- 投稿 2016/09/06 更新
- 配当金生活 - 配当・株主優待
配当金生活の心得として、配当金(インカムゲイン)と値上がり益(キャピタルゲイン)の両取りを狙ってはいけません。
これは投資のポイントがボケるからです。
配当金生活の銘柄選定、購入のタイミングはあくまで配当金だけを狙い配当金を基準に考えるべきです。
配当金を基準に考えれば企業の配当意欲、配当余力、事業の安定継続性などに的を絞って考える事になります。
配当金生活のコア銘柄は基本的に一度買ったら売らないで継続的に配当を貰い続ける事を目的とします。
そうすると買値は非常に重要で、なるべく安値で買うのが望ましく買う絶好のチャンスはそうそうは無いでしょう。
値上がり益を狙わないのは、買った後のその後の株価の変動は日経平均だとか為替だとか、日銀の金融政策だとか昨日のダウ平均がどうだったとかNYの原油先物がうんぬんといった配当金とは全然関係の無い要素に影響されるからです。無視すべきでしょう。
なぜならそういった要素が株価はともかく、配当金の支払いにはなるべく影響しない銘柄を十分に検討して選んだからです。
つまり値上がりした所で売って、安くなったら買い戻すといった取引は頻繁にやる事ではありません。そんな事をしたらせっかく絶好の安値で仕込んだ銘柄を早々に手放して、配当も受け取れずその後何年も買い戻すチャンスが無くなるかもしれません。
買った銘柄の株価が下がり続けたらどうでしょうか?
その場合は十分に検討して絶好の安値で買ったはずの銘柄の配当利回りがさらに向上して、信じられない程お買い得になったという事ですから、粛々と買い増しすべきでしょう。ここで迷うぐらいなら最初から買うべきではありません。
株に絶対は無いので、もし意に反して減配があるようなら自分が甘かったという事ですし、なければ信じられない安値で売ってくれた人に感謝します。
このぐらい調査を尽くして考えたという自信と、それでも当てが外れるかもしれないという覚悟と割り切りが無ければ配当金(インカムゲイン)狙いの投資は失敗するでしょう。
逆に値上がり益(キャピタルゲイン)狙いの投資で、配当金との両取りを狙うと大抵失敗します。どこか甘さがあるんでしょうね。