月別アーカイブ:2017年05月

  • 2017/05/31福本伸行(カイジ)

    ■目次 1. 通貨とは何か? 2. 帝愛地下王国の通貨「ペリカ」 3. 地下通貨ペリカと大槻班長の運命 1 通貨とは何か? マイナス金利の影響で通貨とはなんぞや?という事を考える機会も増えてきたと思います。 フィクションの世界の話ですが漫画「カイジ」の地下通貨「ペリカ」について考察しておカネについて考えてみます。 エンデの貨幣論について記事を書いた事もありペリカという私的通貨、おカネに興味がある...

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  • 2017/05/28金融リテラシー

    まったくその通り。老後のための貯蓄は個人年金?普通預金?:PRESIDENT Online - プレジデント https://t.co/pmivdbq1zX— さいもん (@hitori_haitou) 2017年5月27日老後のお金を貯めることを目的とした商品に、「個人年金保険」があります。数十年間にわたって保険料を払って老後に年金を受け取る、貯蓄目的の生命保険です。保険と名が付くと、「保険料を支払い続けなければ」という心理が働きやすく、銀行に預金するより続...

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  • 2017/05/26配当・株主優待

    私の場合は日本株なので、日本株限定のハナシです。最近は米国株ブームなので、連続増配株というと米国株のハナシが多いですからね。また、米国株ブーム以前は、連続増配という用語はあまりポピュラーでは無かったように思います。日本株の株主還元意欲が高まってきたのはアベノミクス以降のここ数年のハナシですし、10年ほど前には日本株のバリュー投資ブームがあったのですが、配当成長に注目した成長株投資ブームというのは無か...

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カイジの地下通貨ペリカについて真面目に考察しておカネについて考えた


  • 1 通貨とは何か?


    マイナス金利の影響で通貨とはなんぞや?という事を考える機会も増えてきたと思います。

    フィクションの世界の話ですが漫画「カイジ」の地下通貨「ペリカ」について考察しておカネについて考えてみます。

    エンデの貨幣論について記事を書いた事もありペリカという私的通貨、おカネに興味があるんです。

    漫画とは言えあなどれないおカネの話……!


  • 2 帝愛地下王国の通貨「ペリカ」


    1. ・ペリカとは

      ペリカ

      マンガ『賭博破戒録カイジ』に登場する「地下王国」の通貨単位。スペルは「Perica」で、レートは1ペリカ10銭(0.1円)。 すべて紙幣で、額面は100ペリカ、1,000ペリカ、10,000ペリカの3種類。紙幣には発行者である帝愛グループ会長の兵藤和尊の顔が印刷されている。10ペリカ=1円。 

      ペリカとは - はてなキーワード -



      perika.png

      ペリカの券面のデザインには帝愛グループの総帥、兵頭会長の肖像画が採用されています。

      ちなみに非公式情報ですが、兵頭会長のモデルは武富士の創業者と言われています(武富士→武藤→兵藤→兵頭)。

      金貸し、借金取りのイメージでそのまんまですね。

    2. ・地下通貨ペリカの違法性

      借金持ちを地下に強制連行してタコ部屋労働を強いている時点で違法もクソも無いと思いますが、紙幣類似証券取締法という法律があります。

      これにより紙幣類似の作用・機能を有する物の発行等を取り締まっています。

      でも地域通貨ってありますよね?
      商店街が発行したりするやつ。

      地域通貨は円以外の名称、有効期限の設定、円との兌換不可、会員のみが使用可能な形態などを取る事により法的問題を回避したりします。

      まあカイジや班長が地上に出た時に、ペリカと円の10対1での引き換えが保証されている描写があるので、このあたりガッツリ法に触れそうです(笑)

    3. ・ペリカの実在モデルはあるのか?

      ある訳ないだろう、と思ったのですが探したらそれらしいのがありました。
      西表(いりおもて)炭鉱で使われていた炭鉱切符というものがあります。

      給料の代わりに炭坑切符と呼ばれる私製貨幣が支給され、会社経営の売店で食料や日用品と交換することができた。炭坑切符はある程度集めれば通貨と交換できるとされていたが、実際には交換されないばかりか責任者が交代すると紙切れ同然となった。すなわち一度炭坑にやってくると二度と帰れないというのが実情であった。

      西表炭鉱(Wikipedia)


      こういった場所での私的貨幣の発行目的として逃亡防止があります。

      無報酬で働かせ続けると不満が溜まり反乱・逃亡のおそれがあるので、ある程度は報酬を渡す必要があります。
      しかし現金は逃亡の資金にもなるので、かわりに私的貨幣を渡してそれで売店での買い物にとどめさせるわけです。

