外部参考記事:GPIF 去年10~12月の運用で過去最大の赤字 株価下落が要因(NHK)

2018年度の第3四半期の運用成績が14兆8039億円の赤字で収益率はマイナス9.06%、一方で運用開始以来の累積の収益額は56兆6745億円というニュースです。

GPIFの運用成績はプラスの時はひっそりと、マイナスの時は大々的にニュースになります。

GPIFの運用成績に関しては人によって評価のスタンスが全然分かれるのが面白いところです。

一般的に言って株式投資など資産運用をしている人はGPIFの運用に関して比較的好意的な人が多く、資産運用をしていない人または政権批判者などは否定的、といった所です。

政治的思想を別にすれば、資産運用を善とする人と悪とする人で見解が分かれるということですね。

ギャンブル好きとギャンブル嫌いがお互いを毛嫌いするような。

分かり合えないというか、わかり合う気もない見解の相違があるという事でしょう。マスコミ各社で報道がまちまち、受け取る視聴者の見解もまちまちです。


ただし、本来はそんなにケンカするような問題ではありません。仲良くしましょう。

なぜならGPIFが運用で損しようが儲けようが、我々が受け取る年金や払う年金保険料には大した影響は無いからです。

年金給付の財源(財政検証で前提としている概ね100 年間の平均)は、その年の保険料収入と国庫負担で9 割程度が賄われており、積立金から得られる財源(寄託金償還又は国庫納付)は1割程度です。

年金財政における積立金の役割(GPIF)



現在の日本の年金制度は賦課方式であり、我々が収める年金保険料の大半は右から左へ給付金として支払われていて運用はされていません。基礎年金の半分は国庫負担つまり税金です。

過去の積立金から賄われているのは全体の1割程度、刺し身のツマよりは多少存在感がある程度です。


GPIFが運用で損しようが儲けようが制度に与える影響は少なく優先度が低いので、年金制度の持続性を保つにはもっと本質的な問題を考えなくてはいけません。

年金_convert_20190204155239

具体的にはマクロ経済スライド(平たく言えば年金カットの事です。もう一度言うと年金カットの事です。)がちゃんと機能するようにするとか、

国民年金の加入者(年金を払っていようがいまいが国民は強制的に加入者です)がちゃんと年金保険料を払ったり、払えない人は免除申請をするようにするにはどうしたら良いか、などの議論です。

GPIFの運用成績が発表されるたびに政治マニアや投資マニアが騒ぎますが、良識のある一般国民の皆様はそのような人たちに惑わされる事のないようにした方が良いと思いますがいかがでしょうか。

だいたい資産運用を毛嫌いする人は大抵窮乏しますし、逆に窮乏してる人が資産運用だけで何とかしようとすると大抵失敗します。

GPIFの運用成績に過剰に反応するのは賛成派だろうが反対派だろうがどっちもどっちだって事です。


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