- 投稿 2015/10/15 更新
- 自転車・旅行等 - 小豆島
■目次
1. フェリー「おりんぴあどりーむ」で小豆島上陸。ごま油の「かどや製油」
2. 星ヶ城山のヒルクライムと名勝「寒霞渓(かんかけい)」
3. マルキン醤油記念館としょうゆソフト
4. 土庄(とのしょう)港周辺のサイクリング
5. 道の駅の温泉、中山の千枚田、小豆島の快走路
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目次
1. フェリー「おりんぴあどりーむ」で小豆島上陸。ごま油の「かどや製油」
今回の旅は香川県の小豆島。瀬戸内海では2番目に大きい島です。
小豆島には橋が架かっていないので上陸はフェリーになります。本州の関西方面や岡山県側、四国の香川県側など四方から便が出ていますが、今回は岡山県側の新岡山港を利用しました。
写真は新岡山港~土庄港航路の「おりんぴあどりーむ」です。
船内のラウンジも綺麗です。
下から数えて4階目の展望甲板から
後ろ側を見た所。煙突のところに「足湯」が設置されています。まあ海水をボイラーの熱で沸かしただけのものなんですけどね。脚が疲れる自転車乗りはマッサージなどに利用すると良いかと。
土庄(とのしょう)港に到着しました。約1時間の航路です。
しかしこの埠頭、何故かさっきから香ばしい匂いが漂っているんですよ…ごま油の匂い?
フェリー乗り場の目の前に「かどや製油」の工場がありました。ごま油と言えばかどや製油、ここで作っていたんですね。
ウィキペディア:かどや製油 -
2. 星ヶ城山のヒルクライムと名勝「寒霞渓(かんかけい)」
小豆島2日目は瀬戸内地方で一番高い山、星ヶ城山のヒルクライムと名勝寒霞渓(かんかけい)の見物です。
ウィキペディア:寒霞渓
ウィキペディア:星ヶ城
ルートとしては島の南部の草壁港のあたりから寒霞渓公園線を自転車で北上して標高295メートルのロープウェイ駅まで登ります。そこで自転車を停めてロープウェイで標高612メートルの寒霞渓山頂まで一気に上り、そこから標高817メートルの星ヶ城山の登頂を目指します。
下りは徒歩で下のロープウェイ駅まで一気に下り自転車で下山します。
重い荷物はキャンプ地に置いてきて自転車を軽量化します(それでも軽量ロードバイクの倍ぐらいの重量があります)。気合いを入れて寒霞渓に向かいます。
ロープウェイ乗り場まであと4㎞。このあたりはまだ楽勝です。
エグそうな坂が見えてきて雰囲気が怪しくなってきます。
いきなり斜度10%の登坂車線です。このあたりから上のダムまでが一番きつかった気がします。
- もはや一番軽いギヤでコツコツ上るしかありません。
風が無く、暑くも寒くも無い天候がさいわいです。
湖の所まで上ると視界が一気に開けます。
ロープウェイ駅と山頂方面の分岐点です。
左に進みます。ここの湖がいい感じです。
ロープウェイ駅に到着。自転車をここに停めます。
この駅の周辺には野生のサルがかなりの数います。
肝心のロープウェイからの眺めですが、写真を撮って無かったので動画を貼っておきます。紅葉のシーズンも綺麗でしょうが、紅葉が始まったばかりの季節も良かったです。
寒霞渓山頂からの眺め。紅葉には数週間早いですが、そのころには凄い人出になりそうです。平日ですいていたのでのんびりできました。
展望台から。正面に見える半島に「二十四の瞳」の岬の分教場があります。マルキン醤油などの醤油メーカーが密集している地帯はその手前の町かな。四国方面はガスがかかっていてよく見えませんね。
ここからは徒歩での登山です。
寒霞渓(三笠山)から星ヶ城山の山頂まではこのように峰が連なっています。ゆっくり歩いて40分とあります。では行ってみましょう。
ちょうど紅葉が始まったぐらいの季節ですね。登山道は整備されていて歩きやすいです。
整備された登山道とはいえ、城跡なので山頂に近づくにつれ攻城戦の様相を呈してきます。これは空堀のあとを登山道が横切っている様子です。
星が城山には西峰と東峰の2つのピークがあって、これは西峰の岩場からの眺めです。眺望はここが一番良かったと思います。
山頂付近になってくると道も険しくなってきます。
やっと山頂です。ここまで一時間弱…ヘンなものが見えますね。
三角点測量用のやぐらだそうです。しかしなぜ地蔵が?石垣のように石を組んであるわけではなく、平べったい石を積んであるだけです。触るとぐらぐらします。これだと台風か地震が来たら一発で倒壊しそうですが、小豆島はよほど自然災害の少ない土地柄とみました。香川県はむしろ渇水の方が心配なんですよね。
条件が良ければ四国が見えるはずですがこの日はガスがかかっていました。天気じたいは非常に良かったんですけど。
下りはロープフェイを使わずに自転車を停めてある下の駅まで一気に下ります。寒霞渓の山道から1枚。
もう少しで到着という所でサルに道を塞がれます。ここまで接近しても気にせずにノミ取りしています。
何匹いるのかわからん程います。目が合うと威嚇してくるのでちょっと怖いです。 さすがに疲れました…今日は温泉に入って早く寝よう。
ふもとの丸島醤油の巨大な桶。
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3. マルキン醤油記念館としょうゆソフト
3日目はマルキン醤油の見学がメインです。
写真は名物のしょうゆソフト
小豆島に本店を置くマルキン醤油はかつて大証2部に上場していました。その後色々あって現在はジャパン・フード&リカー・アライアンス(2538)という長い名前のグループ企業になって東証2部に上場しています。
ただグループの本社は大阪ですが、現在でも本店は小豆島で株主総会は小豆島で行っているらしいんですよね。
よくあるご質問:株主総会の開催場所はどこですか?
