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トンチン年金殺人事件(長生きリスクについて)

トンチン年金 トンチンねんきん Tontine

以前コメント欄で招き猫の右手さんが「トンチン年金」について言及していたので、ああこれはネタになると思いました。
過去の記事:保険の起源はギャンブルだけど…

というわけで、トンチン年金についてです。

「長生きリスク」という言葉を最近よく聞くようになりました。たかだかカネが無いぐらいで長生きしたくないと言うのは悲しい事ですが、現実問題として寿命が伸びていているので老後資金の枯渇というのは誰にでも起こりうる問題です。

しかし国民皆年金制度というのは不公平感が強く、人口ピラミッドの歪みが大きくなる最悪期には極少数の若年者が大多数の老人層を支える構図になり、世代間の対立が生まれてしまいます。というか、すでにそうなっています。

トンチン年金は同世代間で金を出し合い、高齢期(たとえば80歳以上)になった時に生き残っている者に年金を支給するシステムです。つまり生き残りゲームであり、ギャンブルでもあります。ギャンブルとは当事者同士の合意のもとで行われる収奪闘争と考えれば納得できるでしょう。

しかもギャンブルに負けた者は死んでいるわけですから、文句を言う人もいません。非常に良く考えられたシステムです。同世代間の賭けなので、世代間の対立も生まれません。

私が民間年金に入る気がしないのは、投資リターンが低すぎるからです。国民年金のような皆年金制度はあくまで社会保障制度ですが、民間年金は投資商品ですから投資リターンを考えます。貯蓄性の保険というのはその点どうも割に合わないのです。そんな金があったら自分で運用した方がいいよね。

民間年金のトンチン性を高めればギャンブル性が増すのでちょっと検討してみようかなという気になります。ギャンブル性というと反射的に嫌がられそうですが、自分が早死にした時は給付金がもらえないというだけの事なので、本人が納得していれば問題ないと思います。これで思う存分長生きできるわけですから。

トンチン性(保険用語時点)

トンチン性
同世代の者たちで掛け金を出し合って、その基金の運用益を生きている人だけで分ける年金を、17世紀にイタリア人銀行家のロレンツォ・トンチが考案したことからトンチン年金という。このようなトンチン性の高い商品は、長生きをしている人ほど年金の受取額は増え、最後の1人はその基金全体を受け取ることになるので射倖性が高い。
例えば、保険期間を通じて死亡保険金(給付金)が責任準備金の額に比して著しく少ない場合等、トンチン(射倖)性が著しく高くなっている商品は、保険業施行規則第53条の7第1項に規定する措置として、保険会社が顧客に対して、その商品特性について十分に説明を行うための体制を整備していなければならない、と監督指針Ⅱ-3-5-1-2(19)に定めている。



もちろん問題もあります。

問題は多すぎるので、次回以降に気が向いたら記事にしたいと思います。まあ一番に思いつくのは倫理的な問題ですね。最後の1人になれば保険金を総取りできるので、バトル・ロワイアル的展開になるかも。

記事タイトルは思いつきの、冗談です。

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コメント

No title
厚生年金の積立金は少しはこの性質になるんでしょうね
年金を完全積立式にすべきという人もいますし。
基礎年金は難しいですが、2階以上はその方が良さそう。
Re: No title
> 厚生年金の積立金は少しはこの性質になるんでしょうね
> 年金を完全積立式にすべきという人もいますし。
> 基礎年金は難しいですが、2階以上はその方が良さそう。

いや、国民皆年金と民間年金は性質的に別物です。
2階部分も強制的に徴収されているのは同じ事だし、自分の世代の支払いに使われるわけでは無いのでトンチン性は無いです。

積立式は貯蓄性の年金保険になるのでなおさらトンチン性は無いですね。
No title
よくまとめていただきました、ありがとうございます。
トンチン年金はギャンブルということで保険としては扱いにくいものになったしまったんですよね。
たしかに当事者が納得してるなら合理的な手法だと思います。
そういえば過去に保険会社の営業が、市場に大きく宣伝はしていないが、社内のトンチン年金的なのに入ってる、と言ってました。保険会社の人間が入るくらいだから合理的に納得できるものなんでしょうね。
Re: No title
> よくまとめていただきました、ありがとうございます。
> トンチン年金はギャンブルということで保険としては扱いにくいものになったしまったんですよね。
> たしかに当事者が納得してるなら合理的な手法だと思います。
> そういえば過去に保険会社の営業が、市場に大きく宣伝はしていないが、社内のトンチン年金的なのに入ってる、と言ってました。保険会社の人間が入るくらいだから合理的に納得できるものなんでしょうね。

日本にもトンチン年金的な保険商品はある、もしくはあったようなんですが、宣伝してないので見つけにくく分かりずらいですね。

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