NYダウ平均というのは、誤解を恐れずにもの凄くおおざっぱに言えば世界経済指数と言ってもいいと思います。

これだけ多様化した現在の世界でも、結局は資本主義の総本山であるアメリカの景気の影響を受けるからです。だから経済の方向性を考える時は必ずアメリカの事から考えなくていけません。

NYダウ工業株30種平均 超長期月足チャート

注目するのは1929年10月24日の世界恐慌からです。中学校の歴史で習ったと思います。

この時のダウ史上最高値(当時)を回復するのに何年かかったのか見てみます。

当時の記録を見るとこの世の終わりのような騒ぎになっていますが、世界経済は右肩上がりが原則とされていますから、時間はかかるでしょうがいずれ回復するでしょう。

1932年ロサンゼルス五輪、このあたりがチャートの底ですね。

景気回復のためにアメリカはニューディール政策という景気対策をとります。中学の歴史で習いました。よく知りませんがたぶんアベノミクスのようなものでしょう。

ニューディール政策は一応成功ということで、アメリカは繁栄しますが世界情勢とくにヨーロッパはドイツを中心にきな臭くなってきます。1937年から再び株価が下がり始め、1939年に第2次世界大戦が始まります。ここまで10年です。

ドイツや日本の敗勢が見えてきた1944年あたりから株価は回復に向かいます。戦後はソ連がベルリン封鎖を実施した1948年あたりから冷戦構造の顕在化でまた足踏みします。ここまで約20年です。

結局、世界恐慌前のダウ平均を回復したのは1954年でした。約25年かかりました。

25年……歴史で見るとわずかな期間ですが、人間の一生で考えると大学生がくたびれかけた中年になるぐらいの時間が経過しています。定年退職した人だったら、悪くすると死んでいます。

この結果を受けてインデックス投資を考えるとすると、面白いのは人によって結論が全然違ってくることです。

こういう事例があるから、インデックス投資はダメだという人と、逆にだからこそインデックス投資が有効という人もいます。

重要なのは手法では無く、その人の投資哲学です。なんにせよ一貫した投資哲学を確立できなかった人は、25年の時間の経過に耐えられなかったと推測できます。

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