「億り人」は投資で1億円以上の資産を築いた人のことです。

本来はネットスラングのたぐいですが、何故か陳腐化せずにたまに日経新聞の紙面に載ったりテレビでも聞いたりして、人口に膾炙(かいしゃ)にするようになってきました。

人口に膾炙するとは、世間の人々に広く知れ渡り、もてはやされること。

故事ことわざ辞典


個人的にはかなりダサい言葉だと思うのですが……それは置いておいて、サラリーマンが投資で億り人になってセミリタイアする方法について。


高リスクと中リスクと低リスクの3コースがあります。投資と言ってもいろいろありますが、ここでは証券口座に入金して始める投資に限定します。株式や債券又はその派生金融商品に投資するやり方です。


1 高リスク

個別株や日経平均などの指数に自己裁量で投資する能動的な投資(アクティブ運用)をします。アクティブ運用する動機は受動的な投資(パッシブ運用)では達成できない高い利回りを目指すためです。

アクティブ運用が高リスクになりがちなのは、上級者になって安定的な利益を上げられるようになるまでに、とても時間と費用がかかるからです。

費用の中には損失を出して財布も精神も傷つく、高くつくいわゆる「勉強代」も含まれます。始めてすぐに儲かるビギナーズラックがあったとしても、長い投資人生全体で考えると初期の成績はとても悪くなるのが普通です。

それでも投資に回せる資金が少ない人が、無理やりにでも1億円を達成するにはこの世界に入っていくしかありません。ハードルが高すぎ失うものが多すぎると考える人は、本当に1億円が必要なのかよく考えた方がいいでしょう。

投資に回せる資金が少ない人、と言いましたが、ほとんどの人はそうだと考えられます。平均的なサラリーマンが30代~40代までに投資に回せる資金はせいぜい1千万円~2千万円ぐらいです。しかも20代30代のうちは給料も安いので、この種銭のうち大部分は実際はあまりパフォーマンスに寄与していません。そうすると感覚的には最低でも元手を10倍ぐらいにする必要があります。

ちなみになぜサラリーマンが用意できる種銭が2千万円かというのは適当ですが、利根川さんが言ってたからとか、

私が最終的に入金できた金額が(退職金込みで)それぐらいだったからです。統計的な裏はとっていませんがよいセンだと思います。


2 中リスク

高リスクがアクティブ運用なら中リスクはパッシブ運用です。株式と債券を6対4ぐらいの割合で保有する伝統的なパッシブ運用(比率は適当です)で、リスクや精神的な負担をほどほどに抑えながら1億円を目指します。

問題なのはパッシブ運用でセミリタイアした人の事例が今までほとんどなく、イメージが湧かなかったことですが、先日発売された水瀬ケンイチさんの著書、

お金は寝かせて増やしなさい
by カエレバ


によると、パッシブ運用で約15年で約4000万円入金し、現在は億る勢いだそうで、これが目安になります。パッシブ運用は正しいやり方でやれば誰がやっても同じような結果になるはずだからです。

大卒22歳で入社してサラリーマンになり、40歳ぐらいまでに4000万円ぐらい証券口座に入金してパッシブ投資を以後も続ければ億り人になることは可能です。

平均的なサラリーマンの2倍くらいの収入力と貯蓄力が必要です。パッシブ投資も継続するのは言うほど楽ではないので継続的な勉強や精神力の涵養(かんよう。無理のないようだんだんに養い作ること)も必要です。


3 低リスク

極端な話、年に500万円預貯金できる人なら無リスクで20年で億れることになります。

これは冗談ではなく、遺産相続などを除くと市井の実際の億り人はほとんどこのパターンのはずです。

高度成長時代の日本では特にそうで、むしろ株などに手を出した人の方がバブル崩壊と失われた20年で資産を失ったほどです。あなたの住んでいる町内にもたくさんの隠れた低リスク億りびとが住んでいるはずです。預貯金と、自宅という当人も意識していない不動産投資だけで達成です。

地味なお金持ちの話は、アメリカの事例ですがこの本に詳しいです。

となりの億万長者 〔新版〕 ― 成功を生む7つの法則
by カエレバ


現代では低収入化と地価下落でこのような人達は減っているはずですが、やはり確実に存在はするでしょう。


サラリーマンが投資で億り人になってセミリタイアすることに、何か特別な意義があるかというと、特に無いと思います。

1億円だとキリがいいし、なんとなくセミリタイアしたいという憧れのようなものでしょう。

人生は1億円稼ぐ金稼ぎレースでも何でもないので、目標から逆算してリスクを取るのも、全くリスクを取らないのも自由です。


以上、リスク別の「サラリーマンが投資で億り人になってセミリタイアする方法3コース」の記事でした。

関連記事

スポンサーリンク