カテゴリー:資産運用

債券の利回りと株式の配当利回りを比較した時、現在は配当利回りの方が高いのが普通です。

リーマンショック以降に投資を始めた人にとっては当たり前じゃないの?と思うかもしれませんが、実はこの状況は「逆利回り革命」と言って割と画期的な出来事なのです。

その前に「利回り革命」の方から説明する必要があります。

第2次世界大戦以前は現在と同じく株式の配当利回りの方が長期金利より高いのが普通で、その理由として株式はリスクが高いぶん債券より利回りが高いのが当然と思われていた事があげられます。
これは現在でもしっくりくる考え方です。

配当利回りが高いと言う事は、株式の利益成長力や安定性に疑問符が付けられていて、PERが低い、つまり平たく言えば株式が信用されて無かったんですね。

状況が変わったのが1958〜59年で、世界的に水準訂正的に株が買われて平均PERが上昇(配当利回りは低下)しました。
これが「利回り革命」で、これ以降は株式の配当利回りが長期金利より低いという状況が常態化しました。

つまり「利回り革命」の時代とは、株式の成長力が評価されて、その分配当利回りは長期金利より低いのが当然である、という時代です。

現在は「逆利回り革命」の時代です。
利回り革命は日米同時に起こりましたが、逆利回り革命はタイムラグがあり、日本はバブル崩壊後の1990年代の後半から長期金利と配当利回りが接近しはじめて、リーマンショックの2008年以降には配当利回りは長期金利より高いのが当たり前という「逆利回り革命」と言える状況が定着しました。

アメリカの場合はずっと長期金利が配当利回りより高い状況が続いていましたが、さすがに2010年代に入るとこちらも逆利回り革命の状態になりました。

今後はどうなるんでしょうか。
アメリカはここ数年は利上げするする詐欺と言われるような状況でしたが、トランプラリーを契機に金利が上昇する兆候が見えてきました。利回り革命の時代に回帰する方向に寄せていくかもしれません。革命と言えるまでの状況になるかは分かりませんが。

日本はどうかと言うと、さすがに長期金利の低下に歯止めはかかるものの、配当利回りの方が高い傾向はそう簡単に変わらないのでは無いかと思います。

というのも、日本という国の経済成長力の低下と合わせて、アベノミクス以降は日本企業の配当性向が革命的に上がっている傾向があるからです。
成長力の低下による株価下落と株主還元意欲の増大による株価上昇が吊り合って、株式の債券化が進むのではないかと。

だから配当金生活なのです、という我田引水的な結論が出た所で終わります。

日経平均はとうとう11連騰です。
毎日毎日アホみたいに儲かりますね。こんなに儲けていいのかしら。
とは言え、持ち株を売る理由も特に無いので、ついていくしかないんですよね

相場の天井を正確に予測するのは不可能ですが、予想するのは個人の自由です。

私が参考の一つにしているのが、信用評価損益率、特に松井証券の店内の日々データです。
松井証券 信用評価損益率のご紹介

※松井証券の信用評価損益率は以前は無料のメールマガジンに登録すれば誰でも見られたのですが、現在は口座を開設してログインしなければ当日分は見られなくなっています。口座開設と利用は無料なので開設しておくと良いでしょう。





信用二市場の公表値は速報性がないのであまり使えません。あくまで長期の傾向をを掴むぐらいです。松井証券のデータは松井証券一社だけのものですが毎日公表されるので相場の雰囲気がわかります。

信用評価損益率は、買い方の場合大体が0%からマイナス20%ぐらいの間で推移しています。
信用評価損益率というのは、信用買いの場合は金利負担もあるし投資家の心理として利益が出たらすみやかに決済してしまうので通常は常にマイナスになってます。

マイナス20%に近づくと追証の投げが出るので底打ち、0%に近づくと買い一色となって天井が近いとされています。ここ1か月ぐらいはマイナス5%以上で推移し、0%に接近してきました。あきらかに天井圏です。

ただし、だから利益確定を急いだり空売りに移ったりすれば良いかというと、そう相場は単純でもなく…
大抵下手な個人ほど売り急ぎますし、静観ならまだマシで空売りで爆死したりします。天井付近が一番騰がり易いんですよね。

難しいのが損益率が0%を超えてプラスになったとしても(めったにあることではありません)、直ちに天井が形成されるとは限らないということです。2013年は年明け早々に損益率がプラスになりましたが、なんとそこから半年近く相場が上昇し続けました。そして5月に入って長期金利の急騰から23日の株式市場の暴落に繋がりました。

騰落レシオなどの買われすぎ・売られすぎ指標もそれ単体では役に立ちません。天井を当てるのは非常に難しいことを十分に理解して2枚腰、3枚腰で臨みたいものです。
私が松井の信用評価損益率をチェックしているのは、これが個人投資家の動向を良くあらわしているからです。
小型株は特に個人の動向の影響が大きいので注意です。

大体個人の株ブログで慎重論が多い時はまだまだ騰がりますね。





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