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ひとり世帯の貯蓄額中央値は「20万円」平均値は822万円。二人以上世帯では中央値400万円平均値1078万円。

一人暮らしの20~40代の貯蓄額 年収別の平均値と中央値(ライブドアニュース)

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査【単身世帯調査】」(2016年)によると、単身者(一人暮らし)の人の平均貯蓄額は822万円、中央値は20万円という結果が出ていました。


金融広報中央委員会の調査とあるので、元データを見てみました。
ついでに二人以上世帯も確認。

数字はここから↓

家計の金融行動に関する世論調査(金融広報中央委員会ウェブサイト)

平成28年(2016年) 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]

平成28年(2016年) 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]

の数字です。ただし調査方法が、

家計の金融行動に関する世論調査は、「二人以上世帯」を「訪問と郵送の複合・選択式の調査」により、「単身世帯」を「インターネットモニター調査」により、それぞれ別々に実施し、公表資料を掲載しています。


とそれぞれ異なっています。

ひとり世帯の金融資産非保有(つまり貯蓄ゼロ)が48.1%というのも衝撃的ですね。
ほとんど2人にひとりじゃないですか。
20代の若者だけだろ?と思うかもしれませんが全世代的な傾向です。

調査要綱を見ると単身世帯の方は株式会社日経リサーチに委託したとあります。
ネット調査ですが調査要綱がオープンになっているので、よくある怪しいネット上のアンケートと違って信頼性はありそうです(金融広報中央委員会は日本銀行内に事務局があります)。

全般的に見て単身世帯の方が二人以上世帯より保有金融資産、年収、金融リテラシー意識が低めです。

このブログの「金融リテラシー」カテゴリではよく金融広報中央委員会のデータを参照しているので、日本人全体の金融リテラシーの低さは承知しているのですが……

それにしても、ひとり世帯の金融意識の低さは壊滅的です。
このブログを読んでいるような人には信じられないかもしれませんが、現実はこんな感じ。

ひとり世帯の貯蓄意識が低いのは昔からですが、20年前、10年前と比べて平均年収が下がっているので、消費>収入で貯蓄ゼロ世帯の問題が水面上に浮上してきたんでしょうね。

バブル時代のようなそれほど浪費している人が多いとは思えないのに、貯蓄ゼロ世帯が増えているのは収入が減っているにもかかわらずスマホの通信費など固定支出が増えたからではないかと思います。社会保障費の負担も上っています。

つまり頭を使って生活しないと絶対に資産形成できない時代です。
こういう時代こそ金融リテラシーが重要になってくるはずなんですよね。

現状のままだと貯蓄ゼロ世帯が単身者の多数派になるのも時間の問題なのかもしれません。


貯蓄ゼロでも老後に困らない7つの法則



↑ちなみにこの本はタイトル詐欺です。こういう状況だからこういうタイトルの本が出るんでしょうね。出版社だか編集者はよくリサーチしてますね。


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債権や契約分野の民法改正案が可決。これは重要。



お金の貸し借りや物の売買といった契約に関するルールを大幅に見直す民法改正案について、衆院法務委員会は12日、賛成多数で可決した。衆院本会議を経て参議院に送付され、今国会で成立する見通し。契約ルールの抜本的な見直しは1896(明治29)年の民法制定以来初めて。


120年ぶりの抜本的見直しってすごいですね。

大きいというか分かりやすくなったのは、「業種ごとに複雑に設けられている未払い金の返還請求期間(消滅時効)を原則5年に統一」これですね。

未払い金の返還請求期間(消滅時効)、ひらたく言えばツケの消滅時効を全て「請求できると知った時から5年」に統一。

今まで民法では「未払い発生から10年」が原則で、別に個別業種ごとに飲食店は1年、弁護士費用は2年、病院の治療費は3年など決まってしました。

特に飲食のツケが1年って短いと思いません?
消滅時効の年限は複雑なので把握していない人も多く、「ミナミの帝王」ではこれをネタにした回もありました。



ツケ



民法改正後は5年に統一されるので、注意しましょう。


あと不動産関係の改正が細かいですね。

賃貸の敷金について、借主には経年劣化の修繕費を負担する義務はない、これも明確化されているので賃貸に住む人は憶えておきましょう。私も賃貸物件を渡り歩いていますが、ちゃんと請求すれば敷金が返ってこなかった事はありません。


