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早期リタイアと税制、社会保障制度

10数年前に橘玲氏が「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」でベストセラー作家になったとき、私もこの本を読みました。

詳しい内容はほとんど忘れましたが(いいのかそれで)、「最速の資産形成法は税金を払わないことである」というフレーズは印象的でした。要するに速やかにお金持ちになるには、サラリーマンを早く卒業する必要があるということだと理解しました。

なにしろ自分の事業のオーナーにならないと節税のしようがないからです。サラリーマンを続ける期間が長ければ長いほど収支は安定しますが、こと資産形成のスピードに限ってはさっぱり加速することができません。

もっともまずは儲ける仕組みを作らないことには税金も関係ないのですが…

「黄金の羽根」とは制度の歪みから発生する利益のようなもので、それを拾っていくには日本という国家のデザインを知らなくてはなりません。

国民の9割がサラリーマンの国で、終身雇用制度を基本に設計された税制と社会保障制度の歪みをついて利益を得るのが早期リタイアという生き方です。こちらは橘玲氏の意図する「黄金の羽根」とは違って、控除を増やす方法ではなくて収入そのものを減らすことで払いをほとんどゼロにする方法です。

橘玲氏は「人的資本」とか「労働市場」といった言葉を好んで使うので、「労働市場」から早期に退出して自らの「人的資本」を毀損する早期リタイアという酔狂な生き方は想定していません。過去の記事:私の早期リタイア観は一種の「自爆」

想定していないのは日本国も同じことで、絶対的少数者である早期リタイア者は制度の歪みをついてきわめて低負荷で生きていくことが可能になりました。この状況がいつまで続くかはわかりませんが、社会の片隅でひっそりと見守っていきたいと思います。

お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめ



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コメント

No title
税金を払わない、という意味では配当株投資はキツいですよね、20%確実に差っぴかれる。無配当の投信なら売却しないかぎり、内部留保でいってくれるので、これがその答えに近いかなと思っています。
黄金の羽根はまだ読んでいませんが、たぶん他の橘さんの本と似たようなことを書いてるんでしょうね。何冊か読みましたが内容が似てましたから。

目をつけられないよう早期リタイアはいつまでも少数派でいたいですね。
Re: No title
> 税金を払わない、という意味では配当株投資はキツいですよね、20%確実に差っぴかれる。無配当の投信なら売却しないかぎり、内部留保でいってくれるので、これがその答えに近いかなと思っています。
> 黄金の羽根はまだ読んでいませんが、たぶん他の橘さんの本と似たようなことを書いてるんでしょうね。何冊か読みましたが内容が似てましたから。
>
> 目をつけられないよう早期リタイアはいつまでも少数派でいたいですね。

確かに2割引かれるのは痛いんですが、分離課税なので他に収入の無い純粋な配当金生活なら低所得者の特権が得られるのが大きいですね。これが黄金の羽根かな。給与生活者は塁審課税で所得税も住民税も引かれた上に高い社会保障費を払わないといけないからキツイです。

無配の長期投資なら税金の繰り延べ効果が最大になるのは確かにそうです。ちょっと理論的すぎる気もしますが。
黄金の羽根は最初に読まないと後からだと読む気が無くなるかもしれませんねw
10数年前の本ですから。それでもテクニックというより考え方の話だから今でも通用すると思いますよ。

No title
アーリーリタイア層は、社会的に注目を集める程にはなっておらず、直接的にそのことを問題にした発言は、政治家では、民主党の大塚耕平氏しか、私は聞いたことがないです。
ただ、所得のある高齢者は年金の減額を検討という話が出てきているので、派生して、資産の多い高齢者の負担増になったときに、結果的に、早期リタイア層の負担増は発生しそうです。

前にも書きましたが、国民健康保険料が、ワーキングプアに近い状態の人の負担が異様に重いと思います。
この点は、やはり制度の歪みというべきで、マイナンバー後、いつの話かは分かりませんが、負担増を見込んでおく必要があると思います。
株の運用をしていると最大の変動要因は保有株式の増減になりそうですけどね。
Re: No title
> アーリーリタイア層は、社会的に注目を集める程にはなっておらず、直接的にそのことを問題にした発言は、政治家では、民主党の大塚耕平氏しか、私は聞いたことがないです。
> ただ、所得のある高齢者は年金の減額を検討という話が出てきているので、派生して、資産の多い高齢者の負担増になったときに、結果的に、早期リタイア層の負担増は発生しそうです。
>
> 前にも書きましたが、国民健康保険料が、ワーキングプアに近い状態の人の負担が異様に重いと思います。
> この点は、やはり制度の歪みというべきで、マイナンバー後、いつの話かは分かりませんが、負担増を見込んでおく必要があると思います。
> 株の運用をしていると最大の変動要因は保有株式の増減になりそうですけどね。

