保険というものはとても面白いものです。

私は保険のたぐいは必要最小限しか入っていないのですが、これは保険の本質は経費のかかるリスクヘッジ(不確実性の低減)であり、過剰な安心感を買ったり大儲けを狙うものではない事を意識しているからです。

しかし本来退屈なリスクヘッジであるはずの保険がなぜ面白いかというと、もともと保険の起源はギャンブル、つまりスリリングな勝負ごとであったからですね。

投資は大嫌いだけどギャンブルは大好きだという人が多い日本人が、保険大好きなのはここに理由があると思っています。つまり保険の本質を理解していないんですね。
いや、面白さを理解してるのかな。


保険のルーツのひとつは中世の海上輸送、つまり昔の船乗りの活動にあります。

危険な航海に出る船が無事に帰ってくるかどうか、無事に帰ってくるほうに賭ける人と、嵐にあったり海賊に襲われたりするほうに賭ける人がいればギャンブルが成立します。

この場合、いくら航海が危険な時代でも無事に帰ってくる可能性のほうがいくらかは高いでしょうから、オッズは無事に帰ってくるほうに賭ける方が低くなります。
いきおい、無事に帰ってくるほうに賭ける人は資金量の多いおカネ持ちになります。これがのちの保険会社に発展していきます。

おカネ持ちは資金に余裕があるので、一回の勝負で一か八かのギャンブルをする必要はなく、回収率を計算して回収率がプラスの勝負の回数をこなして確実に資金を回収できるのです。
資金の回収が計算できるようになれば事業が成り立ちます。

もしあなたが当時の船乗りで、何回に1回かは生きて帰れないような危険な航海に出るなら、航海の失敗(自分の死)に賭けて受取人を家族にしておけば安心できるでしょう。
これが原始的な生命保険という事になります。

自分が死んだときに大儲けが出るようではそれは不毛なギャンブルです。
掛け金(賭け金)は最小限にした方がよいでしょう。


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↑そういえばマスターキートンの本職はロイズ保険組合の調査員でした。
ロイズの起源はまさに大航海時代の船乗りがたむろするロンドンのコーヒーショップにありました。

名作とは言え20年以上前の古い漫画ですけど知っている人はどれぐらいいるでしょうか?
続編が2012年から2014年にかけて連載されたので最近はそこそこ知名度は復活したかもしれません。

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「保険の起源はギャンブル」ではありますが、保険の意義はリスクヘッジにあります。

ヘッジには経費がかかってパフォーマンスを押し下げますから、保険は必要十分で最低限であればそれにこしたことはありません。
そうしてみればムダのない保険はあっても、宣伝文句によくあるようなオトクな保険などはありません。


生命保険は「入るほど損」?!




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