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質素倹約が美徳だったのはそれが国策だったから

日本人の節約貯金好きは、国民性に近いものがあります。これには国の政策が大きく関わってきています。

江戸時代にはたびたび倹約令が出ていますが、これは政策の一環です。

質素倹約をむねとして貯蓄に励めばモノは売れなくなりインフレを抑制し、諸色(物価)が低下し生活が安定するとの考えです。経済は生き物なので、実際はこうした統制政策はあまり上手くいかないようですが。

日本人に質素倹約の美徳が受け入れられやすいのは、日本という国が基本的に貧乏だったからです。

2千年来の貧乏国なので、いわば貧乏はお家芸です。節約ならまかせとけ、という訳です。

実際、近代に入ってからも、資本の蓄積と貧弱な経済規模の拡大の為に節約と貯蓄が奨励されました。

かつては各種のマル優と呼ばれる少額貯蓄非課税制度があり、国策として貯金が奨励されました。

節約して貯金するのが美徳、という風潮を国策として後押ししていて、実際にそれが制度面でも有利でした。これは貧乏国日本の伝統でした。またこれがインフレ抑制に有効だったのです。


現在では日本は世界で一番他国におカネを貸している国です。いつまでもものづくり日本とか言ってないで、徹底的な金融立国に切り替えて蓄積された資本を有効にぶん回せば、金融的な世界征服も不可能では無いと思える程ですが、身についた貧乏根性は簡単には払拭できないようです。

「貯蓄から投資へ」というスローガンは21世紀に入ってから度々言われていますが、今までの所は本当に単なるスローガンに終わっています。

今でも質素倹約が美徳なのは変わりません。変わったのは、質素倹約で浮かせたおカネを、貯金するよりは投資した方が賢明だという事です。預貯金の利子利息を一部非課税にする制度が無くなって、投資の利益を一部非課税にする制度が出来たり、投資減税制度が出来たりしています。

もともと好きで貧乏節約していた訳では無く、必要があって(資本の蓄積、インフレ抑制)そうしていた訳ですが、今では歴史的な目的は達成されている訳ですから、素直に国策に乗って貯金では無く投資した方が良いと思うのです。しかし、なかなか人の行動は理屈通りにいかないようです。国の誤算です。

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コメント

No title
国内は貧乏でカネがないので中央集権国家にしてカネは預貯金で銀行などに集めさせ、その運用を官僚など一部の人が考えるという流れでずっとやってきたような気がします。
戦後の傾斜生産方式とか、カネがないなかでいかに重点的な分野にカネを使おうかという。
国民は預貯金だけしてればよいという時代が長かったので、今更投資と言われても動きようがないのでしょうね。。。
Re: No title
> 国内は貧乏でカネがないので中央集権国家にしてカネは預貯金で銀行などに集めさせ、その運用を官僚など一部の人が考えるという流れでずっとやってきたような気がします。
> 戦後の傾斜生産方式とか、カネがないなかでいかに重点的な分野にカネを使おうかという。
> 国民は預貯金だけしてればよいという時代が長かったので、今更投資と言われても動きようがないのでしょうね。。。

基本的に国家総動員体制なんですよね。総活躍時代とかまさにそう。

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