カテゴリー:金融リテラシー
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1ポイント1円として、1万ポイントと1万円では1万円の方が価値が高い。

これは誰でも分かると思いますが、その理由を全て説明しろと言われると詰まる人が多いのではないかと思います。

多くの人が答えるのはポイントはその店やグループでしか使えないので現金と等価ではない、という当たり前の事です。
確かにこれは非常に大きい。

最近の家電量販店は家電以外にも日用品や食品まで売っているので使い勝手はいいかもしれませんが、やはり現金とは比べられません。

しかし理由として一番大きいのは、ポイントには金利がつかない事です。

無リスク金利が実質ゼロの現在では、直接的には意味が無いかもしれませんが、金利が低下している分は金融資産の値段は上がっているという事なので、運用しなかった分は損失とも考えられます。

結局ポイントを貯めこむという事は、その店にタダでおカネを貸しているのと同じです。
人にタダでおカネを貸す人は居ないと思いますが、何故かこれがポイントに代わると同じ事をして平気な人がいます。

投資家目線では、ポイントは貯めずにすぐ使い切るのが基本、もっと言えばなるべくポイントはいらないし、還元率相当の現金値引きを受けられればそれが一番良いです。

銀行が潰れるよりは家電量販店が潰れる方が可能性はありそうですし、銀行には預金を一定額まで保護するペイオフ制度がありますが、家電量販店のポイントには保護制度は無いですしね。

またポイント還元率は現金値引きに換算すると率が低下します。
感覚的に分かりにくいので数字は暗記するとよいでしょう。

ポイント還元10%は現金値引きだと約9%に相当します。
ポイント還元20%は現金値引き約17%相当。

これを頭に入れて現金値引きを交渉すればいいのですが、仮に交渉で多少ポイント還元より不利になっても現金の価値は高いので、投資家的には現金値引きを選ぶかもしれません。

タダでおカネを貸すなんて業腹ですし、なによりポイントがいくらあっても株は買えません。
家電量販店で株までもが買えるならポイントを貯めますけどね。

ここまで考えると、我ながら重症の投資家脳だなと思いました。

現金値引きより大量のポイント還元の方を選ぶ人が多数派なのは、人は実質的価値よりポイントでお得という感情に弱いからでしょう。感情に流されず実利を取れるようにするのは習慣づければ誰でもできます。
 

先に断っておきますが、生活保護者の大半は真面目につつましい生活を送っていることも存じており、生活保護は全員クズだとか、そういったことを言いたいわけではありません。貧困は社会問題といっても、大半は本人の責任で、国家は立派にその役割を果たしている、というのが今回の趣旨です。

(中略)

総じて、金の使い方がおかしいのが生活保護受給者の特徴のひとつです。

(中略)

【生活保護の支給金額をあげても無意味。下げても問題はない。大半は支出に問題有り】
見てきたとおり、生活保護受給者には支出に問題がある人間が少なからずおり、支給金額が倍額になれば倍額使うだけである。一方、15日に全額使い切っても、残りの15日間で餓死しているわけではない。なんだかんだ生き延びている。よって、支給金額を下げてもあまり問題は生じないと思われる。

【制度を変えるとすれば・・・】
彼らのような人間を、私人で面倒を見るのは、不可能だと思われる。反面、日本国は立派にその義務を果たしており、えらい。
制度に改良の余地があるとすれば、理想的には毎日日割りで2500円の支給にすること。事務は煩雑になるので不可能だとしても、週1回20000円の支給にできれば、改良といえると思われる。

非常に読ませる記事だったので紹介。

政治思想的な事はいっさい抜きにしても、貧困に陥る人は支出管理能力が欠けているケースが多いというのはその通りでしょう。

逆に言えば支出管理能力が身に付けば貧困を脱する可能性があります。

あればあるだけ使ってしまう、支出管理能力が絶望的な人が現実問題としているので、

制度に改良の余地があるとすれば、理想的には毎日日割りで2500円の支給にすること。事務は煩雑になるので不可能だとしても、週1回20000円の支給にできれば、改良といえると思われる。

週一回の支給を提案しています。

生活保護法はどうなっているのか調べてみたら、

生活保護法 第三十一条2項

生活扶助のための保護金品は、一月分以内を限度として前渡するものとする。但し、これによりがたいときは、一月分をこえて前渡することができる。

生活保護法 第5章 保護の方法

「一月」ではなく、「一月分以内」となっているので分割支給は可能なようです。

経済的な問題はもとをただせばおカネの使い方にあるので、何も生活保護に限ったハナシではないでしょう。

支出管理能力が身についてまず余剰資金が出来てから、次に資産運用ということになります。
それが出来ないと永久にタネ銭が作れません。

老後のお金を貯めることを目的とした商品に、「個人年金保険」があります。数十年間にわたって保険料を払って老後に年金を受け取る、貯蓄目的の生命保険です。

保険と名が付くと、「保険料を支払い続けなければ」という心理が働きやすく、銀行に預金するより続けやすいメリットがあります。

ただ、老後資金を貯めるのに有利かというと、決してそうとはいえません。

保険と名がついて、強制的に積み立てになるから続けやすい、というのは心理的にはそうかもしれませんが、そんな心がまえで大事な資産形成期を数十年も過ごすとしたら、有利不利とかいう以前に単純に未来は暗いとしか言えませんよね。

