- 投稿 2018/06/09 更新
- 資産運用関連 - 投機論
むかし「パチンコで食ってる時点で負け組」と言った人がいます。確かその人はパチプロだったと思うので、自嘲の言葉なのでしょう。
パチンコ愛好者はいくら負けているか分からなくなっているような人が大半ですので、そういう人から見たら期待値マイナスのギャンブルであるパチンコで勝ち越してプラスになっているだけで凄いと思うかもしれません。
しかしそれで食ってる人にしてみればプラスになるのは当たり前で、やっとスタート地点に立ったに過ぎません。
そしてパチプロは純然たる肉体労働なので、自分ひとりで打つ限り、きつい割にはいくら勝てるようになったとしても知れています。
だからパチンコで食ってる時点で負け組、という自嘲の言葉がしみじみと出てくるわけです。
パチプロになったら一刻も早く稼いでパチプロを卒業して次のステップに行かないと詰んでしまいます。
短期売買を繰り返す株のトレーダーにも同じ事が言えます。
専業トレーダーは目指すものではなく気が付いたらなっているものでしょう。専業トレーダーを目指しているレベルで専業になるのは危険過ぎます。
株の場合はパチンコと違って賭け額を増やせるので、勝ちが積もって金額が大きくなって生活費のレベルを超えればもう切った張ったの危険なトレードはしなくても済みます。
小さいロットで勝負を繰り返していつまでもそのレベルを超えられないと、一時的には食えてもいずれはパチプロと同じ事になってしまいます。
配当金だけで生活費を賄えるようになればもう、「株で食ってる」とは言わなくて済むでしょう。
「専業投資家を目指す」というのは負け組を目指すと言ってるのと同じです。
もちろん無限に勝ち続けられる人は別ですよ。そんな人は殆どいませんし。
ちなみに専業投資家とは言いますが専業投機家と言ってるのは聞いたことがありません。イメージが悪いからでしょうか。
どうせ目指すなら投資家ではなく投資なんかしなくても生きていける資産家を目指すのが理想です。
もちろん投資をしても良いのですが、運用益をいっさい当てにしないので専業投資家と肩肘を張って名乗ることはないでしょう。