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歴史上の「高等遊民」がイメージよりもはるかに物騒だった件

近代日本と「高等遊民」―社会問題化する知識青年層



歴史上の「高等遊民」の発生時期には大きく分けて明治末期と昭和初期の2つの不況期があるようです。

高等教育を受けながら就職できない人間が増えて社会問題化していた訳で、やはりバブル崩壊後の日本でニートが大量発生して社会問題化したようなものかと思います。

高等遊民というと夏目漱石の小説「それから」の代助のような裕福な家の優雅な身分の人をイメージしますが実際は、

こうした中から、作家の夏目漱石が知人を指して言ったように、「一年以上も下宿に立て籠つて、いまだに下宿料を一文も払わないで茫然としている男」のような資力のない「高等遊民」が発生していた。


このような状況だったようです。夏目漱石は高等遊民を美化しすぎです。

昭和初期にこの問題を取り上げた経済雑誌『エコノミスト』も、「金持ちの子供はよからうが、田舎の百姓が食ふや食はずで仕送りをして、やつと金のなる木を育て上げたら金どころか無駄花一つ咲かないといふんだから、気の毒だね。気の毒といふよりさうしてルンペン=インテリが発生する。そんな手合が何をやり出すかわからん。国家の重大問題」と述べている


昭和初期の「エコノミスト」自由に書きすぎだろ!現代の高学歴ニートの話かと思いました。酷い言われようです。

高等遊民の類型は資力のあるものとないもの、国家志向か、もしくは非国家、反国家志向かでそれぞれ4パターンに分けられたようです。

これでいくと「それから」の代助は、

相当の資産を有する上流階級の子弟・戸主だが、職業に就かず研究もしない「不生産なる遊民」であり、「生活に窮せざる者」で「家庭に帰り又は下宿に転つて浪々遊惰の生活を送くる者」である。


という資力のある非国家、反国家志向のパターンです。

しかし資力があれば志向に関わらず問題にはされなかったようです。数としては少数だし。困ったものだとは思われていたでしょうが。

問題は高等教育を受けながらカネも仕事も無いパターンで、これらの資力が無い「高等遊民」が左傾化右傾化して社会問題になっていったようです。社会主義とか共産主義とかその他の当時の危険思想ですね。

バブル崩壊後のニートが国家転覆をはかったという話は聞きませんが、オウム真理教の事件はありましたので、杞憂ではないのかもしれません。

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