これは純粋に道義的な話なのですが、銀行と証券会社のボッタクリ業務を比較すると、銀行の方がより悪質と言えます。

なぜならば、

証券会社の本来業務はボッタクリだからです。

証券会社の仕事(日本証券業協会)

(1)委託売買(ブローカー)業務
(2)自己売買(ディーラー)業務
(3)引き受けおよび売り出し(アンダーライター)業務
(4)募集・売り出しの取り扱い(セリング)業務

証券会社の業務は大きく分けてこの4つ、このうち個人投資家が関わってくるのは主に(1)(3)(4)です。

(1)は株の売り買いに手数料を取る手数料徴収ビジネスです。手数料が高いと思えばその証券会社を使わなければ良いだけの話なので、基本的にいくら手数料が高くても道義的な責任はありません。

(3)(4)のうち個人投資家が関わってくるのは証券会社から株や債券を買う事ですが、この場合証券会社に騙された、ボッタられた、というトラブルが起きやすいです。しかし、基本的に会社としては商品を仕入れて売る、という業務をやっているだけなので、法に触れるような事をやらない限りは問題ありません。

ボッタクリと言って悪ければ、会社として利益を追求しているだけです。証券会社の本来業務は(2)の自己売買業務を除けば、基本的に手数料徴収ビジネスであり、手数料の中抜き業が本来の仕事なのです。証券会社はボッタクってるのでは無く本来の業務に邁進しているだけです。

だから私は「証券会社にボッタクられた!」という人に対しては、「え?それが証券会社の仕事ですけど?まさか知らなかったの?」としか思いません。むしろ証券会社グッジョブ!です。

この理屈は金融ビックバン以前は通用しない理屈でした。なぜなら市場が整備されていなかったので、個人投資家は手数料の高いボッタクり証券会社でもしぶしぶ利用するしか無かったのです。しかし現在では手数料が自由化されるなど環境がどんどん整備されているので、どんな証券会社を利用しようと完全に自己責任と言えます。

家電製品を買う時には、雑誌の比較特集を読んだり、家電量販店を回って現物を確認したり、その上で最終的にはAmazonでポチるようなこすっからい消費者が、何故証券会社で同じ事をやらないのか不思議です。

証券会社で簡単にボッタくられる客が後を絶たないなら、証券会社もボッタクリを止める理由がありません。むしろ利益追求の観点からはどんどんボッタクるべきでしょう。逆に客が賢くなれば、証券会社もボッタクリを続けられなくなります。普通の商売と同じで薄利多売に移行するはずです。株や債券はどこで買っても同じで付加価値を付けられないですからね。

この記事で言いたいことは、証券会社のボッタクリ体質は業務の本質に深く関わっており、銀行に比べれば道義的な悪質さは低いという事です。むしろ客の側としては、一刻も早く証券会社が罪深い業務をしなくても済むように、賢くなってあげる必要があります。「騙された!」と言ってる間抜けな客がいるかぎりボッタクリ証券は無くなりません。

銀行のボッタクリは証券会社より悪質です。銀行の業務にも手数料徴収ビジネスはありますが、本来はあくまで業務のごく一部、刺し身のツマ程度であるべきです。預金を集めて融資して利ざやを稼ぐというのが銀行本来の業務であり、社会的意義であり、その為に高い社会的地位を与えられています。高い信用を利用して客を騙くらかすのが仕事では無いはずです。銀行のボッタクリは全然弁護出来ません。国の力と国民の怒りを持って鉄槌を下すべきです。

でも実際は国民は別に銀行に怒ってないんですよね。預金大好きですもんね。だから騙されるんですけど。


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