東京エレクトロン(8035)の予想配当利回りが5%を超えていますが配当金生活の銘柄としてはどうですか?という質問を受けました。

東京エレクトロン(8035)は半導体製造装置で世界3位、半導体の市況に業績が左右されるゴリゴリの半導体関連株です。

また日経平均採用銘柄であり、指数への寄与度が高い代表的な銘柄なので日経平均を動かすための投機的な値動きに日々さらされています。

これだけでも安定重視の配当金生活には向いていないので正直検討するまでもなく論外なのですが、せっかくなので軽く見てみます。

まずはいつも通り「利益配分に関する基本方針」から確認します。

利益配分に関する基本方針

当社の配当政策は、業績連動型配当の継続実施であり、親会社株主に帰属する当期純利益に対する配当性向50%を目処とするとともに、安定的に株主各位に還元するため、一株当たりの年間配当金は150円を下回らないものとすることを基本方針としております。なお、2期連続で当期利益を生まなかった場合は、配当金の見直しを検討するものとします。

当社は、利益成長を通じて企業価値向上を図るべく、内部留保資金を有効活用し、成長分野に重点的に投資するとともに、業績連動型・収益対応型配当により株主各位に対して直接還元をしてまいります。なお、株主還元の一環として、自己株式の取得を機動的に実施していくことを検討してまいります。

※従来の配当政策は、2011年3月期期末配当より配当性向35%を目途としておりましたが、2015年7月に新たな株主還元策を決定したため、2016年3月期より適用される配当方針に基づき記載しております。

利益配分に関する基本方針(東京エレクトロン)



具体的な数字が出てるので助かります。いやに具体的だな、と思ったのですが配当方針を見直しているのですね。近年このように株主還元方針を見直す日本企業が増えています。

配当性向を50%に引き上げているので、株主還元に意欲を見せているのは好材料です。

ただ業績連動型配当を明言しているので、良いにせよ悪いにせよ配当は安定しないでしょう。

年間配当150円の下限が示されているのですが、業績が悪化した場合は最悪ここまでは下がる可能性があるということで、来期の予想1株配当823円からすると、もし減配の兆候が見えてくると株価は悲惨な事になるでしょう。

というか株価はすでに急激に下がり始めていて、株価が下がった分高配当株になったという状況です。

配当性向を引き上げたり、配当の見なおし基準に「2期連続で当期利益を生まなかった場合」と具体的に挙げている所を見ると以前より配当意欲はあるようですが、あくまで業績連動型の配当である事は変わっていません。


東京エレクトロン(8035)は株価も配当も安定しない、かなり激しい銘柄なので、たまたま今配当利回りが高いからと言って、配当金生活には全く向いていません。

もちろん、半導体市況の先読みに自信があって、今後最高益を更新し配当も増えていくと予想するのなら、投資としてはまことに結構な話ですが、それと配当金生活の銘柄選定とはまた別の話になるという事です。

配当金生活の主力にするには過激過ぎ、危険過ぎます。

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