      本当にひどい話です……

    4. ・地下王国の経済規模・ペリカの流通量

      漫画やアニメの描写を見るとすくなくとも100人以上の債務者が働かされています。
      ひとりあたりの月の基本給が910,000ペリカですが9割が借金返済と施設利用料に当てられるので、手取りは91,000ペリカ(9,100円!)しかありません。

      仮に200人ぐらいが給料を受け取るとして、月に2千万ペリカぐらいの貨幣が地下王国に供給される事になります。
      日本円にして200万円ほどですから非常にささやかな経済規模です。

    5. ・ペリカによる売店経営・賭場開帳の意義

      売店経営は「地下という環境を考えれば」比較的良心的です。

      利益を帝愛側と班長側で折半している為、値段が高いことは高いのですが、飲み物は「キンキンに冷えてやがる」し、混ぜものや水増しといった不正も無いようです。

      kinkin.png
      飲み物はキンキンに冷えてやがります。


      あくまで借金返済の為に働く債務者の福利厚生(?)とペリカの回収に重点を置いているようです。

      月2~3回の賭場開帳の意義は過酷な労働を強いられている債務者のガス抜きでしょう。

      参加費は300ペリカとこれも良心的(?)です。
      高いテラ銭を取られる地上の公営ギャンブルよりよほどマシです。

      漫画を読むとイカサマによる搾取のシステムに見えますが、あくまでそれは大槻班長が勝手にやっている事で、本来は単なる娯楽、息抜きのようです。

      地下のような特殊な環境にしては意外と健全です。帝愛側としてもトラブルは困りますし。

      もっとも班長にペリカを借りるとあとが地獄です(笑)


  • 3 地下通貨ペリカと大槻班長の運命


    1. ・ペリカはエンデの言う腐る貨幣に近い?マイナス金利?
      地下通貨ペリカの流通量が少ないのと売店経営が適正に行われている為、地下王国でペリカがダブついてインフレになるという事はないようです。
      また貯めこむのも後述の理由で現実的ではないのでデフレにもなりません。

      システムとしてはよく出来ています。

      唯一大量にペリカを集める手段として月数回の賭場がありますが、大量に集めたペリカの消費手段は50万ペリカの1日外出券しかありません。

      外出を許可されるのは帝愛が認めた人物だけなので、実際は班長クラス、体制側の人間が多くなるでしょう。
      偶然に賭場で大勝した人物が出てきても、せいぜい売店で豪遊するしかありません。
      銀行が無いのでペリカの貯蓄や運用もできませんし、あまり多額のペリカをタンス預金するのも不安がありますし。

      ペリカを貯めこんでもふさわしい大量消費手段が無い上に、貨幣としての信用が時限式(帝愛がいつルールを変更するか分からない)では、使うしかありません。

      実体経済と貨幣経済のサイズがほぼ同じ(そう管理されている)なので、純粋に労働の対価としてのおカネという事になります。
      明確に減価こそしないものの、労働の対価としての貨幣と言う意味ではエンデの言う腐る貨幣(自由貨幣)に近いものがあります。

      もちろん不当に労働力を搾取されているわけですが……

    2. ・ペリカと大槻班長の運命

      ペリカはあまり貯めこんでいると確実にペナルティがありそうです。

      金貸しとイカサマで不当に利益を得ていた大槻班長は、最後にカイジの逆襲にあって破滅しました。

      この時他の班長は大槻班長の地位保全に協力してくれなかったし、帝愛側は最初から不干渉です。

      閉じた地下王国の貨幣システムの中で、不当かつ無用に蓄財しようとした大槻班長は地下王国の貨幣システムを理解していませんでした。

      せいぜい年に一回ぐらい地上に出て一杯やるぐらいが適正で、貯めこんで温泉、避暑地、ハワイなどで豪遊しようとするのは明らかにやり過ぎです。

      地下王国の経済規模を超えた計画を実現するにはカイジたちを不当に絞りあげ続けなければなりません。
      この暴挙は地下王国の安定を脅かす可能性があります。

      地下王国の安定の為に通貨制度を設計した帝愛グループ側から見ると、大槻班長は明らかにやり過ぎていたので、カイジが居なくてもいずれ何らかのきっかけで破滅していた可能性は高いでしょう。


      ※ちなみにカイジのスピンオフ作品、「1日外出録ハンチョウ」が連載開始しています。コミックが出たら買います。



      それまではトネガワを読んでいます……!

