カテゴリー:資産運用関連

私はこんなブログを書いていてTwitterでも株の事をつぶやいているので、Twitterのフォロワーの方はやはり株式投資をしている人が多いです。

そこで感じるのは株式投資をしている人の経済的な余裕ですね。

投資は余裕資金でやるものというのが前提(別に生きるか死ぬかのお金でやってもかまいませんが一般論として)なので、株式投資をしている人が経済的余裕があるのは当たり前かもしれません。

しかしそれにしてもこのデフレ低年収化している日本で、あまりにも年収が高めの人が多く集まっているのが株クラスタかもしれません。

(株クラスタ:株をやってる人達ぐらいの意味)


じっさい株式投資している人の年収はどれぐらいなんだろう?と思って統計資料をあたってみました。

外部リンク:家計調査(貯蓄・負債編) 調査結果(総務省統計局)


nenkannsyuunyuu.png
以下は「二人以上の世帯のうち勤労者世帯」のデータの話になります。

これによると年収上位20%のグループの貯蓄現在高のうち、株式などの有価証券の占める割合は14.1%です。

年収下位20%のグループの貯蓄現在高のうち、株式などの有価証券の占める割合は7.2%です。

上位20%の平均年収は1238万円、下位20%の平均年収は355万円。

年収上位20%の貯蓄現在高の平均は2184万円、そのうち有価証券は308万円。

年収下位20%の貯蓄現在高の平均は795万円、そのうち有価証券は57万円です。

(出典:世帯属性別にみた貯蓄・負債の状況より)



まず全体的に見て有価証券の割合少なっ、と思うのですがこれが一般的な日本の勤労者世帯の現状なのでしょう。

そして年収別に見ると上位グループと下位グループでは、ダブルスコアで上位グループの方が貯蓄現在高に占める有価証券の比率が高いです。

そして下位グループの有価証券の平均は57万円……これではちょっとお高めの値がさ株を100株買うことすらできません。

なるほどこういうデータを見てみると、Twitterで株の話をしている人の年収が高いであろうことが納得できます。


しかし投資ブログやTwitterを見て情報を収集し資産運用に励んでいるような人は、年収に関わらず貯蓄現在高に対する有価証券の比率は高いはずです。なんせ全体の平均はこの通りすごく低いのですから。

年収1000万クラスのグループでも有価証券の平均が308万円しかないのだから、低年収でも熱心に投資をしている人はこれを超えているはずです。

高年収でかつ熱心に投資をしている人に追いつくのは難しいでしょうが、データ上もそのような人はごくごく一部の稀な存在です。

ネット上では極端な例ばかり目につきますが、精神衛生上もそのような例は無視した方がいいかもしれません。

ささやかな経済的自由を目指す程度なら、平均よりちょっと、投資に目を向ける程度で達成できるはずだと思います。

私としては低年収でも株式投資を頑張る人を応援したいところです。

この記事の続きを読む

株式投資で負ける人の典型的な例は株価を基準に株を買っている人です。

株が買われるから株価が上がる、株価が上がるから株が買われる、このくりかえしの果てにバブルが発生するわけですが、言い換えればこれは人の後追いで株を買っている人の行動です。

バブル崩壊に巻き込まれるのは株価を基準に株を買っている人、人の後追いで株を買っている人、人気を追いかけている人です。


言うまでもなく株を買う基準は企業の本来の価値にあります。本来の価値というのは現在の価値と将来性ですね。

まず企業価値を見積もって、それから株価を見る。

企業価値に対して株価が安ければ買い、高ければ売り、シンプルな話です。

まず企業価値を見る、このシンプルな原則に従っている人が破産する事はまずありませんが、先に株価を見て行動を決める人は破産する可能性があります。

赤の他人同士の取引でついた株価に行動を左右され、振り回されているからです。


自分で情報を集めて、自分で考えて、自分で決断する人は株式投資で成功しやすいでしょう。

他人の集めた真偽不明の情報を読んで、他人の考えに影響されて、自分以外の何かに動かされて決断する人はまずまず失敗します。


揺れ動く株価を見ながら投資を考えるが最悪なのは、株価が赤の他人同士の取引の結果付いたいいかげんな値段であり、そんなものに左右されて行う決断にはどこにも自分というものが無いからです。