おそらく島で行われる唯一の上場企業の株主総会ではないでしょうか?行ったことのある株主がどれだけいるのか、東京からの実質的な距離(空港が無いので交通機関を乗り継ぐ必要がある)を考えたら僻地と言ってよく、かなりレアな存在です。
残念ながら株価2ケタのボロ株である2538の株主になる気はなかったので、総会に参加する資格を取った事は無いのですがマニア的には気になる存在です。
それはともかく、島の観光名所としてはマルキン醤油記念館があります。行ってみました。
警察署を過ぎたあたりは醤油工場の密集地帯です。 到着です。自転車でまわるには広い島ですが、寒霞渓のヒルクライムを終えた身からすると町をぶらぶらするのは楽です。
年季の入った真っ黒な工場の建物。
名物のしょうゆソフトはここで買えます。このあたり一帯にしょうゆの匂いが漂っていて、何を食べてもしょうゆ味になる気がします。まあ味は悪くないと思いますよ。ここまで来て食べない手はないでしょう。
マルキン醤油記念館です。有料ですが、おみやげに醤油の小瓶をくれるので悪くないかなと思います。
小豆島のあちこちで見かける大桶(おおこが)。巨大で目立つのでくり抜いてこのように通路になったりバス停のベンチになっていたり観光資源としても活用しているようです。
このあたりは醤油工場が密集しているので似たような記念館やショップがいくつかあります。ここはタケサン記念館です。
ここもソフトクリームがあって一番人気は「もろみソフト」らしいです。食べてみましたが風味があってけっこういけました。私のご当地ソフトクリームランキングの中でも上位に入ります。
今度は佃煮ソフトか(笑)
さすがにソフトクリーム3連発はきついので遠慮しました。今思うと時間をあけて食べてもよかったと思います。
スーパーで山盛りになっていた醤油サイダー。これも飲んでみましたが、うーん……しょうゆと炭酸の組み合わせはちょっと無理があるかも。キンキンに冷やせばいけるのかな?-
4. 土庄(とのしょう)港周辺のサイクリング
4日目は島の中心市街である土庄(とのしょう)港周辺のサイクリングです。
写真は「お肉の山下屋」の「くるくる煮豚丼」(並)です。
お肉の山下屋HP
観光については例によって事前の下調べは最低限で、現地で見つけて寄ってみたんですけど結構有名な店らしいですね。
テイクアウトして海を見ながら食べて下さい的なPOPがあったんで…
これも有名な観光地のエンジェルロードを眺めながらいただきました。煮豚丼はトロトロで確かに旨かったです。
世界一狭い海峡の土渕(どふち)海峡。小豆島って厳密に言うと前島っていう小さい島と小豆島本島から成っていて、だからこれは川じゃなくて海峡なんです。
近くの町役場で世界一狭い海峡の横断証明書を発行してもらいます。ポストカードの形式で100円でした。
余談ですけど、この辺りで地元の人に道を聞いたら「その川を渡って…」と説明されました。やっぱり川やんけ!
郵便局の名前ってわりと自由ですね。
小豆島って街路樹がオリーブの木になっている所が多いんですよ。
マルナカ新土庄店に到着。なんでスーパーの写真を撮っているかというと…
スーパーの中に温泉があるんです。ここは海が見える露天風呂があって穴場だと思います。身を乗り出せばエンジェルロードも見えたし開放感のあるつくりでした。 -
5. 道の駅の温泉、中山の千枚田、小豆島の快走路
5日目、6日目。6日目は最終日です。
小豆島のある日の食事風景です。レトルトカレー、サラダ(食べきりのパック)、わかめスープ、梅昆布茶。調理としてはご飯炊いてお湯を沸かしてボイルしただけですね。今回はまな板とか必要無かったです。
道の駅に併設されているこの温泉もおすすめです。露天風呂の眺望もいいんですけど、脱衣所にオリーブオイルが置いてあるのがうれしい。顔や体にぬってテカテカになるのも良し、自転車乗り的には脚のマッサージオイルとしても使えます。小豆島は激坂が多いので脚のケアは大事です。
- これも道の駅のオリーブソフト。
有名な中山の千枚田。山道をここまで登って写真を取るのが大変でした。
小豆島の快走路。小豆島は島が大きいのとアップダウンが多めということで、レンタサイクルのママチャリや小径車でまわるのはきつい印象。瀬戸内海の最高峰である星ヶ城山があるし、ロードバイクやクロスバイクで走るぶんには最高のコースだと思います。
さらば小豆島。小豆島編はこれで終わりです。