まあ年金には保険の性格と福祉の性格があるので、株式や投資信託のように利益とか損失とか言う性質のものではないかもしれません。

それでも人は損とか得という言葉に敏感なので、繰り下げがお得だ、いや損だという話題には反応してしまうのでしょう。

何をもって損かというのも微妙ですが、まず年金支給を繰り下げ待機していて、70歳になるまでに死亡してしまったら1円も貰えないのではないか、何のために今まで年金保険料を払ってきたんだ、という疑問があると思います。

結論から言うと年金を繰り下げ待機していて70歳になるまでに死亡した場合でも、年金はちゃんと貰えます。

もちろん本人は死亡しているので貰えませんが、遺族が貰えます。

遺族というのも結構範囲が広くて、以下の通りです。

1.未支給年金を受け取れる遺族

年金を受けていた方が亡くなった当時、その方と生計を同じくしていた、
(1)配偶者 (2)子 (3)父母 (4)孫 (5)祖父母 (6)兄弟姉妹 (7)その他(1)~(6)以外の3親等内の親族です。
未支給年金を受け取れる順位もこのとおりです。

日本年金機構




私も最近知ったのですが「未支給年金」というキーワードがミソで、年金を受け取る権利には時効があって、その期間は5年です。

参考外部リンク:年金の時効(日本年金機構)

65歳から70歳まで5年あるので、繰り下げ待機していて70歳になる直前で死亡してもその期間はまるまる遺族が請求できるので1円も損はしません。

本当にギリギリで死亡した場合は急いで請求しないと5年以上前の分は時効になってしまうかもしれないので、これは覚えておいた方がいいかもしれません。

あと気になるのは、現在70歳まで繰り下げ出来る制度も将来的にはもっと伸ばせそうなので、その場合は5年の時効も伸ばすように改正するのかな?という疑問です。まあ現状は考えても仕方がありませんが。



年金の繰り下げには例外規定がいっぱい(10項目も)あって、ややこしいのでそこには(詳しくもないので)触れられませんが、基本的に(ややこしい諸条件に触れなければ)繰り下げ受給して不利になることは何もないように思えます。やはりそこは国の制度なのでちゃんとしています。

繰り下げ待機していて途中で気が変わったり経済状況が変わって年金を貰うことにしても、未支給の年金はそのまま貰えるわけですからね。

参考外部リンク:老齢厚生年金の繰下げ受給(老齢厚生年金繰下げ請求にかかる注意点)(日本年金機構)


まあたとえ金額的に損ではなかろうが、自分が貰える金を貰わず使えないうちに死ぬ可能性があるのは嫌だ、という人は納得はしないかもしれませんし、だから実際に繰り下げ受給を選択する人は当分少数派でしょう。

65歳にもなって金銭的な事はある程度達観して悟れないのかなあ、と思いますがそんなものかもしれませんね。そう言う私もジジイになってもゼニカネ言ってる気がします。

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