- 投稿 2016/06/06 更新
- 資産運用関連 - 投機論
前回の記事:ギャンブル(投資・投機)の要諦は「最初に勝つこと」にある
株は比較的有利なギャンブルです。
株式会社は宿命として利益成長を目的としているので、基本的に株価は右肩上がりになります。まずこの1点。
次にネット証券の場合は売買手数料(ギャンブルで言う控除)が非常に安いのも有利な点です。
右肩上がりの株価から安い手数料を引いた期待値は大幅にプラスになるので、宝くじや競馬に比べればどうぞ勝って下さいといわんばかりのぬるいギャンブルです。
こういうのはギャンブルとは言わずに普通は投資と言いますよね…
ただ株式投資がギャンブルではなく合理的な投資になるには、理論を理解してそれを忠実に実践する必要があります。
理論を理解していなかったり、理解していても実践するだけの時間も資金も忍耐力も無い人にとってはやはりギャンブルになってしまいます。
合理的な長期投資というのは地味ですし、資金力が無ければつまらなく結果もしょっぱいものです。
そこで株式投資をギャンブルと捉えて、勝負に出る困った人がいても責められません。
そして株式投資は先述の通りギャンブルとしては非常にぬるい部類のものですから、時期ややり様によっては勝てる可能性が高いのは確かです(どうやっても負けるような難しい時期もあります)。それが悲劇の種でもあるのですが…
ギャンブルの基本は「勝ち逃げ」。
なるべく早い段階、最初に大勝して、あとは勝負せずに逃げ切る。
株式投資をギャンブルと捉えたら、やはり勝ち逃げが基本戦略になります。
半端に投資家を気取る似非投資家は単なるギャンブラー以上にこの事に気づきません。だから個人投資家の9割は長期的には負けて終わると言われています。
自分が投資家なのか単なるギャンブラーなのかの自己規定は早めにすませておいた方がいいと思います。
私は勝ち逃げの効用と長期投資の有利さを知っているので、ギャンブラー上がりの投資家と自己規定しています。スケールは全然違いますが、日本でもアメリカでも金融業界、投資の世界で長く生き残っているのはこのタイプが多いようです。
次回の記事は「原資回復ゲームの困難さについて」です。
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