日銀がマイナス金利政策を導入して以降、定期預金の金利が一段と低下しているうえに、先行き不透明感も重なったことから、いつでも引き出し可能な普通預金にお金を移す動きが広がり、日銀の統計でも先月の普通預金などの残高は過去最高を更新しました。


このニュースを見た時、いかにもありそうな現象だな、と思いました。

というのも、一般的な日本国民と金融関係者や投資家とでは金利に対する感覚に大差があるんですよ。

日銀がマイナス金利を導入して以来、普通預金の金利は最低の0.001%に張り付き、定期預金の金利も年数にかかわらず似たような数字になりました。専門用語で言うとイールドカーブ(変化球の一種ではありません)のフラット化という奴です。

通常は景気の先行きが不透明な時にこの状態になるんですが、今の状況で特異なのは普通預金の金利が最低の0.001%に張り付いている事です。

この状態だと普通預金におカネを置いておく意味は無い、だからいくら先行きが不透明とはいえ、なんとか他の投資先を探そうとするのが投資家の考え方です。

リスクが取れる性格の資金なら株や不動産を買うし、もっとリスクを取れるなら低利で借金をしてリスク資産を買います。リスクを取れない性格の資金なら、いくら超低金利とは言え少しでも利回りの良い定期預金や債券を探すでしょう。

私は普通預金は常に最低限の生活費分しか持っていません。


しかし、上記のような話を聞いて、「ついていけない」という感想を持つ人が国民の大半ではないでしょうか?

定期預金の移動先として、株や不動産という考えがそもそも無い(投資アレルギー)し、低金利だから借金をするという発想自体が論外です。

普通預金と定期預金の金利差がわずかでもあれば、定期預金をする意味はあるのですが……例えば100万円を金利0.001%の普通預金に預ければ利息は10円です。10円てw

定期預金の金利は0.01%の所が多いので、これだと利息は100円。これではちょっとATM手数料でも払ったら飛んでしまう額です。

だから意味の無い定期預金からいつでも引き出せる普通預金に移す人が増えるのは当然でしょう。

普通預金など、預入期間の定めが特になく、預金者からの払戻請求により、いつでも自由に出し入れができる預金を流動性預金と言います。

増加した流動性預金の受け皿が無いので、そのまま滞留しているんでしょう。流動性預金の増加傾向は金利の低下した2000年代の前半から見られたようですが、マイナス金利の導入と先行き不透明感によって来るところまで来てる感じです。


ところで、例えば100億円あったら、金利0.001%なら利息は10万円ですが、もし0.2%なら2000万円です。扱う金額がケタ違いに大きい銀行家や機関投資家はわずかな金利差に敏感です。

日銀を筆頭に金融関係者の考える金利と、一般的な日本国民の考える金利の意味は全然違うから、こんな現象が起きるんでしょうね。

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