- 投稿 2019/05/07 更新
- ゆうちょ銀行

2019年4月1日から、ひっそりとゆうちょ銀行の預入限度額が変更になっています。
・変更前:通常貯金と定期性貯金の合計が1300万円まで
・変更後:通常貯金と定期性貯金がそれぞれ1300万円まで(合計2600万円)
合計額だけ見ると倍増ですが、超低金利でどうせ通常貯金だろうが定期だろうが利子(余談ですがゆうちょやJAでは利子、銀行では利息と呼びます。なんで?)はほとんど付かないので、単にいつでも引き出せるお金の置き場所として通常貯金を利用していた人にとっては上限額が変わっていないのであまり関係無いかもしれません。
通常だろうが定期だろうがとにかく1円でも多くゆうちょ口座にお金を置いておきたい人にとっては朗報かもしれませんが。
また旧制度では通常貯金と定期性貯金の合計が1300万円までという仕様だったので、自分で任意に通常貯金の貯金限度額(オートスウィング基準額)を1300万円まで変更できましたが、新制度では設定した限度額を超えると自動的にオートスウィング基準額が変更されるようになりました。通常貯金でも1300万円までは何も考えずに貯金できるということです。
いましれっと「オートスウィング基準額」というゆうちょ銀行の専門用語が出てきましたが、この限度額を超えて入金された分は自動で振替口座にスウィングされます。振替口座の貯金は利子が付きません。どうせあって無いような利子ですが…
当たり前ですがペイオフで保護されるのは1000万円までと、他の銀行と変わりません。通常と定期で合計2600万円まで利子が付きますが、保護されるのはあくまで1000万円までなのは注意です。もっともゆうちょ銀行が潰れることは考えにくいですが一応ということです。
まとめると、
・通常貯金と定期性貯金がそれぞれ1300万円まで(合計2600万円)
・ペイオフで保護されるのは1000万円までで変わらず
・限度額を超えた部分は振替口座にスウィングされ利子は付かない
ということです。
旧制度の解説記事はこちらですが、
関連記事:ゆうちょ銀行の貯金の上限は1300万円だが超えたらどうなる?
解説記事が必要なほど複雑で分かりにくく一般に知られていないので、いちいち窓口で説明しないといけない現場の負担や、お知らせのハガキなどの事務費用の負担は膨大なものがあったようです。
ゆうちょ銀行の貯金に設けられた預入限度額への対応で、ゆうちょ銀に毎月数十億円の事務費用が発生していることが26日、関係者への取材で分かった。限度額を超えた利用者に毎月1万件の通知はがきを送るなどの負担があるという。
ゆうちょ銀、限度額超過通知で月数十億円(産経新聞)
限度額撤廃は政治的ハードルが高いので、当分はこのままだと思われます。通常貯金の上限1300万円は変わらなくても、以前よりは多少分かりやすくなったし合計額で倍増になったので改善はされましたね。