働かない―「怠けもの」と呼ばれた人たち



18世紀~現代の英米の怠け物の歴史のような本。500ページくらいあるので読み切るのに時間がかかってしまいました。怠けもののカタログみたいに章ごとに読んでました。

第1章 カウチの上の息子
第2章 怠けものとその仕事
第3章 放蕩者/ロマン主義者/アメリカの浦島太郎
第4章 のんびり屋/共産主義者/酔っ払い/ボヘミアン
第5章 神経症/散歩者/放浪者/フラヌール
第6章 遊び人/フラッパー/バビット/バム
第7章 ビート/反=体制順応主義者/プレイボーイ/非行少年
第8章 徴兵忌避者/サーファー/TVビートニク/コミューン・ヒッピーたち
第9章 情報時代のスラッカー-働く倫理と働かない倫理

本書の全体を貫く骨子はきわめてシンプル、勤労主義と怠け者(スラッカー)主義とが私たちの労働観の両極をなし、それが私たちの働く暮らしをかたちづくっているというものだ。

訳者あとがきより


文明批判や深刻な考察の本では無いので、やはり怠けもののカタログとして読み進める事ができます。

導入部分が面白くて、著者のトム・ルッツがカウチの上に寝そべってテレビを観ている無職の息子に対して激しい怒りを感じる所から始まります。

重要なのは著者本人は別に勤労主義者ではなく遊び人的な人物で様々な職業を経験して作家になっており、息子の自堕落をどうこう言う資格もないし、言うつもりも無かったという事です。

息子に対して激しい怒りを感じた事実にトム・ルッツ本人が動揺してしまい、この怒りの原因を分析するところから本書はスタートします。

自分の事を棚に上げて、怠けてる人に対して怒りを感じる事はあるかもしれません。その怒りはどこから来るのか。


自由と怠惰について考察したり、怠けものの歴史を眺めるのにはとても良い本です。怠けものの本なのに非常な大作でかけてる労力がすごい。ただ、このタイトルとイラストは損している気がします。本棚にならべると異様な存在感があります(笑)


働かない―「怠けもの」と呼ばれた人たち




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