トラブル防止の点で大きいのは、「約款」の関連規定です。

保険契約や電気・ガス、インターネット通販などの取引を効率化させる為に定めらる「約款」の定義や要件が決まっておらず個別解釈で対応されていたのが、規定されました。

これにより、客に一方的に不利益を強いる内容は無効となり、消費者保護の観点からそれは良い事ですが、一方で約款に合意すれば理解していなくても契約は有効となってます。

約款を読まずに「同意」をクリックしたり判を押したりするのは、最低限の安全は守られるものの、やはり良いことではありませんね。

消費者保護と言えば、重度の認知症など判断能力のない人が行った契約などは無効と明確化されているのも良いですね。


参考リンク:民法の一部を改正する法律案(法務省)


ミナミの帝王 140





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保険の起源はギャンブル

保険というものはとても面白いものです。

私は保険のたぐいは必要最小限しか入っていないのですが、これは保険の本質は経費のかかるリスクヘッジ(不確実性の低減)であり、過剰な安心感を買ったり大儲けを狙うものではない事を意識しているからです。

しかし本来退屈なリスクヘッジであるはずの保険がなぜ面白いかというと、もともと保険の起源はギャンブル、つまりスリリングな勝負ごとであったからですね。

投資は大嫌いだけどギャンブルは大好きだという人が多い日本人が、保険大好きなのはここに理由があると思っています。つまり保険の本質を理解していないんですね。
いや、面白さを理解してるのかな。


保険のルーツのひとつは中世の海上輸送、つまり昔の船乗りの活動にあります。

危険な航海に出る船が無事に帰ってくるかどうか、無事に帰ってくるほうに賭ける人と、嵐にあったり海賊に襲われたりするほうに賭ける人がいればギャンブルが成立します。

この場合、いくら航海が危険な時代でも無事に帰ってくる可能性のほうがいくらかは高いでしょうから、オッズは無事に帰ってくるほうに賭ける方が低くなります。
いきおい、無事に帰ってくるほうに賭ける人は資金量の多いおカネ持ちになります。これがのちの保険会社に発展していきます。

おカネ持ちは資金に余裕があるので、一回の勝負で一か八かのギャンブルをする必要はなく、回収率を計算して回収率がプラスの勝負の回数をこなして確実に資金を回収できるのです。
資金の回収が計算できるようになれば事業が成り立ちます。

もしあなたが当時の船乗りで、何回に1回かは生きて帰れないような危険な航海に出るなら、航海の失敗(自分の死)に賭けて受取人を家族にしておけば安心できるでしょう。
これが原始的な生命保険という事になります。

自分が死んだときに大儲けが出るようではそれは不毛なギャンブルです。
掛け金(賭け金)は最小限にした方がよいでしょう。


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↑そういえばマスターキートンの本職はロイズ保険組合の調査員でした。
ロイズの起源はまさに大航海時代の船乗りがたむろするロンドンのコーヒーショップにありました。

名作とは言え20年以上前の古い漫画ですけど知っている人はどれぐらいいるでしょうか?
続編が2012年から2014年にかけて連載されたので最近はそこそこ知名度は復活したかもしれません。

MASTERキートン Reマスター (ビッグ コミックス)





「保険の起源はギャンブル」ではありますが、保険の意義はリスクヘッジにあります。

ヘッジには経費がかかってパフォーマンスを押し下げますから、保険は必要十分で最低限であればそれにこしたことはありません。
そうしてみればムダのない保険はあっても、宣伝文句によくあるようなオトクな保険などはありません。


生命保険は「入るほど損」?!




MASTERキートン 1 完全版 (ビッグコミックススペシャル)





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