月別アーカイブ:2015年04月

  • 2015/04/30トヨタ自動車「AA型種類株式」(個人向け新型株)

    小黒とらさんのサイトで紹介されたトヨタ(7203)の個人向け新型株について、興味が湧いてきました。(「小黒とらのパーソナルファイナンスと悠々自適な生き方」をリンクに追加しました。)(長文記事です。お暇な人はどうぞ。)トヨタの個人向け新型株は、お買い得←該当記事です。トヨタ自動車、中長期保有を前提とした 「AA型種類株式」の発行に向けた手続きを開始←トヨタの記者発表全文>トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)...

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  • 2015/04/28インデックス投資

    相互リンク先の高等遊民の備忘録の遊民さんから、先日の記事の詳細な回答を頂きましたので、紹介と合わせて私の回答を記事にします。実は、ちょっと遊民さんの反応を期待してたんですよね。注意!もの凄い長文でグダグダ書いてます。お暇な人だけじっくり読んでください。時間と気持ちに余裕のない人にはオススメしません。早期リタイア後もインデックス運用を継続中←遊民さんの記事です。さいもんさんの素朴な疑問の裏には、「リ...

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  • 2015/04/27投資本

    個別株とくらべてインデックスファンドやETFを嫌う人の言い分としては、1 欲しくない銘柄も含まれている2 パフォーマンスが平凡(というか指数そのもの)3 信託報酬がかかるなどがあります。もちろんこれらの短所は長所と裏返しなわけですが、ではある種の日本株高配当株ファンドはどうかというと、1と2はそのままで、3のコストがまた高くなっています。ただでさえ低めの日本株の配当利回りが高めの信託報酬で削られるの...

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おいしすぎる話?「トヨタ(7203)の個人向け新型株」について考えた

小黒とらさんのサイトで紹介されたトヨタ(7203)の個人向け新型株について、興味が湧いてきました。(「小黒とらのパーソナルファイナンスと悠々自適な生き方」をリンクに追加しました。)

(長文記事です。お暇な人はどうぞ。)

トヨタの個人向け新型株は、お買い得←該当記事です。
トヨタ自動車、中長期保有を前提とした 「AA型種類株式」の発行に向けた手続きを開始←トヨタの記者発表全文

>トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)は、中長期の保有を前提とした、議決権のある、譲渡制限付種類株式として「AA型*種類株式」を発行する手続きを開始する。トヨタは同種類株式を今後複数回にわたって発行していくために、6月に開催が予定される定時株主総会で、関係する定款の一部変更を提案する。

要するに、議決権あり、譲渡制限ありの種類株式(普通株以外の株式)を新たに発行するということです。まだ先の話ですが、詳しい解説は小黒とらさんの解説記事をご覧ください。


特徴として、
発行価格は価格決定日の普通株式株価の120%以上。当日の株価が仮に10000円なら12000円以上ということ
発行から概ね5年経過後以降に、「普通株式への転換」および「発行価格での取得請求」が可能。つまり当日の株価が発行価格を下回っていたら、発行価格で買い取って貰うことが可能。元本確保に近いしくみ。
配当は「発行日が属する事業年度は0.5%、翌年度以降5年目まで0.5%ずつ 段階的に増加(5年目以降2.5%) 」 つまり5年間の平均配当は1.5%になる。
流動性なし。全期間譲渡制限付きかつ非上場なので、売却はできない。5年経過後はトヨタに発行価格で買い取って貰うか、普通株に転換することができる。

どうでしょうか。ちょっとややこしいですが、元本確保の仕組みがあり配当があらかじめ決まっているため、債券的な性格を持つ株式であると言えます。しかし決して債券ではなく普通株式でもありません(議決権はある)。

元本と配当が確保された上、株が値上がりしていればキャピタルゲインまで期待できる。配当利回りは、トヨタの長期社債の利率を上回る。非常にお買い得な金融商品です。まず損をすることはありません。

