前記事:高配当株の銘柄選びのやり方(初級・中級編)

高配当株の銘柄選びのやり方、上級編です。

上級編なので、初級・中級が完全に理解できている人のみが対象です。一般的な株式投資のセオリーに反する部分もあり、場合や状況によって判断しないと危険な事もあるので自己責任で参考にして下さい。


・あえて無成長株を狙う

高配当株投資の目的は配当なので、株価の上昇による差益は二の次です。会社は利益成長を目指すのが本来で、利益が成長すれば株価も上がるわけですが、配当金目的なら株価が上がらなくても困らないわけだから無成長企業でもかまいません。いやむしろ無成長企業の方が配当する道理も意欲もある場合が多いです。成長企業は利益を配当ではなく成長に振り分けなければなりません。

無成長企業は評価が低いので株価が安く、使い道の無いお金が貯まっているので配当する道理があり高配当株になりやすいです。


・株主構成から特殊な配当意欲を読み取る

株式会社の配当の金額は株主総会の決議によって決定されます。大株主の意向で決まるので大株主に配当を求める気があるかどうかは非常に重要です。そこで、配当を出す事を第一目標にしているような会社が望ましいです。さらにエッジを効かせると、株価を上げる気があるのか疑わしく、株主優待を実施して個人株主の歓心を買うような気がまったくない会社なら最高です。

このような条件にあたるのは、親子上場の子会社と、同族経営の会社です。

子会社の大株主は当然親会社で、親会社の為に可能な限り配当する道理があります。同族経営の会社は大株主の欄を見ると同じ苗字の名前が何人も並んでいるので分かるでしょう。配当を出す事が一族の利益になるので、これも配当を出す道理があります。

成長を度外視して配当だけに重点を置くのは企業の経営としては非効率なので、このような会社は一般に人気がありません。株価が安くなるので高配当になりますます好都合です。


・あえて時価総額の小さい企業を狙う

時価総額の小さい企業は機関投資家が買えないので株価が安めです。ITなどの新興企業でなければ人気も無く配当の余地もあるので高配当になりやすいので狙い目です。

時価総額の小さい企業は倒産の可能性もありますが、小さいだけに大企業と違って何倍にも値上がりする可能もあります。つまり小企業を分散してたくさん買っておけば、ひとつぐらいダメになっても他の企業の値上がりでカバーできます。銘柄選びさえできれば、東1の大企業に集中投資するより余程安全で利回りも高いでしょう。


このように上級編では、あえてセオリーの逆を行くパターンが多いです。しかしセオリーは道理があるからセオリーになっているのであり、独自視点からの研究が無くエッジが効いていない単なるあまのじゃくでは確実に失敗するし、いつまでも逆を行ってると揺り戻しが来ます。難易度は高めでゆえに上級編としました。

無成長で、批判の多い親子上場や同族経営で、時価総額が小さいまま。

こういった状況がいつまでも続けられるとは限りません。株価が安すぎて敵対的買収されるかもしれないし(大抵高値で買ってくれますが配当株投資としてはゲームセットです)、親子上場は解消されるし、同族経営も時代錯誤だし、時価総額が小さいままの企業はどんなトラブルがあるか分かりません。

評価が低く株価が安い企業を狙うので、なるべく馬鹿馬鹿しいほど安く買うのが正義です。褒められた会社ではないのだから超シビアに査定する必要があります。そして状況が変化したらためらいなく売る必要があります。永続するような企業ではありません。

大塚家具(8186)などは私も長年株主をやっていましたが、株主として問題点もよく把握していたのでお家騒動の時は売り買い両面で儲かりましたね。初級・中級編と違ってセオリーに守られない企業に投資しているという意識が重要です。

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