リバモアは19世紀末から20世紀前半にかけてのアメリカの有名な投機家です。

自分の失敗を他人のせいにできるからだろう、常に人から影響を受けて動きたいと思っている客たちは、よくパートリッジのところに行っては知り合いの知り合いのまた知り合いの事情通がこの株をどうこうするとよいと言った、などというアホみたいな話を聞かせていた。彼らはその情報で実際に動いていたわけではなく、それをパートリッジに知らせ、どうすべきかを教わろうとしていたわけだ。しかし、その情報が売りであれ買いであれ、彼の答はいつも同じだった。

(中略)

「おわかりだろう、強気相場じゃよ」

エドウィン・ルフェーブル「欲望と幻想の市場」より



このくだりはリバモアが影響を受けた大ベテランのパートリッジ翁が、大きなものの見方について端的に語っているエピソードです。耳より情報などどうでもよく、相場のコンディションだけが重要です。強気相場ならどんな株、どんな情報でも株価は騰がるし、弱気相場ならその逆です。それが「常に人から影響を受けて動きたいと思っている客たち」には理解できません。

材料や事情通の情報、短期的な相場の上げ下げで一時的に儲かったとしても、大きなトレンドが発生した時に一度で大損してしまうのでは元も子もありません。

逆に言えば、大きなトレンドを大きくつかむことができるなら、普段の細かい利益や損失はどうでもよいはずです。例えば2005年の小泉郵政解散相場、2013年から2015年にかけてのアベノミクスなどが強力な強気相場でした。

一般的に言って強力なトレンドが発生するには、その前に十分な準備期間が必要です。株価が一進一退を繰り返している時に、株価の上下に夢中になっているとその後の大きなトレンドについていけなくなります。

今は強気相場なのか、弱気相場なのか、停滞調整期間なのか、マクロのファンダメンタルを分析しながら粘り強くしっかり相場を観察し続ける必要があります。一歩引いた巨視的な視点が必要になります。

明日、来月、来年の株が上がるか下がるかでは無く、年単位で考えた時の巨視的な相場観が必要です。たとえその考えが間違っていても、少なくともどっちつかずで買いと売りの往復でやられる事は無くなりますし、間違いに気づけば大きく儲けるチャンスはいつでもあります。

欲望と幻想の市場―伝説の投機王リバモア



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