- 投稿 2015/07/30 更新
- 個別株 - NTTドコモ(9437)
NTTドコモ(9437)が10年来の高値を連日更新しています。
しかし私が株を始めた10数年前からアベノミクス前夜の2012年までは、NTTドコモ(9437)の株価は年々下がり続けてきました。そのため隔世の感があります。
2000年のITバブルの頂点の株価が高すぎたのも原因なんですが、その後再編された通信セクターではKDDI(9433)やソフトバンク(9984)に比べて明らかにパフォーマンスが悪く、ネット上では毎年のようにクソ株ランキングにノミネートされる始末でした。
特に印象深かったのが、2012年10月26日の四半期決算説明会。
NTTドコモ説明会での、クレディスイス・早川氏の質問がかなり辛辣。「十数年ドコモを見てきて、これほど不誠実なプレゼンは初めて」「800億円の費用積み増しでどんな効果を出そうとしているのか全くわからない」「もはや質問というより魂の叫び」「費用は消費者に流れるだけでは?」
— ジャムファーマと読みます。 (@JAMFAMA) 2012, 10月 26
ドコモ 2013年3月期 第2四半期決算説明会←57分頃から問題の早川氏の質問
アナリストが呆れる、さじを投げるほど当時のNTTドコモ(9437)の経営が酷かったので、株価は暴落。私はこの末期的状況を見て、「これは底が近い」と思って買いのタイミングを計っていました。当時高配当株のポートフォリオを構築中だったので、NTTドコモ(9437)は候補の筆頭でした。
ただし、アナリストが憤慨するほどNTTドコモ(9437)への不信感は強かったので(私も同感でした)、大多数の人は買いを躊躇していたと思います。私も少しだけ買い、翌11月に民主党が解散総選挙に追い込まれたのを見て残りの枠を買い付けました。結果的にこのあたりが10年来の大底になりました。↑2012年11月が大底です。
何が言いたいかと言うと、今のNTTドコモ(9437)の株価を見て、しみじみと総悲観は買いだなあと思うことと、逆に総楽観は売りだということです。今は中国株の暴落や米国の利上げ報道などで、まだまだ株式市場に心配の種は尽きないので、もう少しは引っ張れるのかなと思っています。ある程度は大きな調整はあると思いますが。
この記事が天井サインになったりして…