公平に徴税して公平に使うのが政治の理想ですから、マイナンバーだろうがなんだろうが現状の不公平な歪みが是正されるのであれば負担増もやむなしだろうと思います。現状は黄金の羽根を撒き散らしながら墜落する日本、という状況が10数年前からさほど変わっていないのでせいぜい羽根を拾うぐらいしかできることはないかな、と思います。
No title
健康保険については、富裕層・高所得層の負担増は避けられないかもしれませんね。
マイナンバーで資産が捕捉され、負担率又は保険料の増加が予想されます。しかしながら、あまりにも厳しくすると、富裕層・高所得層の未加入者が増加するでしょう。今や高所得層はよっぽどの高額医療費でない限りは100%自費のほうがペイする状況に近づいています。40代、50代ならともかく、70代、80代になったら高額医療費ですら余命を考慮すると自費で払うほうがいいという人も出てくるでしょう。
運用方法についても変わっていくでしょうね。例えば生活保護の人数は全人口の1.7%でしかないのに、医療費は全体の5.1%も使われています。無料だから何でも病院に行くという風潮を生み出しているように思えます。
昨今話題の救急車の有料化も、救急車を呼ぶ人の半数が軽症とのことで、やはり性善説には限界がありそうです。救急車だけでも年間2兆円かかっており、こうしたところが少しづつ改善されれば、多少は負担してもいいかとは思えるのですが。
Re: No title
> 健康保険については、富裕層・高所得層の負担増は避けられないかもしれませんね。
> マイナンバーで資産が捕捉され、負担率又は保険料の増加が予想されます。しかしながら、あまりにも厳しくすると、富裕層・高所得層の未加入者が増加するでしょう。今や高所得層はよっぽどの高額医療費でない限りは100%自費のほうがペイする状況に近づいています。40代、50代ならともかく、70代、80代になったら高額医療費ですら余命を考慮すると自費で払うほうがいいという人も出てくるでしょう。
> 運用方法についても変わっていくでしょうね。例えば生活保護の人数は全人口の1.7%でしかないのに、医療費は全体の5.1%も使われています。無料だから何でも病院に行くという風潮を生み出しているように思えます。
> 昨今話題の救急車の有料化も、救急車を呼ぶ人の半数が軽症とのことで、やはり性善説には限界がありそうです。救急車だけでも年間2兆円かかっており、こうしたところが少しづつ改善されれば、多少は負担してもいいかとは思えるのですが。

保険料はどうにもならないですね。個人的には団塊の世代が寿命を迎えて人口バランスが整うまで放置するしかないのかと諦めムードです。マイナンバーは課税漏れを防ぐという点で税収アップに期待します。富裕税のようなものはあまり心配していません。なんだかんだ言って社会主義国でもないのに資産課税は難しいでしょう…私が政治家なら手を付けたくありません。
健康保険料の増額がどれほどになるのかが気になるところです。
資産者に対しては、2割・5割・7割の減免が打ち切られる程度で済むのか、それ以上の負担があるのか。

資産税は当分はないとは思いますが、将来、国の借金が膨らんだ場合に、資産額に対して年0.1~0.5%ぐらいの負担がもしかしたらあるのかなと個人的には思っています。
Re: タイトルなし
> 健康保険料の増額がどれほどになるのかが気になるところです。
> 資産者に対しては、2割・5割・7割の減免が打ち切られる程度で済むのか、それ以上の負担があるのか。
>
> 資産税は当分はないとは思いますが、将来、国の借金が膨らんだ場合に、資産額に対して年0.1~0.5%ぐらいの負担がもしかしたらあるのかなと個人的には思っています。

ちょっと失礼ですが、toraさんは心配してもしょうがないことを心配しすぎじゃないでしょうか。
私は合理的に考えて悪化は当分無いと思って楽観しています。
悪化があるとしたらその時は時の政府がトチくるっているということなので、そういう事態は心配してもしょうがないというスタンスです。
まぁ確かに心配性なところはありますね。
私もある程度の資産を作ってリタイア計画中なんですが、将来の不確定要素が気になってしまうんですよね。
楽観的過ぎても良くないなとは思うんですが、もう少し心配の量を減らすようにしたいと思います。

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