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マイナス金利で確実に言えること

結局マイナス金利下で我々個人はどう行動すべきか?というのは誰しも関心があると思います。

「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」の導入

「マイナス金利」という言葉のインパクトと、実態のかい離がこの長い名称にも表れています。

昨日の日経先物の値動きを見ていましたが、日経新聞のフライング気味の「マイナス金利」速報が出てもしばらくは大きな値動きが出ませんでした。金融関係者の常識では量的質的緩和とマイナス金利は両立しないはずなので、大混乱になり情報の真偽や内容の確認に必死になっていたのでしょう。

種明かしは「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」という非常に込み入った政策でした。この分かりにくさと日経新聞の経済専門誌?としての良識を感じないスクープ主義には腹が立った人も多いでしょう。この気持ち、ザラ場に居なかった人には分からないと思います。


それはともかく、「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」が導入された世界で我々個人はどう立ち回ればいいのでしょうか。

「世界」と書いたのは、それ程基本的なルールが昨日までとは変わってしまったという意味です。戦略を一から練り直す必要があります。

まずマイナス金利自体は欧州ですでに導入されていて事例もありますが、日本では初めてで誰も経験がありません。黒田総裁自身が先週までマイナス金利にはメリットもデメリットもあり難しい、と言っていたぐらいなので、正確な未来予想は困難です。それに加えてこの複雑な制度です。金融機関は大混乱でしょう。

私は専門家ではないし、頭も悪いので分かっている事だけを確実に押さえる事にします。飛ぶ鳥を撃ち落とすのは困難ですが地面をハンマーで撃つのは外れようがありません。

まず、円安になります。最低限これを達成しないとマイナス金利にした意味が無いので当然です。その一方で以前1ドル125円のラインが「黒田ライン」として話題になりました。日銀と政府は円高は嫌だが過剰な円安も嫌う、という事でした。だから天井知らずに円安が進む事は無いと思います。一時はびっくりする程円安に振れる局面もあると思いますが、限度はある。しかし基本は当然円安です。

個別株については、「マイナス金利」が条件付きのものである以上、教科書通りの値動きにはならないと思います。無条件のマイナス金利なら銀行株を空売りし不動産株を買う取引を全力で行います。しかし実際は逆に動いて股裂きになる場面もあるでしょう。ただ基本的には程度はともかくとして、銀行株下げ、不動産株上げの値動きになるのは間違い無いと思います。

日経平均のレンジは、日銀が16000円を防衛ラインとして強く意識しているのが明確になりました。今回追加緩和の枠組みを立体的に拡げてきたので、再度このラインに接近するようだとまた動くでしょうし、実際に投機筋も警戒するでしょうから下値不安は大分解消されました。

上は日経19000円~20000円のあたりの上値が重くなりました。バブル相場になれば突破できる可能性も無くは無いと思いますがさすがに予想がつきません。たぶん日経平均はレンジ相場になる…と思いますが当たらない予想は止めておきます。


つまり、「円安」「銀行株下げ」「不動産株上げ」を基本として

だからと言って、高値圏で積極的にドルを買ったり、不動産株を買い上げたり、安値圏で銀行株を空売ったりするのは慎重になるべき。

飛びついて買ったり、慌てて売ったりしないという、基本的な心得を再確認することになります。

本当の意味でのマイナス金利だったら、一生の勝負どころになるだろうから確信を持って馬鹿になって勝負しても良かったんですけどね。「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」が微妙すぎて、相場の転換ポイントではあるけど全力で行き辛くなりそうですね。

マイナス金利―ハイパー・インフレよりも怖い日本経済の末路



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コメント

No title
景気を冷え込ませないためには、多くの主力企業が決算を迎える3月末時点で「程よい円安状態」にしておく必要があったということですかね。
1米ドル116円を割ったら、110円あたりまで一気に下がる可能性もあったし、そうなったら景気の悪化、税収入の落ち込みなどにつながったでしょうからね。

