- 投稿 2016/04/10 更新
- 資産運用関連 - 投機論
「馬券裁判」の卍氏は現在、ブログで自らの馬券術を公開しています。
卍の投資競馬術
このうち、氏の馬券術の肝になる独自指数「卍指数」は現在有料で提供されています。
卍氏は予想屋ではありません。「投資競馬術」は競馬の着順を予想せずに、この「卍指数」を駆使して馬券の買い方と資金管理で勝とうというものです。
この記事のカテゴリが「金融リテラシー」なのは、この有料情報をどう考えるかでその人の金融リテラシーがある程度分かるからです。
普通に考えれば回収率が100%を超える「競馬必勝法」を公開(たとえどんな高額でも)するはずはありません。
同じ馬券術を使用する人が増えればオッズが下がり回収率が100%を割る事が懸念されます。
公開の理由を卍氏は著書でこう説明しています。
私が「卍指数」を公開しているのは、今後の分析や研究によって「卍指数」を超える独自指数を作り出すことが可能だと思っているからです。
「卍指数」は、まだまだ未完成な指数です。
まだまだ未完成な攻略法で、いずれ最終バージョンの指数が完成すれば価値が無くなるので、それでもよければ有料で公開するよ、という事でしょうか。
一般的に言えば、公開される必勝法の類は既に通用しなくなったものか、あるいは最初からデタラメの詐欺です。効果が無い攻略法を売るという点ではどっちにしても詐欺かもしれません。
では卍氏は詐欺師のたぐいなのでしょうか…?
しかし卍氏の競馬収支について言えば大幅なプラスでこれは税務署が確認ずみです。
さらに最高裁まで争われた「馬券裁判」によって卍氏の「投資競馬」の利益はギャンブルによる「一時所得」ではなく、ハズレ馬券を経費とする事ができる「雑所得」であると認められています。
いわば裁判所が認めたプロ馬券師です。
しかしだからと言って、この有料情報を買うかどうかは意見が別れると思います。「金融リテラシー」の極端に低い人は卍氏の実績に惹かれて何も考えずに買うかもしれません。高めの人は普通は買わないでしょう。
ただそれで終わらせるには惜しいぐらい面白い話です。卍氏が現在おカネに困っているのは確かです。私は著書を買う事によってこの馬券の神様への「お布施」を済ませましたので、買いませんが…