      (2017年5月31日追記)
      「1日外出録ハンチョウ」の一巻が2017年6月6日に発売されました。
      速攻でAmazonでkindle版をポチりました。

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超低金利時代に個人年金保険で貯蓄は愚行



老後のお金を貯めることを目的とした商品に、「個人年金保険」があります。数十年間にわたって保険料を払って老後に年金を受け取る、貯蓄目的の生命保険です。

保険と名が付くと、「保険料を支払い続けなければ」という心理が働きやすく、銀行に預金するより続けやすいメリットがあります。

ただ、老後資金を貯めるのに有利かというと、決してそうとはいえません。



保険と名がついて、強制的に積み立てになるから続けやすい、というのは心理的にはそうかもしれませんが、そんな心がまえで大事な資産形成期を数十年も過ごすとしたら、有利不利とかいう以前に単純に未来は暗いとしか言えませんよね。

たとえば、40歳男性が60歳から10年間、毎月5万円ずつの年金が受け取れるプランに加入した場合、保険料の月額は2万3808円。総受取額600万円に対し、払込保険料総額は約571万円で、約29万円、受取額が多くなります。

最近は、保険会社が広告などに「戻り率」という指標を記載していますが、これは払込保険料総額に対していくら受け取れるかを示すものです。前述のケースの戻り率は105%で、一見なかなか良さそうだと思われるかもしれませんが、これは20年間、保険料を払い続けたら払込額の105%が戻る、という意味です。

おトク度を測るには年利回りを出す必要があります。前述のプランを換算するとわずか0.1%。0.1%が20年間固定されるので、金融商品として魅力はありません。


この場合特に痛いのがわずか0.1%の金利が20年間固定されることです。
この間もし金利が急上昇したら、実質的に大損です。
かといって中途解約、つまり損切したらそれまでの金利支払いがスズメの涙なので、解約払い戻し金が払込保険料総額を下回って元本割れします。

まあもし私なら、金利が上昇するのが明らかなら元本割れしても解約して損切りしますけどね。
元本割れが嫌だといってヘタに何十年も我慢したら大損の大馬鹿野郎です。
そのような愚行を、「心理的に積立を続けやすいのがメリット」と呼ぶのは馬鹿げています。

現在は超低金利時代なので、貯蓄目的の個人年金保険に入る理由は一ミリも無いのですが、超低金利時代ゆえに保険セールスの使う資料の見かけの戻り率に惑わされるかもしれません。その時は年利換算して正気を保つといいでしょう。

他に保険のセールスの武器として、個人年金保険料控除があります。

参考外部サイト:個人年金保険料控除(アフラック)

個人年金保険料控除で、多少は所得税と住民税が安くなるのですが、控除額に上限があるので実際の軽減額はハッキリ言ってショボいです。

こういう軽減額は何パーセントお得!というセールストークに惑わされずに絶対額で見るべきでしょう。上限があるんですから。

保険だの年金だの、税金が安くなるだの言葉のイメージに惑わされなければ、当たり前ですが貯蓄は預金ですべきでしょう。
この超低金利時代、どうせ利回りはゼロに近いので、利率などどうでもよくて理不尽な長期の資金拘束をされない分、預金の方が有利です。

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連続増配株は配当金生活に向くか?

私の場合は日本株なので、日本株限定のハナシです。

最近は米国株ブームなので、連続増配株というと米国株のハナシが多いですからね。

また、米国株ブーム以前は、連続増配という用語はあまりポピュラーでは無かったように思います。

日本株の株主還元意欲が高まってきたのはアベノミクス以降のここ数年のハナシですし、10年ほど前には日本株のバリュー投資ブームがあったのですが、配当成長に注目した成長株投資ブームというのは無かったと思います。
成長株投資ブームというと新興の無配株のものが多かったのではないかと。

そう、連続増配株に投資するという事は、配当の成長に注目するという事になります。
つまり、優良成長株投資または割安成長株投資になります。

連続増配株への投資は、配当成長と利益成長による株価の上昇をダブルで狙う戦略なので、銘柄選択などがハマればまことに結構な戦略です。


ただ……どう考えても連続増配と配当金生活には直接の関係はありませんね。
連続増配株は割安で買えれば良いのですが、例えば日本株の場合は代表選手が優良株の花王(4452)ですから、大抵はお高い事が多いです。つまり常に買う時点では配当利回りが低い事が多い。

それなのになぜ連続増配株が配当金生活に向くように思われているかと言うと、これは減配の可能性が低いからでしょう。
連続増配の実績があるから。

連続増配株は優良株が多いので、長期の資産形成には向くかもしれませんが、割安に買うチャンスが少ないので配当金生活にはちょっと食い合わせが悪いですね。
一番理想的なのはそのような優良株をリーマンショックのような暴落時に買う事ですが、それもちょっとムシが良すぎるでしょう。

株価の高い時期には連続増配株のような優良株が持てはやされるのですが、それで大きな利益を得ているのは不況期から辛抱強く相場に付き合ってきた人だけです。

配当金生活は配当の継続性を最重視するので、連続増配株は条件的には一番良いのですが現実的にはなかなか買う機会はありません。5年~10年に一回とかそのレベルでしょう。

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