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年金制度の本質と現実的な話

年金の話はある程度反響があったようなので、私が普段考えている事をもう少し書いてみます。

その前に日本年金機構の公式見解、考え方を確認しておきます。

公的年金制度の役割(日本年金機構)の下の方、

3 公的年金の基本的考え方

(1)世代間扶養の仕組み
(2)世代間の給付と負担の関係
(3)公的年金5つのメリット

という項目があります。賦課方式、世代間の支えあい、給付と負担の関係、賦課方式を取る公的年金ならでのメリット、といった基本的考え方です。

実は一番最後に基本にして一番重要な事が書いてあります。大半の人は年金機構のホームページなんかわざわざ見ませんが、私は年金や社会保障について基本的な事を大半の人が勘違いしているんじゃないかと疑っています。

私的年金や貯蓄は、公的年金を補完して、個々人の多様な老後生活のニーズを満たす役割を持っており、公的年金を土台として、両者を組み合わせて老後の生活資金を確保していくべきものと考えられます。


公的年金制度というのは保険制度です。何に対する保険かというと、長生きリスクに対する保険。誰でも年を取って働けなくなり、扶養してくれる人もいない、という状況になる可能性はあります。これが長生きリスクです。

この長生きリスクに備えるために、ここに書いてあるように公的年金はその一部を負担することになってます。

ところが制度ができた1960年頃の平均寿命が65歳ぐらい(定年が55歳)で、老人が少なく現役世代が多く、終身雇用が基本だったので一部というより大部分を賄えるような大判振る舞いをしてしまいました。これで日本人は公的年金や社会保障について根本的に勘違いしてしまったのだと思われます。

基本的に長生きリスクに対する備えというのは、100%国が面倒見る性質のものではありません。ところが日本では過去下手に手厚い給付をしてきてしまっているから、どこか最後は国が面倒を見てくれる、面倒を見るべきという変な勘違いが浸透しているような気がします。

長生きリスクに対して、大部分を公的年金の制度に頼ったり、逆に大部分を貯蓄に頼ったりする極端な姿勢はリスクに備えるという保険の基本的な考え方を逸脱しています。

だから私は今後も公的年金は払える限りは払っていくつもりですし、払えない状況になれば免除も受けるつもりです。同時に支出の管理や貯蓄など将来の備えも並行してやっていきます。

ただ、そもそも現役世代の社会保障費の負担が重すぎる、という話はあります。まともに払っていたら長生きリスクどころか生活設計も危うい人もいるのは理解しています。

本当にどうすればいいんでしょうね…しかし基本的に早期リタイアを考えるような余裕のある人は払っておいた方がいいと思います。

国民年金は現時点では免除を受けても半分は給付される事になっていますが、相互扶助の考えからすると本来は免除を受けた人は受給資格は無いのではないかと思っています。だから将来は無くなっても不思議はありません。生存権の問題は保険の守備範囲じゃありませんし。

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コメント

No title
何で読んだか忘れましたが、年金制度を作った人達は、最初から制度が破綻することは分かっていたそうです。

1990年代には、人口動態から少子高齢化は既に確定していました。
なので、経済が好調で財政に余裕があった1990年代に年金制度を割賦形式から積立形式に変えなければなりませんでした。
しかし、だれも既得権益を手放さず、問題を先送りしたので、この有様です。

対策としては、とりあえず年金は払える限りは払って、ゆの一方で資産形成に励む。
更に、年を取っても金を稼げる何らかの仕組みを作る。

資産 + 定期収入
これしかないと思います。
Re: No title
> 何で読んだか忘れましたが、年金制度を作った人達は、最初から制度が破綻することは分かっていたそうです。
>
> 1990年代には、人口動態から少子高齢化は既に確定していました。
> なので、経済が好調で財政に余裕があった1990年代に年金制度を割賦形式から積立形式に変えなければなりませんでした。
> しかし、だれも既得権益を手放さず、問題を先送りしたので、この有様です。
>
> 対策としては、とりあえず年金は払える限りは払って、ゆの一方で資産形成に励む。
> 更に、年を取っても金を稼げる何らかの仕組みを作る。
>
> 資産 + 定期収入
> これしかないと思います。

何で読んだか忘れた、というのは気になります。是非明らかにして下さい。
まあ私が担当者だとしたら、自分が生きているうちは破綻しないような延命策を考えますね…(汗)
No title
たしか、武田邦彦でした。
http://takedanet.com/archives/1013803757.html
Re: No title
> たしか、武田邦彦でした。
> http://takedanet.com/archives/1013803757.html

この話はよく分かります。なぜなら、私の父親が昔こういう話をしてしていた事があるからです!
今では父親の意見も変わっています…(汗)
No title
暗い気持ちになってしまいますね…自分の身は自分で守る…記事を読んであらためてそうしようと思いました…ガクブル
Re: No title
> 暗い気持ちになってしまいますね…自分の身は自分で守る…記事を読んであらためてそうしようと思いました…ガクブル

あまり悲観せず、かといって楽観もせずということですね。情勢が悪いので極論が幅を効かせがちがちですが、結局自分で辛抱強く考え続けていくしかありません。

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