遍路前はともかく、遍路中に本なんか読んでいるヒマはあるのかというと、これが結構ありました。

札所の前まで到達して納経所が閉まる午後5時を過ぎていた場合は、それ以上先には進めず翌日までその場所にとどまる事になります。

その日の寝床が確保できると、じゃあ本でも読むかという事になります。kindleを持参して行ったので、好きな本が読めます。基本疲れているので寝落ちが多くなりますけど。



・「四国遍路 八八ヶ所巡礼の歴史と文化」森正人

四国遍路の通史が分かる本。四国遍路は実にいい加減に出来ていて、確たる事は本当は誰にも分かっていないのです。
それなのに、伝説と聞きかじりと誇大宣伝に彩られた四国遍路。
四国遍路はだいたいこんなもん、というアウトラインが分かるのでおすすめです。

四国遍路 八八ヶ所巡礼の歴史と文化 (中公新書)





・「サラリーマン転覆隊 ママチャリお遍路1200㎞」本田亮

アウトドア雑誌BE-PALの「サラリーマン転覆隊」という人気連載のママチャリお遍路編。
編集者チームのキャラが立ってるのとムチャクチャなお遍路で笑えます。12番焼山寺もママチャリで、よりによって一番きついルートで登ります。
5回に分けた区切り打ちで、ママチャリで1260㎞を20日で結願はヘトヘトのボロボロになりますね。

サラリーマン転覆隊 ママチャリお遍路1200km





・「アルキヘンロズカン」しまたけひと

これのみマンガです。主人公は人生詰みかけてる中年漫画家の男と無職になってニート状態で無理に四国遍路に出された不機嫌な女の2人体勢ですが特に接点はありません。
遍路の荒んだ一面がよく分かります。
遍路を飯のタネにしている職業遍路や納経所の話など、遍路の裏話が多いので参考になるかもしれません。あくまでフィクションですけど。

[まとめ買い] アルキヘンロズカン(アクションコミックス)





・「空海の風景」司馬遼太郎

学生の頃に一度読んだ事があったのですが内容を完全に忘れていたので再読。司馬遼太郎はこの「空海の風景」が自作品で一番気に入っていたそうです。
司馬遼太郎というと戦国時代とか幕末とかが人気で、宗教の話などは地味で不人気だと思いますが、読んでみると真面目なエリート官僚の最澄をいじめる空海の描写などムチャクチャ面白かったです。弘法大師の荒唐無稽な超人伝説などには興味がなくても、1200年も前の人間の空海がどんな風景を見て何を考えていたのかが想像され興味深いです。

空海の風景 上巻 (改版) 空海の風景 (改版)



空海の風景 下巻 (改版) 空海の風景 (改版)





・「四国遍路」辰濃和男

歩き遍路の連作エッセイ。著者はもと天声人語の担当だったという人なので文章の質は確保。
Amazonの評価が高いので読んでみましたが確かに良質のエッセイです。

四国遍路 (岩波新書)





・「だいたい四国八十八か所」宮田珠己

タイトルに惹かれて読んでみました。
「ゆるゆる非本格派歩きへんろの全記録!」という事ですが、本格的な遍路本は四国に縁が無い人間にとってはなじみの薄い地名や風習が頻繁に出てくるので最初のうちはとても読みにくいのです。その点この本は肩の力を抜いて読めるので助かりました。

だいたい四国八十八ヶ所 (集英社文庫)




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