たとえば、40歳男性が60歳から10年間、毎月5万円ずつの年金が受け取れるプランに加入した場合、保険料の月額は2万3808円。総受取額600万円に対し、払込保険料総額は約571万円で、約29万円、受取額が多くなります。

最近は、保険会社が広告などに「戻り率」という指標を記載していますが、これは払込保険料総額に対していくら受け取れるかを示すものです。前述のケースの戻り率は105%で、一見なかなか良さそうだと思われるかもしれませんが、これは20年間、保険料を払い続けたら払込額の105%が戻る、という意味です。

おトク度を測るには年利回りを出す必要があります。前述のプランを換算するとわずか0.1%。0.1%が20年間固定されるので、金融商品として魅力はありません。

この場合特に痛いのがわずか0.1%の金利が20年間固定されることです。
この間もし金利が急上昇したら、実質的に大損です。
かといって中途解約、つまり損切したらそれまでの金利支払いがスズメの涙なので、解約払い戻し金が払込保険料総額を下回って元本割れします。

まあもし私なら、金利が上昇するのが明らかなら元本割れしても解約して損切りしますけどね。
元本割れが嫌だといってヘタに何十年も我慢したら大損の大馬鹿野郎です。
そのような愚行を、「心理的に積立を続けやすいのがメリット」と呼ぶのは馬鹿げています。

現在は超低金利時代なので、貯蓄目的の個人年金保険に入る理由は一ミリも無いのですが、超低金利時代ゆえに保険セールスの使う資料の見かけの戻り率に惑わされるかもしれません。その時は年利換算して正気を保つといいでしょう。

他に保険のセールスの武器として、個人年金保険料控除があります。

参考外部サイト:個人年金保険料控除(アフラック)

個人年金保険料控除で、多少は所得税と住民税が安くなるのですが、控除額に上限があるので実際の軽減額はハッキリ言ってショボいです。

こういう軽減額は何パーセントお得!というセールストークに惑わされずに絶対額で見るべきでしょう。上限があるんですから。

保険だの年金だの、税金が安くなるだの言葉のイメージに惑わされなければ、当たり前ですが貯蓄は預金ですべきでしょう。
この超低金利時代、どうせ利回りはゼロに近いので、利率などどうでもよくて理不尽な長期の資金拘束をされない分、預金の方が有利です。

保険は面白い。私は保険のたぐいは必要最小限しか入っていないのですが、これは保険の本質は経費のかかるリスクヘッジ(不確実性の低減)であり、過剰な安心感を買ったり大儲けを狙うものではない事を意識しているからです。

しかし本来退屈なリスクヘッジであるはずの保険がなぜ面白いかというと、もともと保険の起源はギャンブル、つまりスリリングな勝負ごとであったからですね。

投資は大嫌いだけどギャンブルは大好きだという人が多い日本人が、保険大好きなのはここに理由があると思っています。つまり保険の本質を理解していないんですね。
いや、面白さを理解してるのかな。

保険のルーツのひとつは中世の海上輸送、つまり昔の船乗りの活動にあります。

危険な航海に出る船が無事に帰ってくるかどうか、無事に帰ってくるほうに賭ける人と、嵐にあったり海賊に襲われたりするほうに賭ける人がいればギャンブルが成立します。

この場合、いくら航海が危険な時代でも無事に帰ってくる可能性のほうがいくらかは高いでしょうから、オッズは無事に帰ってくるほうに賭ける方が低くなります。
いきおい、無事に帰ってくるほうに賭ける人は資金量の多いおカネ持ちになります。これがのちの保険会社に発展していきます。

おカネ持ちは資金に余裕があるので、一回の勝負で一か八かのギャンブルをする必要はなく、回収率を計算して回収率がプラスの勝負の回数をこなして確実に資金を回収できるのです。
資金の回収が計算できるようになれば事業が成り立ちます。

もしあなたが当時の船乗りで、何回に1回かは生きて帰れないような危険な航海に出るなら、航海の失敗(自分の死)に賭けて受取人を家族にしておけば安心できるでしょう。
これが原始的な生命保険という事になります。

自分が死んだときに大儲けが出るようではそれは不毛なギャンブルです。
掛け金(賭け金)は最小限にした方がよいでしょう。

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↑そういえばマスターキートンの本職はロイズ保険組合の調査員でした。
ロイズの起源はまさに大航海時代の船乗りがたむろするロンドンのコーヒーショップにありました。

名作とは言え20年以上前の古い漫画ですけど知っている人はどれぐらいいるでしょうか?
続編が2012年から2014年にかけて連載されたので最近はそこそこ知名度は復活したかもしれません。

「保険の起源はギャンブル」ではありますが、保険の意義はリスクヘッジにあります。
ヘッジには経費がかかってパフォーマンスを押し下げますから、保険は必要十分で最低限であればそれにこしたことはありません。
そうしてみればムダのない保険はあっても、宣伝文句によくあるようなオトクな保険などはありません。

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