セミリタイア生活が成立する条件を考えてみます。

セミリタイア生活がなりたち永続性のあるものになるための必要条件とは何か?

個人によって先天的な能力や生まれ育ち、現在の収入や資産、家族構成や年齢も違うので、ここでは本当に必要条件だけを考えます。

特殊な人だけにスポットライトを当てたり、逆に平均値や中央値ばかりにとらわれたりすると、老後資産は1億円必要だ、いや1千万円で十分だ、セミリタイアは誰でもできる、いや特殊な人しかできないといっこうに議論がまとまりません。

私が考えるセミリタイア生活が成立して永続可能性がある必要条件は次の3つだけです。

1 生活費を収入と資産で賄える
2 自分の役割、主題(テーマ)がある
3 家族の理解もしくは非干渉がある


1についてですが、セミリタイアの条件と言うとほとんどお金の事しか語られません。地獄の沙汰も金しだい、お金さえあれば何でもできるというより、困難を回避するには大抵お金が必要という事でしょう。

しかし難しく考える必要はなく、生活費を月々の収入と資産からの取り崩しで賄えて、自分が生き続けても困らない見通しが立てばそれで良いのです。個人的には寿命から逆算して取り崩しを中心に考えるのはおすすめできません。それをすると早く死んだ方がマシという結論になってしまうからです。たとえ普通の定年リタイアであっても、寿命が延びて年金が減っていく未来においては暗い考え方になってしまうでしょう。

生活費を少なくする工夫が出来る人なら収入と資産は少な目でもセミリタイアは成り立つし、出来ないあるいはしたくない人なら多めの収入と資産が必要になる、ただそれだけの話です。平均値や中央値に意味は無く、自分が何を出来るか、何がしたいか、あるいはしたくないかが重要なのです。

傾向としてはまだセミリタイアしていない人は必要収入と資産を過大に、セミリタイア済の人は過小に見積もる傾向があると思います。まあセミリタイア済の人の言う事は、いわばゲームに熟練してギリギリの所を攻めるやり込みゲーマーみたいなものなので、一般人はあまり真に受けない方がよさそうですが……

つまり自分の収入や資産がいくらあるか、月々の生活費はいくらあれば良いか、何が出来て何が出来ないのか、そういった現状把握が可能で将来の計画を立てられるのがセミリタイアの必要条件のひとつです。


2について、人生においてやる事があるというのは大事です。定年退職後にやる事が無くなって抜け殻のようになってしまう人は、別に仕事が好きだったわけでもないでしょう。原因は職業という自分の役割を喪失してしまったからです。

定年退職後の為に趣味を持てとはよく言われますが、私が思うに趣味とはヒマを潰すものであって人生のメインテーマには成り得えません。セミリタイアしたら全ての時間が自由時間で「超ヒマ」状態ですから、もはやヒマは潰すものではないのです。そんな事をしていたら廃人になります。

退職によって役割が失われるのなら、役割は自分で作らなければなりません。やりがいと言うと陳腐になりますが、自分が満足できればそれで良いのです。サラリーマン時代の価値観で考えてはいけません。役割というのが大げさなら、「自分はこういう人間だ」という開きなおりみたいな自己規定が出来るようになってくるとラクになります。私が思うにサラリーマンの多くはこれが出来ていないので、定年退職後に喪失状態に陥ります。

もっとも簡単なのは自分で仕事を作って楽しみと実益を兼ねる事でしょう。うまく1の「収入」に組み込む事が出来れば無敵の人生になります。


3の親しい人の理解もしくは非干渉。これは一番重要かもしれません。

全ての人に好かれようと思うタイプの人はセミリタイアしない方が無難だと思いますが、確固たる自分がある人でも、家族から理解されない状態でセミリタイアするのはつらいでしょう。

逆に言えば最低限家族から理解さえ得られれば、赤の他人がどう思おうと大した問題ではありません。これは組織の庇護下にあるサラリーマンを辞めてみれば強く感じるでしょう。

家族から全面的な理解が得られれば最上ですが、そこまで求めなくても当面の非干渉が確保できれば十分でしょう。何年か問題なく過ごせていれば、現に問題が起きていないのだからいずれ理解も得られます。この期間に問題を起こす人はセミリタイア条件を満たせなかった事になります。


まあ自分がこれらの条件を十分に満たせているかは、現在もいろいろ試しながら考えているところです。試行錯誤を続けていればマシな方向へは向かっているはずです。

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