私は大昔パチスロで生活していた時期があります。

パチンコ、パチスロで生活するための方法論はいろいろありますが、ゴト師(不正な方法で出玉を獲得する人。窃盗罪に問われる)で無い限り、基本は期待値主義になります。なんらかの方法で出玉率(機械割)が100%を超える台を見つけ出し、その台を営業時間が続くかぎり打ち続けるのです。

パチプロ、スロプロというのはこのなんらかの方法を知っていて、期待値主義で打っている人達ということになります。

今のパチスロ台は5号機と呼ばれる仕様規定の検定に合格した機種です。その前は4号機という検定規定がありました。興味の無い人が多いだろうから詳しい説明は省きますが、4号機では設定判別が容易な機種が多く、開店から小一時間も打てば設定が分かってしまう機種がいくつかあったのです。

信じられないかもしれませんが、確実な設定判別法が存在しているのにも関わらず、これを実践している人はごく少なかったのです。別に設定判別法が秘密だったわけではありません。今のようにSNSであっという間に情報が拡散する時代ではありませんが、それでもパチンコ雑誌などにちゃんと載っている情報です。

パチプロは純然たる肉体労働者です。中学レベルの計算力があれば誰でも出来る仕事です。私はこの辛い肉体労働に従事している間に、いつしか早期リタイアを考えるようになっていました。期待値で勝てるなら自分の代わりに人を雇うか、ロボットが打てばいい。もっと言えばパチなんかやらずにもっとマシな投資対象に投資すれば良い。勤勉で優秀な人たちが私の代わりに稼いでくれる。

朝早くパチンコ屋に並ぶ。前日に目星を付けていた台に座り打つ。小一時間打って設定判別に合格しなければ次候補の台を打ち、それでも打つべき台が見当たらなければその日の仕事は終わりです。いそいそと帰宅します。期待値が100%を割る台を打ち続けていても何にもなりません。

では設定判別に合格したら?設定5以上とか設定6(最高設定)などのピンポイントで設定が分かる台がありました。最初は高設定台を見つけると嬉しかったのを覚えています。しかしプロ生活が長くなるとこの感情が変化してきます。嬉しくもない。

なぜか?

朝11時頃、最高設定が判別できたとします。私の表情は変わりません。なぜならこの瞬間、店の営業時間が続く限りの大残業が決定したからです。

期待値主義に拠る以上、パチには止め時というものがありません。インデックス投資に売り時が無いのと似ています。いつもいつも高設定台が掴める保証が無い以上、見つけた高設定台は打ち切るのが義務になります。義務でやるのはなんでも辛いです。

私がこんなに辛い思いをして金を稼いでいるのに、周りの客は楽しそうです。いつも負けているはずなのに。

私が投資を趣味として考えないのは、こういう体験が影響しています。投資が楽しいと思っている時点でパチンコの常連客と変わりません。

パチンコ店でドル箱を積み上げているにも関わらず、目が死んでいる人が居たらそれはサクラかパチプロでしょう。たぶん。

パチスロひとり旅 15 (GW COMICS 37)


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