衝撃的なカルロス・ゴーン会長の逮捕から一夜が明けましたが、会社からの公式な情報開示はこの一枚だけです。

外部リンク:当社代表取締役会長らによる重大な不正行為について(日産自動車)

情報が少ないので、ネット上でも裏の取りようが無い陰謀論が渦巻いているようです。



親会社のルノーより子会社の日産の方が時価総額が大きいという資本関係のねじれ現象が起きているので、色んな憶測を呼んでいるようです。

こういう時はシンプルに考えた方が良さそうです。

ルノーと日産の関係がどうなるかなんて事は、フランス政府まで絡んでくる大きな話で、いっかいの個人投資家には予測しようがありません。


基本に立ち戻って考えると、日産自動車(7201)は自動車株です。

自動車株は代表的な景気循環株ですよね。

景気循環株の株価は行ったり来たりです。

nissan.png

日産自動車(7201)の30年チャートです。

リーマンショック後の経営危機で潰れる寸前まで行きましたが、V時回復して現在に至ります。

しかしそれでもリーマンショック前の高値は回復できていません。こういうのが景気循環株のチャートです。


ゴーン逮捕事件の翌日の株価は950.7で引けました。予想配当が57円だから予想配当利回りはほぼ6%です。

配当利回りが4%もあれば高配当と言われる現在の日本株の水準では、飛びぬけて高すぎる配当利回りです。

これは今後の日産自動車の業績や配当に対する不信感の表れですので、それでもあえて配当狙いで日産株を買う人は、今後の日産の業績や配当に関して少なくとも現状維持以上の予断を持たなくてはいけません。

そして日産自動車(7201)は景気の影響を強く受ける景気循環株なので、今後も世界経済の好調が長く続いていくと考えるなら、買ってもよいでしょう。

あまりに上昇余地が少ないと考えるなら、リスクの方が高そうです。

今回の事件は確かに衝撃的な事件ですが、もともとあった火種が表面化しただけとも言えますし、シンプルに考えればこうした判断には影響しないはずです。

短期的な株価の動きはともかく、長期的に保有して配当を受け取っていこうとすると、そもそもこうした一般の株主を軽視した事件を起こす会社は不向きに思えます。

ついこの前に検査不正があったばかりの会社ですしね……

もちろん急落した所で買って利ざやを稼ぐような投資をするのは自由なのですが、そういった悪い意味でワクワクするような株はちょっと配当金狙いの投資には向かないと思うのですが、どうでしょうか。

関連記事

スポンサーリンク



スポンサーリンク





タグ