2017年05月の記事一覧

高配当株に投資して配当金のみで生活しているブログ。仕事を辞めてセミリタイア(早期リタイア)生活中です。

月別アーカイブ:2017年05月

カイジの地下通貨ペリカについて真面目に考察しておカネについて考えた


  • 通貨とは何か?


    マイナス金利の影響で通貨とはなんぞや?という事を考える機会も増えてきたと思います。

    フィクションの世界の話ですが漫画「カイジ」の地下通貨「ペリカ」について考察しておカネについて考えてみます。

    エンデの貨幣論について記事を書いた事もありペリカという私的通貨、おカネに興味があるんです。

    漫画とは言えあなどれないおカネの話……!

    エンデの遺言 ―根源からお金を問うこと (講談社 α文庫)


  • 2 帝愛地下王国の通貨「ペリカ」


    1. ・ペリカとは

      ペリカ

      マンガ『賭博破戒録カイジ』に登場する「地下王国」の通貨単位。スペルは「Perica」で、レートは1ペリカ10銭(0.1円)。 すべて紙幣で、額面は100ペリカ、1,000ペリカ、10,000ペリカの3種類。紙幣には発行者である帝愛グループ会長の兵藤和尊の顔が印刷されている。10ペリカ=1円。 

      ペリカとは - はてなキーワード -



      perika.png

      ペリカの券面のデザインには帝愛グループの総帥、兵頭会長の肖像画が採用されています。

      ちなみに非公式情報ですが、兵頭会長のモデルは武富士の創業者と言われています(武富士→武藤→兵藤→兵頭)。

      金貸し、借金取りのイメージでそのまんまですね。

    2. ・地下通貨ペリカの違法性

      借金持ちを地下に強制連行してタコ部屋労働を強いている時点で違法もクソも無いと思いますが、紙幣類似証券取締法という法律があります。

      これにより紙幣類似の作用・機能を有する物の発行等を取り締まっています。

      でも地域通貨ってありますよね?
      商店街が発行したりするやつ。

      地域通貨は円以外の名称、有効期限の設定、円との兌換不可、会員のみが使用可能な形態などを取る事により法的問題を回避したりします。

      まあカイジや班長が地上に出た時に、ペリカと円の10対1での引き換えが保証されている描写があるので、このあたりガッツリ法に触れそうです(笑)

      お金のつくり方: 地域通貨運営マニュアル Ver3.00

    3. ・ペリカの実在モデルはあるのか?

      ある訳ないだろう、と思ったのですが探したらありました。
      西表(いりおもて)炭鉱で使われていた炭鉱切符というものがあります。

      給料の代わりに炭坑切符と呼ばれる私製貨幣が支給され、会社経営の売店で食料や日用品と交換することができた。炭坑切符はある程度集めれば通貨と交換できるとされていたが、実際には交換されないばかりか責任者が交代すると紙切れ同然となった。すなわち一度炭坑にやってくると二度と帰れないというのが実情であった。

      西表炭鉱(Wikipedia)


      こういった場所での私的貨幣の発行目的として逃亡防止があります。

      無報酬で働かせ続けると不満が溜まり反乱・逃亡のおそれがあるので、ある程度は報酬を渡す必要があります。
      しかし現金は逃亡の資金にもなるので、かわりに私的貨幣を渡してそれで売店での買い物にとどめさせるわけです。

      本当にひどい話です……

      沖縄・西表炭坑史

    4. ・地下王国の経済規模・ペリカの流通量

      漫画やアニメの描写を見るとすくなくとも100人以上の債務者が働かされています。
      ひとりあたりの月の基本給が910,000ペリカですが9割が借金返済と施設利用料に当てられるので、手取りは91,000ペリカ(9,100円!)しかありません。

      仮に200人ぐらいが給料を受け取るとして、月に2千万ペリカぐらいの貨幣が地下王国に供給される事になります。
      日本円にして200万円ほどですから非常にささやかな経済規模です。

