私の配当金生活ではREITをあまり重視していません。

REITは不動産投資の利益を投資家に分配する仕組みなので不動産投資の一種と言えますが、分類としては上場投資信託、ETFになります。

その為、値動きは株の値動きに非常に近くなります。

同じ市場で株を売ってREITを買ったり、REITを売って株を買ったりできるので、扱いとしては株と同じです。

株とREITは連動性が高く、株(特に不動産株)が上がればREITも上がり、株が下がればREITも下がりがちです。

つまり資産の分散効果があまりありません。だったら株で良いのではないかと。

日銀のマイナス金利導入で不動産株と一緒にREITが上昇したこともありましたが、不動産投資のそういう効果を期待するなら素直に高配当の不動産株を買えば良いと思います。

株の配当金にはREITの分配金と違って配当控除があるため、税制的に有利だからです。

関連記事:J-REIT(リート)は配当金生活に向くか?


株の増配と同じくREITにも分配金の上昇がありますが、株に比べるとそのペースは穏やかです。長期投資になると株の方が配当金は多くなるでしょう。


また不動産投資は関連株を含めて不況に弱く、長期の配当金生活に組み込む場合はかなりの浮き沈みを覚悟しなければなりません。

一例として、リーマンショックの2008年に上場廃止になった銘柄33件のうち、不動産株が14件、J-REITが1件です。

上場企業は数千社あって、J-REITの上場銘柄は数える程しか無かった事を考えると、不動産関連銘柄の不況時の倒産確率は群を抜いています。

関連記事:上場廃止する銘柄、倒産する企業の傾向


REITの値動きはかなり激しく、株より安定しているとは言い難いので、投資するなら分配金狙いの安定志向の投資というより、むしろ値上がり益狙いのハイリスクハイリターン投資として考えた方が良いでしょう。

REIT市況は不動産株市況と関連性が高く過熱しやすいので、安く買って高く売るといった投資の方が向いています。

REITが割高になりやすい理由のひとつにはREITの市場規模が株式に比べて非常に小さい事があります。規模が小さいので過熱すると実力以上に値上がりしやすいのです。

もうひとつの理由としてはREITを買う人は分配金狙いの高齢者が多く、そういう人はREITの中身はあまり考慮せず分配金の多さを手がかりに買います。あまり合理的な買い手とは言えないので合理的な価格形成がなされる期待も薄いです。

また日銀がETFを介して株と同じくREITを買い支えている問題もありますが、株よりREITの方が規模が断然小さいので、インパクトはより大きく割高になりがちです。


REITは非合理的な理由で実力以上に割高になりやすい傾向があると思うので、なかなか手を出しにくいのです。

ということは不況時には実力以下に不合理に暴落する(リーマンショック時には実際にそうなりました)ので、ますます安く買って高く売るといった、値上がり益狙いの投資に向いています。

総合的に考えて、売らずに配当金を受け取り続けることを目的とする、配当金生活には相性が悪いと考える次第です。

配当金生活は企業の永続性を前提に考える株式投資の考え方を基本にしているので、当然かもしれません。



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