- 投稿 2018/03/27 更新
- 資産運用関連 - 資産運用
本日3/27(火)は権利付最終日です。
配当権利や優待権利を取る人にとっては意識する日ですね。また翌日には権利落ちで理論上は配当分の株価が下がるので注意です。
3/27(火) 権利付最終日
3/28(水) 権利落ち日
3/29(木)
3/30(金) 決算日(権利確定日)
こんな風に月末の3/30が決算日だと、権利付最終日は3日前の3/27になります。
これは日本の現行制度だと株の買い注文が約定してから実際に受渡しが行われるのは3日後と決まっているからです。
だから権利を取るには権利確定日の3日前までに買い注文を出して約定していなければなりません。
この3日のズレを証券用語でT+3(てぃーぷらす3)といいます。
T+3(てぃーぷらす3)
分類:取引(売買)
Tは「Trade date」のことで証券の売買が成約された日(=約定日)を意味する。
T+3とは「決済日」(=受渡日)が約定日の3日後であるということを指す。日本の株式の普通取引は「T+3」である。T+1なら「決済日」が約定日の翌日であることを指す。
証券用語解説集(野村證券)
「T+3」にせよ「T+1」にせよ、約定日と受渡日が同一でないことは憶えておかないと問題が発生することもあります。
ポピュラーなのは「逆日歩」の問題で、制度信用の空売りの約定日が火曜日の場合、翌日の水曜日に反対売買して決済したとしても、この分の受渡日は土日を挟んで月曜日になるのでもし逆日歩が発生していたら逆日歩は3日分になります。
だから「T+3」の場合は火曜日の空売りには注意、と覚えておけばいいでしょう。
3連休とか5連休とかだとその日数分の逆日歩が増えるのでゴールデンウィークや年末年始などの空売りは要注意です。
この「T+3」ですが、実は2019年の4月又は5月に「T+2」に短縮される事が決定しています。
外部参考リンク:株式等の決済期間の短縮化に伴う制度改正の実施について
制度改正後は決済期間が3日から2日に短縮されるので、逆日歩に注意すべき曜日は火曜日から水曜日にズレます。まだ先の話ですが頭のスミにおいておけばいいでしょう。