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ギリシャ危機は2009年10月、ギリシャにおける政権交代に端を発します。成立した社会主義政権が旧政権が行ってきた財政赤字の隠蔽を暴露したのです。粉飾です。飛ばしです。オリンパス(7733)です。

そのためギリシャ危機を考えるには、この粉飾劇の時期(2001年)までさかのぼる必要があります。

ギリシャはどうしても統一通貨ユーロに加盟したかったのですが、加盟するには厳しい財政基準をクリアする必要がありました。どのぐらい厳しいかというと、本当に厳密に適用すると一部の国しかクリアできないほどです。現在の加盟国のほとんどが手心を加えられています。

この問題解決に手を貸したのが、アメリカの投資銀行ゴールドマンサックスです。
一番わかりやすい解説はこれでしょうか→そもそもなぜギリシャはユーロに加盟できたのか?

ゴールドマンサックスは手数料とCDS(空売り)でぼろ儲けします。一国の財政の表から裏まで、もっといえばユーロシステムの脆弱性まで把握して行うディールですから、言うなれば究極のいかさまインサイダー取引です。汚いですね。

2001年から2015年までギリシャはゴールドマンサックスの打ち出の小づちだったと言えます。リーマンショックは危ない所でしたが、各国の中央銀行が必死に財政出動したおかげてゴールドマンサックスの利益も守られました。その結果ギリシャの借金は、ギリシャ人のふところに入るわけでもないのに、どんどん増えていきます。

今回のギリシャ危機の報道でも、ギリシャに厳しい日本や欧州の報道に比べてアメリカのメディア、特にウォールストリートジャーナルが妙にドイツに批判的なのはこういう裏があります。

過去の記事:ギリシャ人が怠け者だと言うのは嘘?

ところでギリシャが財務を誤魔化していた時期、ゴールドマンサックスの副会長を務めていた人物をご存じでしょうか。マリオ・ドラギという人です。そうです、ECB(欧州中央銀行)の現総裁です。ギリシャの手の内は欧州側にもバレバレだったのです。

手の内をオープンにして麻雀を打っているようなギリシャが全面降伏に追い込まれたのは当然でしょう。逆転(?)するには麻雀卓をひっくり返すしか方法はありません(ユーロ離脱)。

もちろん大元の原因は粉飾にあります。しかしユーロ加入条件が非常に厳しく、その後有名無実化したことを考えると加入の是非はともかく、諸悪の根源は当時の政権の放漫経営でしょう。それは弁護できません。

しかしギリシャから最後の一滴まで搾り取ろうとするアメリカやドイツといった大国の資本には義憤を禁じ得えません。この大国の乾いた論理に比べたら、「借りたものは返さない方が悪いよね」といった日本の庶民の素朴な感想など、かわいいものです。

せめて直接的な利害関係の無い人は、かわいそうなギリシャ人に同情してやってください。

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