…がしかし、そんなおいしい話があるものでしょうか。どこかに落とし穴がないでしょうか?皆さんも考えてみて下さい。
考えた末に、疑問をコメント欄でぶつけてみた所、詳細な回答を頂きましたので紹介します。小黒とらさん、どうもありがとうございました。

(さいもん)一番大きいのは流動性がゼロと言う所でしょうね。だから社債や株とは比較できないのではないでしょうか。社債や株ならいざとなったら損失を覚悟で市場で売れますから。
もちろん債券的資産は償還まで持ちきるのが基本ですが、そうはいっても実際は長い期間の間には個人的事情で売らざるを得なくなる人が絶対に出て来ます。
だから、本当の本当に5年間は絶対に必要のない資金を投じなければならないという点で覚悟のいる投資だと思います。
それを考えると私なら5年1.5%はバーゲンプライスかというと微妙かなと。トヨタもおそらく株価が天井に近いという読みで出してきた条件だと思います。



(小黒とら)そうですね。流動性はポイントですね。トヨタの個人向け新型株は、仰るように長期の資金を費やすべきですね。逆に言うと、長期の資金じゃないとおいしさ半減です。
信用リスクと元本保全の確実性、5年以降の換金性、転換オプションが付いていることを考えると、トヨタの5年1.5%はバーゲンプライスだと思います。5年以降は毎年2.5%がほぼ確実に入ってきますので、本当においしいのは5年過ぎてからです。株なので償還はないとして、5年以降は2.5%でFixされますし、インフレになったらトヨタの普通株の値上がりも期待できるので転換オプションが効いてくるはず。どう転んでも悪くないと思います。
個人年金の運用対象として、いい商品性だと思いますよ。
もちろん、仰るように流動性は大きなポイントですし、流動性を犠牲にしていることの対価としての魅力的な商品性とも言えますね。



(さいもん)そうですね、120%の仮条件でプレミアムを払って5年間拘束されるかわりに、社債との金利差を得る商品と考えればいいでしょうか。株価が高い時期でさらに20%を載せれば5年後にキャピタルゲインを得られるかどうかは判断の難しいところですが、トヨタの配当利回りが2%を超えてるのを考えると、また普通株との比較が難しいですね。
元本保証や流動性の価値をどれだけ金利に反映するかという査定が難しい。
債券的性格を持つ株式ということで、ノックイン条項や早期償還条件のある仕組み債ともまた違うし面白い商品だと思います。



(小黒とら)面白い商品です。流動性、元本確保性、転換のオプションをどう評価するかでしょうね。信用リスクはほとんど無視していいでしょうから、安全性を重視する投資家には受けると思います。
トヨタは個人株主を増やしたいけど、普通株の元本毀損のリスクを取りたくない人が多いので、元本確保+転換オプションはそういう投資家向けのスキームなんでしょうね。(株式という体裁を取るためのスキームで議決権もありますし)



(さいもん)最後にひとつだけ、「どうころんでも悪くない」かどうかは、「インフレ下の株安」という最悪の事態がないとは言えないので断言はできないと思います。こうなると安全なのは外国資産か金ぐらいでしょうけど、そのぐらい情勢が悪くなっても逃げられない。トヨタ自体の信用リスクはほとんどないとしても、市場全体のリスクは丸被りしないといけません。
普通はここまで考える必要は無いのですが、流動性ゼロというのはそのくらい特殊な条件だと思います。長々と書いてすみません。ありがとうございました。



(小黒とら)多面的な意見、ありがとうございます。さいもんさんのようにリスクを洗い出して検討する姿勢は大事ですね。
トヨタの個人向け新型株は、ユニークなスキームなので議論は尽きないです。さいもんさんのおかげで私も理解が深まりました。ありがとうございました。



どうでしょうか。私は興味が湧いたので無事発行されたら少し申し込んでみようかと思います。
ふと思ったのは、もしトヨタ(7203)が株主優待実施企業だったら、申込みが殺到するのではないかということです。
元本確保、優待付で配当利回りが固定の種類株(議決権あり)…可能な限り転換しないでホールドしそうです。
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早期リタイア達成後のインデックス投資について