    5. ・ペリカによる売店経営・賭場開帳の意義

      売店経営は「地下という環境を考えれば」比較的良心的です。

      利益を帝愛側と班長側で折半している為、値段が高いことは高いのですが、飲み物は「キンキンに冷えてやがる」し、混ぜものや水増しといった不正も無いようです。

      kinkin.png
      飲み物はキンキンに冷えてやがります。


      あくまで借金返済の為に働く債務者の福利厚生(?)とペリカの回収に重点を置いているようです。

      月2~3回の賭場開帳の意義は過酷な労働を強いられている債務者のガス抜きでしょう。

      参加費は300ペリカとこれも良心的(?)です。
      高いテラ銭を取られる地上の公営ギャンブルよりよほどマシです。

      漫画を読むとイカサマによる搾取のシステムに見えますが、あくまでそれは大槻班長が勝手にやっている事で、本来は単なる娯楽、息抜きのようです。

      地下のような特殊な環境にしては意外と健全です。帝愛側としてもトラブルは困りますし。

      もっとも班長にペリカを借りるとあとが地獄です(笑)

      賭博破戒録 カイジ 1


  • 地下通貨ペリカと大槻班長の運命


    1. ・ペリカはエンデの言う腐る貨幣に近い?マイナス金利?
      地下通貨ペリカの流通量が少ないのと売店経営が適正に行われている為、地下王国でペリカがダブついてインフレになるという事はないようです。
      また貯めこむのも後述の理由で現実的ではないのでデフレにもなりません。

      システムとしてはよく出来ています。

      唯一大量にペリカを集める手段として月数回の賭場がありますが、大量に集めたペリカの消費手段は50万ペリカの1日外出券しかありません。

      外出を許可されるのは帝愛が認めた人物だけなので、実際は班長クラス、体制側の人間が多くなるでしょう。
      偶然に賭場で大勝した人物が出てきても、せいぜい売店で豪遊するしかありません。
      銀行が無いのでペリカの貯蓄や運用もできませんし、あまり多額のペリカをタンス預金するのも不安がありますし。

      ペリカを貯めこんでもふさわしい大量消費手段が無い上に、貨幣としての信用が時限式(帝愛がいつルールを変更するか分からない)では、使うしかありません。

      実体経済と貨幣経済のサイズがほぼ同じ(そう管理されている)なので、純粋に労働の対価としてのおカネという事になります。
      明確に減価こそしないものの、労働の対価としての貨幣と言う意味ではエンデの言う腐る貨幣(自由貨幣)に近いものがあります。

      もちろん不当に労働力を搾取されているわけですが……

      田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」

    2. ・ペリカと大槻班長の運命

      ペリカはあまり貯めこんでいると確実にペナルティがありそうです。

      金貸しとイカサマで不当に利益を得ていた大槻班長は、最後にカイジの逆襲にあって破滅しました。

      この時他の班長は大槻班長の地位保全に協力してくれなかったし、帝愛側は最初から不干渉です。

      閉じた地下王国の貨幣システムの中で、不当かつ無用に蓄財しようとした大槻班長は地下王国の貨幣システムを理解していませんでした。

      せいぜい年に一回ぐらい地上に出て一杯やるぐらいが適正で、貯めこんで温泉、避暑地、ハワイなどで豪遊しようとするのは明らかにやり過ぎです。

      地下王国の経済規模を超えた計画を実現するにはカイジたちを不当に絞りあげ続けなければなりません。
      この暴挙は地下王国の安定を脅かす可能性があります。

      地下王国の安定の為に通貨制度を設計した帝愛グループ側から見ると、大槻班長は明らかにやり過ぎていたので、カイジが居なくてもいずれ何らかのきっかけで破滅していた可能性は高いでしょう。


      ※ちなみにカイジのスピンオフ作品、「1日外出録ハンチョウ」が連載開始しています。コミックが出たら買います。

      中間管理録トネガワ(1) (ヤングマガジンコミックス)



      それまではトネガワを読んでいます……!


      (2017年5月31日追記)
      「1日外出録ハンチョウ」の一巻が2017年6月6日に発売されます。
      さっそくAmazonでkindle版の予約をポチりました。楽しみです。

      1日外出録ハンチョウ(1) (ヤンマガKCスペシャル)



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平成29年4月から、「仮想通貨交換業(仮想通貨交換サービス)」に関する新制度が開始されました(政府広報)



「仮想通貨」は、近年、ショッピングなどの際に、支払・資金決済ツールとして利用される機会が広がっています。その理由の一つとして、仮想通貨と法定通貨を交換するサービス(仮想通貨交換業)を行う業者が登場し、利用者と仮想通貨の接点が多くなってきたことが考えられます。こうした中、「仮想通貨交換業」に関する新しい制度が平成29年4月1日から始まりました。


