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投資するときはリスク要因の洗い出しは重要な作業です。

たばこ産業全体ではなく、JTこと日本たばこ産業(2914)の固有のリスク要因は何でしょうか。

外部リンク:JTの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更=ムーディーズ(モーニングスター)

ムーディーズ・ジャパンは20日引け後、JT<2914>の発行体格付け「Aa3」を確認したと同時に、格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更したと発表した。

 ムーディーズでは、ネガティブへの見通しの変更は、事業から創出されるキャッシュフローの停滞と増加する配当により、同社のフリー・キャッシュフロー創出能力が弱まっていることに対する懸念を反映したとしている。


格付け会社の見通し変更ですが、この懸念はもっともです。

しかしこの懸念はよく読んでみると、JT固有のものではなく、たばこセクター全体のものである事が分かります。この傾向はJTだけでなく他のたばこメジャーも同じだからです。

売上が伸び悩んでいて積極的な買収によってそれを解消しようとしていること、配当性向が高止まりしているのはJTだけでなく他のたばこメジャーにも共通するポイントです。

これはJTの弱点というよりは、経営陣が30年来取り組んできた、JTが世界のJTになる野望が道なかばとはいえようやく達成されつつあると見た方がいいかもしれません。

JTはあのフィリップモリスと同じレベルの悩みを抱えているのですから、他の大多数のしょぼい日本企業とは文字通り次元が違います。

資本力が全ての、乾いた資本の世界の倫理です。

JTはフリップモリスなどの他のたばこメジャーと同じ基準で評価される事を望んでいます。決算を12月に変更(米国は12月決算が主流)したり、会計基準をIFRS(国際会計基準)に変更したのもその表れです。

他の国際たばこメジャーと比較して、JT固有のリスク要因とは何でしょうか?

これは特筆すべきものは特に無いように思えます。一番よく言われるのは買収により積みあがったのれん代の償却問題ですが、これも会計基準をIFRS(国際会計基準)に変更して国際基準に合わせた結果であり、JT固有の問題とは言えません。

強いて言えば買収にせよ何にせよJTは攻めすぎている、という批判が常にあります。

しかしJTが海外買収をしなかったり、本来事業ではない食品や医薬品に固執していたら、今頃は将来性も無く完全に詰んでいたのは明白です。

積極的な買収を批判したり、食品や医薬品などの分野に投資すべきだというアナリストの意見は無いものねだりであり、見当外れの嫌がらせみたいなものでしょう。

JTの株価が安いのはJT固有の要因というより、たばこセクター全体の要因の方が大きいのです。

たばこセクター全体が売りだと思えば売ればいいし、いや、だからこそ買いだと思えば買えばいい、そういうシンプルな話ではないでしょうか。





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