相互リンク先の高等遊民の備忘録の遊民さんから、先日の記事の詳細な回答を頂きましたので、紹介と合わせて私の回答を記事にします。実は、ちょっと遊民さんの反応を期待してたんですよね。

注意!もの凄い長文でグダグダ書いてます。お暇な人だけじっくり読んでください。時間と気持ちに余裕のない人にはオススメしません。

早期リタイア後もインデックス運用を継続中←遊民さんの記事です。

さいもんさんの素朴な疑問の裏には、「リタイア後にはリタイア後に相応しい資産運用の仕方があり、それはインデックス運用ではない」という考えを暗に含んでいるように感じられます。
だとすれば、それは一体どんな運用方法なのでしょうか? さいもんさん自身が実践している高配当日本株のホールドがそれに該当するというのであれば、世界市場でのインデックス運用よりも優れている根拠を示して欲しいと思います。


私の悪文から無理に行間を読んで頂いたようで、申し訳なくまたありがたく思います。
回答ですが、私は運用方法(投資手法)に優劣は無いと思ってます。
パッシブ運用もアクティブ運用も本来はイーブンなはずです。

どんな運用方法を採用するにせよ、数十年後の運用結果がどうなっているかは「わからない」としか言えません。実践面が大事とは言っても予め未来の事象を知るすべは無い以上、理論的に正しいことに賭けるのが最も合理的な選択だと私は思います。


その通りです。期待値の有利な方へ賭けるのは投資家の基本です。
膝を打って賛同します。

理論上正しい選択をしても「実際は駄目だったわ」に終わったらどうするのか? その駄目な結果に合わせて生き方を下方修正していくだけのことです。


これは投資家としてでは無く、早期リタイア者としては納得できます。
早期リタイア者は投資リスクのコントロール以上に、生活防衛の技術に長けた人が多いというが実感です。

もし駄目だったら「洒落にならない」と感じてしまうほど経済的リスクに敏感すぎる人は、単にその運用方法が自分のリスク許容度をオーバーしているだけのことなので、ポートフォリオを見直すなどしてリスクを下げればよいのです。


これはリスク管理の話ですね。その通りだと思います(こればっかりや)

失われた20年って日本市場という、時価総額にして世界の10%にも満たない市場での出来事ですよね。
もし1995年からの20年間を世界市場ポートフォリオでインデックス運用していたら、理論通りの素晴らしい結果になっていたのでは?


失われた20年というのはひとつの例えですが、過去の例で言うとダウは1929年の高値を1954年までの25年間抜けませんでした。もしアメリカ本体がコケたら国際分散投資の意味もほとんどなく世界経済全体がこれくらいの期間低迷することはありうるということでしょう。大昔の、極端すぎる例なのでこれ以上強弁はしませんが。
もっとも私はインデックス投資の意義自体は否定していません…

リタイア達成からわずか1年後にリーマン・ショックの洗礼を受けた私が、リタイア後も資産を取り崩しながらインデックス運用を継続しているサンプルです。暴落時に追加投資なんて必要ありませんでした。ただじっとしていれば嵐は過ぎ去り、資産残高は力強く回復しました。


ここなんですが、遊民さんの行動は完成形のインデックス投資家の行動だと思います。
さらっと書かれてますが、無職で追加資金も無い状態で、ただただ下落に耐えることができるのは凄いことです。
いくら国際分散投資で痛みを軽減してあるといっても、減ってるのは事実ですからね。

遊民さんは2億円以上の十分な資産を持って安全圏からインデックス投資をしている人ではありません。遊民さんの場合、自分を訓練してインデックス投資について良く理解しているからこういう行動がとれるのです。
万が一投資に失敗したら、「人生を下方修正する」と仰ってます。
哲学を持った人でないとなかなかこういう振る舞いは出来ません。

私の元記事を読んで頂けたらわかると思いますが、あれはあくまで早期リタイア者や早期リタイア志望者に向けて書いてます。「インデックス投資家」に向けて書いたものではありません。

給料をもらって定年まで安定して勤め上げるというタイプの人には、見切り発射的な早期リタイアという人生を選んだ、あるいは選ばさるを得なかった人の気持ちは分かりません。

