くなってしまいました。次に続きます。

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NISA口座を初心者に奨めないわけ

NISA口座というのはパンフレットの謳い文句に反して、使いこなすのが難しくかなり上級者向けです。

上級者が分かって使う分にはその人の勝手なので別に構わないのですが、右も左も分からない初心者が使うのはオススメできません。

確固たる意思を持って株を買って持ちっぱなしにするのは、バイ・アンド・ホールドとかいうカッコいい呼び方があって、ウォーレン・バフェットのような著名投資家のスタイルがこれなので、持て囃され良しとされます。

一方で、意に反して値下がりした株を売却できずズルズルと無駄に持ち続けるのは塩漬けと言って、これは株式投資の世界では馬鹿にされます。意思も規律も感じられないからです。

NISA口座は最初の非課税期間が5年間と限られているので、この5年間は持ちきるのが基本方針になります。もちろん売却してもかまわないのですが、頻繁に売買してるとすぐに枠が無くなるので意味がありません。

右も左も分からない初心者にとっては、この5年間でたまたま株価が大きく上がればバイ・アンド・ホールドの成功体験を得た事になり、たまたま株価が大きく下がれば塩漬けの失敗体験を得たことになります。

問題なのは、成功体験にしろ失敗体験にしろ、それがもたらされたのは要するに単なるNISA口座という税制のつごうに過ぎないという事です。

こういうのはたちの悪い体験であってしない方がマシではないでしょうか。たまたま儲かったとしてもです。一切、訓練も経験も積めてないので成長もありません。

もちろん、株の売り買いの経験など積む必要は無い、とする立場もあるのは理解しています。その場合もやはり5年間の区切りが邪魔です。枠や売買に細かい制限があるわりに、5年後に税制的に得をするかどうかは運任せですからね。

これでは税制によって強制的に塩漬けを正当化する習慣づけをさせられているようなもの、塩漬け投資家を育成しているようなものです。

そういう訳なので、最低限の経験があり自分で物事を判断できる人でなければ、NISA制度の恒久化でもない限り、NISA口座の開設そのものをオススメしません。


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