利用者が仮想通貨を入手したり換金したりするときには、インターネット上の「交換所」や「取引所」と呼ばれる業者を利用するのが一般的です。このような業者のサービスは「仮想通貨交換業」として、平成29年4月1日から資金決済法上の規制の対象となります。





2017年は仮想通貨元年と言われていますが、その理由のひとつに制度の整備が挙げられます。

一方でビットコインをはじめとする仮想通貨群はバブル状態に入っており、2017年に入ってから暴騰と暴落を繰り返しています。

この動きが落ち着いて、早ければ2018年の春ぐらいから本格的に一般レベルで仮想通貨の普及が進むのではないかと思っています。
それというのも、MUFGコインなど、メガバンク独自の仮想通貨の一般利用開始が2018年の春から予定されているからです。

これは価値が大きく変動するビットコインなどの仮想通貨と違って、円と等価で交換する固定レートになっているので、ギャンブル性を嫌う一般向けにも受け入れられやすいのではないかと思います。

既存の電子マネーの需要を置き換えて、海外送金の手数料が安くなるなどのメリットもあるので、うまく行けばですが普及が進むでしょう。

それに伴って一気に仮想通貨が一般的になれば、ビットコインなどの他の投機性の高い仮想通貨の注目度も上がるかもしれません。

今の所、日本人の認識は仮想通貨イコール投機・ギャンブルであり、実際に仮想通貨を決済手段として使っている人はほどんどいないので、メガバンクの信用力を生かしてまずは普通の決済手段としての仮想通貨の普及が進むと思われます。

逆に言えば、それまでは仮想通貨やフィンテック関連株の激しい値動きは気にしなくてもいいのではないでしょうか?
仮想通貨の大きな流れは止められない(だから法律の整備やメガバンクの参入が始まっている)としても、何が始まって何が生き残るかは依然不透明です。

配当金生活的にも、仮想通貨はインカムゲインを生まないのがネックですね。
投機の血は騒ぐんですけどね(笑)

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高配当日本株ETFの「One ETF 高配当日本株(1494)」が新規上場

2017年5月23日から高配当日本株ETFである、「One ETF 高配当日本株(1494)」が新規上場しています。

公式:One ETF 高配当日本株 日経新聞掲載名 : One高配当 銘柄コード : 1494(アセットマネジメントOne)

目論見書(めろんみがき、ではなく、もくろみしょ)を読むとこのETFは、「S&P/JPX 配当貴族指数」に連動する投資成果を目指して運用を行います、とあります。

「S&P/JPX 配当貴族指数」はS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスと株式会社日本取引所グループ及び株式会社東京証券取引所が共同開発した、日本株のなかでも10年以上増配または配当水準を維持している銘柄を組み込んだ指数です。
分類で言うとスマートベータ指数。

この指数の連動を目指す投資信託としては、「SMT 日本株配当貴族インデックス・オープン」というものが昨年から出ていますが、ETFの方が良いという人はこちらの1494が選択肢になりますね。

信託報酬は「SMT 日本株配当貴族インデックス・オープン」が年率0.42%(税抜)、「One ETF 高配当日本株(1494)」が年率0.28%(税抜)になっています。

「SMT 日本株配当貴族インデックス・オープン」はノーロードの投資信託で購入手数料がかからないので、このぐらいの差だとどちらを選ぶかは個人の好みや投資・購入戦略によると思います。
ETFは通常購入手数料がかかりますが、株と同じように売買できるので私はETFの方が好みです。


さて、配当貴族というバタ臭いネーミングからして、これは米国流の配当成長戦略を日本株で実践するためのETFであると思います。

配当金生活は配当成長戦略とはちょっと畑が違うので、もし私が買うにしても基準価格が安い時にポートフォリオの補助的に買うぐらいですかね。

配当成長戦略は配当の継続性を重視しているので、その点は配当金生活とかぶる所があります。
しかし配当金生活は配当成長戦略によって指数のパフォーマンスを上回る事を目標としている訳ではないので、その点は区別して考える必要はあります。

まあ配当成長戦略を取る人はシーゲル博士の信者でしょうから、素直に米国株を買うでしょうね。
私は日本株でもこの先は面白いと思ってるんですけどね。


関連記事:連続増配株は配当金生活に向くか?

ETF投資入門 (日経文庫)




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