カテゴリー:金融リテラシー
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損失回避性(コトバンク)

損失回避性

損失回避性とは、利益から得られる満足より同額の損失から得られる苦痛の方が大きいことから、損失を利益より大きく評価する人間心理のことをいう。

これだとちょっと分かりにくいから有名な例を挙げます。

1 無条件で100万円貰える。
2 2分の一の確率で当たれば200万円貰えるが、外れたらゼロ。

どちらの選択肢を選んでも、得られる金額の期待値は100万円になります。

参考記事:日本人の「損失回避傾向が強い人の割合」はめっちゃ高い。だから金融教育が必要。

どちらを選んでも期待値は同じですが、実際には1番を選ぶ人が圧倒的に多いです。

これは、もし2番を選んで外れた場合の精神的苦痛が想像できるからです。期待値が同じなら精神的にラクな方を選ぶでしょう。

これがもし、

1 無条件で100万円貰える。
2 2分の一の確率で当たったら300万円貰えるが、外れたらゼロ。

だったらどうでしょうか。

1番の期待値は100万円で、2番の期待値は150万円です。

2番を選ぶ方が明らかに有利ですが…

これでもまだ1番を選ぶ人が多いと思われます。

期待値うんぬんより外れた時に、「得られるはずだった利益を失う」精神的苦痛に耐えられないのです。

株式投資で人間心理に従って取引していると、含み益を失う苦痛に耐えられずさっさと売ってしまい、含み損には無駄に耐える事になります。株式投資でフツーの感覚の人がなかなか勝てないのはごく自然な事です。

理論的にはプラスサムのはずの株式投資でも、裁量取引では最終的に8〜9割の人が負けて終わるという真偽不明の話もあります。

しかし、この人間心理を踏まえて考えれば別にそんなに不思議な事ではありませんね。十分にありえそうな話です。
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A:煙草吸ってもよろしいですか?
B:どうぞ。ところで一日に何本くらいお吸いに?
A:ふた箱くらいですね。
B:喫煙年数はどれくらいですか?
A:30年くらいですね。
B:なるほど。あそこにベンツが停まってますね。
A:停まってますね。
B:もしあなたが煙草を吸わなければ、あれくらい買えたんですよ。
A:あれは私のベンツですけど。

もとはアメリカンジョークらしいんですけど、かなり前に2ちゃんねるとかで流布したコピペです。

したり顔でたばこを吸わなければベンツぐらい買えるんですよ?と揶揄(やゆ)する嫌煙家と、たばこも吸うしベンツも買ってますが何か?と言い返す愛煙家。

まあジョークなんですけど、敢えて真面目に考察してみます。

Bは投資家タイプ。たばこは浪費の象徴で健康を害するから百害あって一利なしと切って捨てる合理主義者。一瞬でたばこの生涯コストを割り出しているあたり計算も早い。ベンツの市場価格も把握してる。

ただ価値観が偏狭にすぎます。大局観が無く物事の一面しか見られないためにあまり大勝は出来ないタイプかもしれません。あとAが意外と金回りが良い事を見抜けないあたり人を見る目もなさそう。

Aは情報が限られているのでどういう人なのか謎です。想像は自由なので、受け答えが端的なのを見ると実は頭脳明晰でAより上手の投資家タイプかもしれません。

このあと、

B:あれがもう一台買えたんですよ。
A:食い下がるなよ。

と続くバージョンもあります。
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平成27年度 証券投資に関する全国調査(個人調査)

・調査対象全国、20歳以上の男女個人
・調査時期2015年6月19日~7月16日
・調査方法調査員による訪問留置法
・標本数7,000人
・抽出方法エリアサンプリング + 割当法

証券投資に関する全国調査 (調査結果概要) 平成27年11月 日本証券業協会(PDF)

Ⅱ‐1金融商品の保有実体等のところ、「株式・投信・公社債の購入意向」で、

今後1年以内に購入したい 4.2%
時期は未定だが購入してみたい 8.5%
今のところ購入するつもりはない 86.1%
(無回答) 1.1%

明確な株式購入意欲があるのが、たったの4.2%。平成27年の調査だからアベノミクスの株高の頂点の時期。この時期でコレだから、政府が音頭を取ってる割には株式の購入意欲はかなり低いです。