また、日銀の購入負担率が増している日本国債を、金融機関にも購入させたくなったということですかね。日銀からの目線で見れば、「これまで儲けさせてやったし、だいぶ背中が軽くなっただろ」「融資先の経営状況が悪化したら大変だろ?」という感じかな。

飴と鞭を使い分けるSM女王様という感じですかね。
Re: No title
> 景気を冷え込ませないためには、多くの主力企業が決算を迎える3月末時点で「程よい円安状態」にしておく必要があったということですかね。
> 1米ドル116円を割ったら、110円あたりまで一気に下がる可能性もあったし、そうなったら景気の悪化、税収入の落ち込みなどにつながったでしょうからね。
>
> また、日銀の購入負担率が増している日本国債を、金融機関にも購入させたくなったということですかね。日銀からの目線で見れば、「これまで儲けさせてやったし、だいぶ背中が軽くなっただろ」「融資先の経営状況が悪化したら大変だろ?」という感じかな。
>
> 飴と鞭を使い分けるSM女王様という感じですかね。

円安と株高は生命線ですからね。それこそ何でもやる、というのを見せた形です。

国債については今後日銀の買いオペに銀行が協力してくれなくなると言われていますね。今回は銀行からすると日銀の裏切り行為になりますから。
No title
とんでもない悪行をしたもんです。
この案は黒田総裁ではなく副総裁が前から考えていたものですが
政府のプレッシャーに耐え兼ねついに発動した
マイナス金利にすると言う事は日銀にこれ以上民間銀行は
預けるなよ!
と、通告するようなモノ。
それなら民間銀行は余剰資金をどこに持っていくのか?
企業の投資先があればいいですよ、でもデフレ経済でそんなところはない。
確実なところで言えば最近利上げしたアメリカの国債くらいでしょう。
米国債を買うことにより円安ドル高が加速。
結果的にアメリカ経済の足を引っ張ることになる。
その前にアメリカ議会が黙ってないでしょう。
ヨーロッパも日銀が発動したことにより更なる金融緩和政策を検討している。
日本やヨーロッパ各国が自国経済をインフレに誘導させたい為に海外にデフレを輸出している
構造になってきている。
結果世界の景気後退は長引くことになりますよ。

Re: No title
> とんでもない悪行をしたもんです。
> この案は黒田総裁ではなく副総裁が前から考えていたものですが
> 政府のプレッシャーに耐え兼ねついに発動した
> マイナス金利にすると言う事は日銀にこれ以上民間銀行は
> 預けるなよ!
> と、通告するようなモノ。
> それなら民間銀行は余剰資金をどこに持っていくのか?
> 企業の投資先があればいいですよ、でもデフレ経済でそんなところはない。
> 確実なところで言えば最近利上げしたアメリカの国債くらいでしょう。
> 米国債を買うことにより円安ドル高が加速。
> 結果的にアメリカ経済の足を引っ張ることになる。
> その前にアメリカ議会が黙ってないでしょう。
> ヨーロッパも日銀が発動したことにより更なる金融緩和政策を検討している。
> 日本やヨーロッパ各国が自国経済をインフレに誘導させたい為に海外にデフレを輸出している
> 構造になってきている。
> 結果世界の景気後退は長引くことになりますよ。

長引くというのはそうでしょうね。結局自国通貨安戦争になるので、日本人としてはせめてこの戦争に勝てる事を祈るばかりです。ただ日本が勝っても負けても自分が個人投資家として勝たないと話になりませんが。
No title
うーん、なるほど、渾身の記事ですね、わかりやすいです。

マイナス金利は欧州で先行してやってますが、そんなに混乱はないし、ユーロがどんどん安くなっているわけでもないんですよね。
Re: No title
> うーん、なるほど、渾身の記事ですね、わかりやすいです。
>
> マイナス金利は欧州で先行してやってますが、そんなに混乱はないし、ユーロがどんどん安くなっているわけでもないんですよね。


ありがたい事に、コメント、メール、Twitterなどでやたらとわかりやすい!という評価をいただきます。

私が基本的に専門家ではなく金融関係者でも無いので、レベルが一般人に近いからでしょうね。

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