2億円以上の十分な資産を持って早期リタイアできる人は極小数です。
安全圏が存在しないのなら、早期リタイア者は「哲学者」か「相場師」、もしくは優れた「生活者」(ドケチ…ってことかな)になるしかありません。

自分がそのいずれでもないと感じるなら、「形だけのインデックス投資」にいつまでも頼るのは危険ではないのか?というのが私の疑問というか、まあ老婆心ですね。これは安全圏を持たない早期リタイア者としての覚悟の問題です。
つまり、本格派の「インデックス投資家」を批判しているわけではありません。

逆に、インデックス運用で暴落に耐えられないのだとすれば、一体どんな運用なら耐えられるのかなと思います。そんな魔法のような方法があるなら私も知りたいです。


もう結論は出てますが、安全圏が存在しない以上、暴落に耐えることができるかどうかは個人の資質に左右されます。
パッシブ運用なら耐えられるとか、アクティブ運用なら耐えられるとかそういう問題ではありません。
「形だけのインデックス投資」をしてきた人には耐えられないのではないか、という疑問です。

ちなみに、私のようにアクティブ運用をしてきた人が耐えられなくなるのは自己責任です。だから問題にしてません。
魔法はありませんね。私はアクティブ運用者なので、暴落に耐えなければならないような状況に陥らないように精進しようと思います。

最後ですが、「だったらまぎらわしい記事を書くんじゃねえ!」「インデックス投資の批判かと思うだろうが!」というお叱りはごもっともだと思いますが、あくまでここは個人のブログであり、論文発表の場ではありませんからご容赦ください。
普段から無職の分際で好き勝手なことを言ってるだけのブログであります。

蛇足:私は「インデックス」と「個別株」、「パッシブ」と「アクティブ」、「早期リタイア者」と「サラリーマン」、「持ち家派」と「賃貸派」、「きのこ派」と「たけのこ派」、といった対立軸には興味はありません。それらはイーブンだと思ってますので、議論はご勘弁願います。
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高配当株ファンドの上位互換?ダウの犬について

個別株とくらべてインデックスファンドやETFを嫌う人の言い分としては、

1 欲しくない銘柄も含まれている
2 パフォーマンスが平凡(というか指数そのもの)
3 信託報酬がかかる

などがあります。
もちろんこれらの短所は長所と裏返しなわけですが、ではある種の日本株高配当株ファンドはどうかというと、1と2はそのままで、3のコストがまた高くなっています。

ただでさえ低めの日本株の配当利回りが高めの信託報酬で削られるので、さらに魅力のない商品になってます。

米国でも事情はあまりかわりませんが、その米国で編み出された古典的投資戦略がダウの犬投資法です。

やり方はダウ平均採用30銘柄のうち、配当利回りの高い銘柄を上から順に10銘柄均等に買うこと。たったこれだけ。1年経ったらまた同じ基準で銘柄入れ替えです。

これで擬似的な高配当株ファンドが作れます。売買は年一回だけなので、コストは非常に低くなります。その上、統計的にはダウ平均を上回るパフォーマンスが得られることになってます。日本株でやる場合はトピックスコア30か何かで代用すれば良いでしょう。

このやり方の優れた所は、株式投資のセオリーを自然に含んでいることです。

まず銘柄をダウ採用銘柄に限るということは、銘柄の選別が最初に済んでいることを意味します。まず倒産が考えられない30銘柄です。

また配当が高いということは相対的に株価位置が低いということで、優良株ならば株価が反発する可能性が高いです。一種の逆張り投資です。

そしてコストが低い。

しかも機械的に、初心者でも誰でもできます。

どうでしょうか?

もちろん上級者が実際にやる場合はアレンジを加えるでしょうが、全くの初心者ならば自分の判断を入れずに機械的にやった方がうまくいく可能性は高いと思われます。

最小の労力でインデックスのパフォーマンスを上回るために考えだされた、非常に合理的な戦略です。

ダウの犬投資法 ──プロにも株価指数にも勝つ「単純」戦略



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