「証券投資の必要性」で、

必要だと思う 23.7%
必要とは思わない 75.8%
(無回答) 0.5%

75%の人が証券投資の必要性を認めていません。

ん?証券投資の必要性を認めてる人が4人に1人弱いるというのは、個人的には多いと感じます。だって同年代で株式等に興味を持ってる人がそれだけいるとは思えません。

この調査、年代別の職業とか年収は記載がありますけど、全体の年齢層がイマイチ掴みにくいんですよね。だいたい想像はつきますけど、同じ日証協の別の調査を見てみましょう。

個人投資家の証券投資に関する意識調査 (概要) 平成27年9月15日 日本証券業協会

こちらはすでに投資をやってる個人投資家の意識調査です。

《調査概要》
①調査地域:日本全国
②調査対象:日本全国の20歳以上の証券保有者
③サンプル数:2200(うち、回収1044)
④調査方法:郵送調査
⑤調査実施時期:平成27年7月2日~7月14日

個人投資家(本調査の回答者)の過半数(56%)は、60歳以上のシニア層。

まあだいたい想像はつきますね。ちなみに平成22年の同調査では46.5%でした。投資家の高齢化も確実に進んでいます。

20~30代が、9%
40代が、17%

というのが個人投資家全体に占める割合。

これと先ほどの証券投資に関する全国調査をあわせて考えると、

証券投資に興味があるのは4人に一人
明確な株式購入意欲がある人と購入してみたい人を合せると13%弱、7~8人に一人
個人投資家の半数以上は60歳以上
40代以下の個人投資家は個人投資家全体の約4分の一

まともに株をやってる人はおそらく国民の1割以下で、そのうち20代から40代の重要な資産形成期にあたる人の割合はさらに4分の一、国民全体から見ると数%しかいない事になりますか?

圧倒的な少数派ですから、職場であまり株の話などはしない方がいいと思いますね。

例えば日本人の間で織田信長とか武田信玄とかの話をするのに、イチイチ戦国時代の知識の確認から入らなくても誤解が生じる可能性は低いですが、この状況でうかつに職場などで株の話をすると誤解しか生まないような気がします。冗談抜きに株式市場の成り立ちから説明しないと会話が成り立たない気がします。

関連記事:女性に投資のハナシをするのは印象最悪だからやめた方がいい
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初心者向けの解説では、PER(株価収益率)は12倍から15倍くらいが妥当である、としています。業種によっても違いますが、まあ感覚的には妥当な気がしますね。

株式のPERの平均が15倍くらいとすると、それはなぜかあなたは説明できますか?このあたりは中級者レベルでもあいまいになっている人が多いと思います。

現金を他の資産に換える時は、誰でも期待(確定)利回りを計算します。

定期預金なら1パーセント以下。
長期国債なら2パーセント以下(最近はゼロコンマが定着…)。
株式なら6~7パーセント。
不動産なら7~9パーセントぐらいでしょうか。

このうち、定期預金や国債は確定利回りなので誰でも厳密に計算しますね。
株式や不動産の場合は、期待リターンなので、まあぶっちゃけ皆適当に投資してます…

株式の期待リターン6~7パーセントというのが、PER(株価収益率)で言うとだいたい15倍ぐらいに相当します。

計算式は、

期待リターン(パーセント)=1株利益÷株価×100

例えば期待リターンがXパーセント、1株利益が100円で株価が1500円だとするとPER(株価収益率)は15倍ですが、期待リターンは何パーセントでしょうか?

100円割る1500円で、0.06666(×100)…つまり6パーセント後半ですね。

PER15倍の株を買うということは、だいたい7パーセント弱の利回りを期待して買っているということになります。

初心者がよくやるPER10倍以下の株に絞って買うというやり方は、利回り10パーセント以上を期待していることになります。これは株式の歴史的利回りを大きく上回っています。あまり信用されていない分利回りが高い株に絞って買うという、かなりスケベな買い方です。

もっとも上級者の割安株投資もやっている事は同じですが、違うのは銘柄選択の腕でしょう。

他には大不況時に主要銘柄のPERが軒並み10倍を切るような局面がありますが、こういう時に投資するのは割安株投資というよりは市場全体に対する逆張り投資ですね。

あとは計算の前提となる現在の株価と来季予想の1株利益が妥当かどうか?にかかってきますが、未来の収益の予測は困難ですね…だから株式投資は面白いのですが、基本的な考え方はこんな所です。
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