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PBR(株価純資産倍率)は株価の割安度をはかるポピュラーな指標です。

株価純資産倍率(かぶかじゅんしさんばいりつ、price book-value ratio)は、企業の資産面から株価の状態を判断する指標である。株価の状況を判定する情報として株価収益率(PER)と共に重要視される指標のひとつである。

株価純資産倍率(Wikipedia)


PERと共にポピュラーな指標なので、初心者のころは誰でも「PER12倍以下、PBR1倍以下で割安株をスクリーニング」とかをやったことがあるはずです。

しかしPBRの扱いは結構微妙です。

ブレやすい予想一株益を基準にするために当てにしにくいPERに比べて、PBRは変動しにくい一株あたり純資産額を基準にするために保守的な割安株投資家には重視される指標です。

特にPBRの1倍割れは「解散価値を下回る」と表現される事が多く、会社が保有する純資産の額より株価の低さのために株式時価総額のほうが安いので分かりやすく割安といわれます。

PBR1倍割れだけを狙う割安株ハンターの人もいるぐらいです。


「解散価値を下回る」PBR1倍以下の企業に投資して配当益以外の利益、値上がり益を狙うには2つのケースがあります。


ひとつは会社ごと買収されるケース。これは買収の過程で株価が上がるので買収の対象になっただけでも儲けが出ます。逆に言うと買収の対象にならなければ、いくらPBRが1倍割れでもそれだけでは現実的には割安の意味がありません。


もうひとつはROE(株価収益率)が改善するケースです。

そもそもPBR1倍割れになる企業はROEが低いです。

PBRの算出方法は「株価÷一株あたり純資産額」ですが、ROEとPERを用いても計算できます。

ROEにPERを掛けるとPBRになります。

ROEが3%しかなく、PERが10倍で取引されているシケた株があるとすると、0.03×10でPBRは0.3倍になります。立派なシケモク企業ですね。

この3%のROEが10%に改善すると、株価も相応に上がってPERもPBRも普通の数字になるでしょう。PER20倍まで上がるとするとPBRは0.1×20で2倍になります。


PBR1倍割れの株はROEが低く利益を生み出せない、赤字を出して純資産を毀損すると株式市場に判断されている株です。

もしずっとその状態が続くならば、そのまま市場に上場している意味が無いといえます。

だからPBRが1倍割れの企業に投資するなら、高配当株を除くと、買収の可能性があるか、ROEが改善する見込みがあるかのどちらかのパターンでなければいけません。

「PBR1倍割れは解散価値を下回るから割安」というのは辞書的な説明で、そのようなシケモク企業に実際に投資して利益を出すにはどちらかの見込みが必要だということですね。


以上、PBR(株価純資産倍率)1倍割れは解散価値を下回るから割安というのは微妙、の記事でした。


※リーマンショック直後のように、東証一部の大半の企業がPBR1倍割れになるという事態もあります。この場合は株式市場の値付け機能が正常に働いていないと見るべきで、市場全体が割安と見るべきでしょう。PBRがいくらなら割安かというのはその時代時代の水準があります。

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