他人に左右されると言えば、新聞、テレビ、ネットメディア、Twitter、人気投資ブログなどのメディアの影響が大きいです。

そこでこれらのメディアの情報はあくまで事実だけを見るようにして、人の意見は無視し、人の推奨には乗らない事を強くおすすめします。

それが人気のメディアであればあるほど、単なる人気の後追いになるからです。

群衆心理に飲まれてしまっては全く冷静な判断ができません。

自分の決断に反対する人が多ければ多いほど、成功の可能性が高いのが株式投資です。

逆に賛同者が多ければ多いほど不安をおぼえるべきでしょう。どこかで聞いた情報や赤の他人の見解をもとにした、単なる人気の後追いになっている可能性があるのですから。

人気ブログ(人気メディア)の見解よりも、例えどんな稚拙な考えでも、事実を元に自分だけで考え抜いた末の決断の方が株式投資では価値があります。

この記事の続きを読む

「無貯金の50歳代が3割超 「貯蓄ゼロ」中高年のサバイバル術」という週刊東洋経済の記事が話題の元になっています。

記事を読むと、

50歳代無貯金の世帯は多い。金融広報中央委員会が毎年定期的に行う「家計の金融行動に関する世論調査」によると、2人以上世帯で貯蓄ゼロという世帯が、50歳代だと31.8%にも上っている

この記事を読んで、「2人以上世帯で貯蓄ゼロという世帯が、50歳代だと31.8%にも上っている」のか!と衝撃を受けるようです。

外部リンク:家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 平成29年調査結果

元データはここにあります。「知るぽると」という金融広報調査委員会(事務局 日本銀行情報サービス局内)が運営するサイトに掲載されているので誰でも見ることができます。

Excelのデータをダウンロードして見ると、


siruporu.png

このようになっていて、「金融資産非保有」の割合が50歳では31.8%になっています。

「2人以上世帯で貯蓄ゼロという世帯が、50歳代だと31.8%にも上っている」という元記事の記述はここから来ていると思われます。

でもちょっと待って下さい。

50歳代無貯金の世帯は多い。金融広報中央委員会が毎年定期的に行う「家計の金融行動に関する世論調査」によると、2人以上世帯で貯蓄ゼロという世帯が、50歳代だと31.8%にも上っている


この短い文章の中だけでも、「無貯金の世帯」と「貯蓄ゼロという世帯」というよく注意して読まなければ分からない表記のゆれがあります。

そして元になった調査データは、「金融資産」について調べたものなのです。

もうお分かりだと思いますが、元記事は調査結果について誤解して書いているか、もしくは意図的に誤読して書かれれています。

*この調査で「金融資産」とは、預貯金などの金融商品を指します。お答えいただく際には、以下の点にご留意ください。

① 「金融資産」には、土地・住宅・貴金属等の実物資産は含みません。また、現金も含みません。

② 商・工業や農・林・漁業等の事業のために保有している金融資産は除いてください。

③ 預貯金については、定期性預金・普通預金等の区分にかかわらず、運用の為または将来に備えて蓄えている部分を「金融資産」とし、日常的な出し入れ・引落しに備えている部分は除いてください。(詳しくは問3(a)をご覧ください。)

*なお、この調査で「貯蓄する」とは金融資産取得に資金を振り向けることを言います。

家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 平成29年調査結果(単純集計データ)


この調査は「金融資産」について調査するもので、現金や生活口座に入っている生活費はカウントしていないのです。

タンス預金なども「金融資産」ではないので対象外で、極端に言えば自宅に1億円を保管している人でも、統計上は「金融資産非保有者」になっています。

常識的に考えて、「50歳代無貯金の世帯」が全体の3割もいるはずはありません。

そんな江戸っ子みたいに「宵越しの金は持たねえ」人が多かったらこんなにデフレの世の中になっていません。


元記事のタイトルからして「中高年のサバイバル術」と煽っているので、「無貯金」「貯蓄ゼロ」というあいまいな記述で記事の導入部分に持ってきたものと思われます。

まがりなにも経済専門誌の看板と、日銀内部の組織が集計しているデータを持ち出して権威づけして、どうせ一般読者はそこまで調べないから分からないだろう、と書いているのではないかと思います。

それが邪推だとしても、本当にデータを誤読して書かれた記事を掲載しているのなら、どっちにしても経済専門誌としていかがなものかと思います。


「バカじゃないの」とは書きましたが、一般読者がこんな事まで分かるはずはありません。

しかし直感でちょっとおかしいな?と思う人は多いはずですし、そういう人はもはや新聞や経済紙の記事などいちいち信用していないはずです。

一般人でも調べれば記事の裏は取れる時代ですし、こういう事ばっかりやってるとますますマスコミの信用が落ちると思うのですがいかがなものでしょうか。

この記事の続きを読む

相互リンクしているブログ、共働きサラリーマンの家計簿の「shunponはてなブロガー」さんがJT(2914)を買う事を決断し、連日買い注文を出しながら、結局今に至るまで買えていない、という事態がTwitter上で観測されました。

わざとやってるんじゃないか、いったいどういう指値(さしね)の出し方をしているんだと思い、Twitterのログを漁りながら分析してみる事にしました。

本人の了解を得たネタ記事ですが、初心者向けの指値(さしね)のやり方指南記事にもなっています。


JTsasine.png
Twitterのログから、10月22日(月)にJT(2914)を買う事を検討(買うか買うまいか悩んでいた?)して、10月23(火)~10月26(金)に指値(さしね)注文を出して購入を試みた事が分かっています。

おそらく100株のみの購入なので、ナンピン3分割法は使えません。一発勝負になります。

関連記事:配当金狙いの株の買い方の一例

まず10月23日です。

この日の指値は2850円です。

この2850円は直近の最安値なので、ここまで下がったら買いたいという事で、これはまあ良いでしょう。

結果は安値が2883.5円なので、買えていません。まあ仕方ないですね。

【ポイント】直近の最安値で指す事自体は悪くないが、買えない可能性はそれなりに高い

2日目の10月24日。

この日の指値は不明ですが、安値2890.5円で買えていないので、注文を出していたとしたらそれ以下の指値でしょう。

おそらく前日と同じ2850円でしょうか?それともこの日は買い注文を出さなかったのでしょうか?

終値が2942.5円だったので、結果的にはこの週で一番株価が高い日でした。

【ポイント】買う事を優先するなら最安値に拘るのは良くありません


3日目の10月25日。

この日の指値は2900円という申告がありました。

おそらく、前日の高値を見ての修正でしょう。

これなら展開次第で買えそうですが、結果を見ると買えていません。

4本値(始値、高値、安値、終値)を見て気が付いたのですが、この日の始値は2892.5円で、安値は2890.5円です。それなのに2900円が買えていない。

ということは、朝イチ場が開く前ではなく、場中か昼休みに注文を出しているという事になります。

……何をやっているんでしょうか。

【ポイント】指値は株価を追っかけてはいけません。値が動いている時ではなく、前日の冷静な時に指値を出しておきましょう。


4日目の10月26日。

この日は場が開く前に2850円の指値を出したという申告がありました。

市況が連日大荒れになっていたので、ここまで落ちてくると踏んだのでしょう。

こういうのを証券用語で「安値覚え」と言います。

安値覚え (やすねおぼえ)

過去に下落した局面での株価水準を忘れることができず、相場の流れが変わって上昇基調に転じても、いずれは値下がりすると思ってしまうこと。

大和証券 金融・証券用語解説

この日の安値は2892円だったので、かすりもしていませんが、それはまあ良いのです。

次のtweetを見た時に私はずっこけましたね。

こいつ(失礼)指値を変更している?

この日の始値は2910円で安値は2892円なのだから、指値2850円には全く届いていないので惜しいはずはありません。

おそらく昼休みに、2880円あたりに指し直したのでしょう。

【ポイント】株価を追っかけて指値を変えてはいけません。というか前日は2900円で指してただろ?



分析してみると全体的には、とにかく最安値で買いたいという欲が見えます。

そのせいか指値がひんぱんに変更されています。

例えば25日に2900円で指した時にそのまま週末まで忘れていれば、いくらでも約定したのです。

指値のやり方のコツというか心得は、

・株価を追いかけず、待ち構える
・場が開く前、できれば前日に冷静によく考えて注文を出しておく
・指値を決めたら少なくとも場中には変更しない。変更するなら指値をやめて成行(なりゆき)で買う
・「安値覚え」は買えない可能性が高い
・注文は当日限りではなく期間指定ができるので、指値が決まったら日をまたいで放置しておく

このくらいでしょうか。

この記事はあくまでネタ記事であり、shunponさんでなくても初心者の頃はだれでも指値の失敗はあると思います。

最初は誰でも初心者です。

指値で買いたいのにいつまでたっても買えない人は参考にして下さい。

ナンピン3分割法が使えればもっと楽に買えるので、予算が許せば3単位買うのもアリです。

関連記事:配当金狙いの株の買い方の一例

どうしても自分は指値が使いこなせないと思ったら、性格的に向いていなのかもしれません。

その時はいさぎよく成行で買って下さい。

この記事の続きを読む