カテゴリー:税金・確定申告

日本株の配当金にかかる税金は20.315%、外国株の配当金も日本国内の課税は20.315%ですが、例えば米国株の場合はその前に現地徴収される税金が10%あるので、合計の税負担は30%近くなります。

外国株はこの2重課税に対処するために外国税額控除がありますが、最高で10%全部が還付される可能性があります。

ただ10%全部が還付される条件は非常に厳しいです。かなりの高所得者でないと無理でしょう。しかも計算がややこしい。

この現地課税分があるので、控除を考慮しても多くの場合は20.315%は超えるでしょうから、日本株より不利です。

だいたい分離課税にせよ総合課税にせよ、確定申告をしない事にはその控除すら受けられないのです。
確定申告すらしたくないものぐさ太郎が米国株配当金生活をするのは税制面では確実に損です。

その点、日本株の場合は源泉徴収でも20.315%どまりですし、もし総合課税で確定申告すれば配当控除が受けられるのでさらに有利になります。

外国株は配当控除を受けられません。
配当金は企業の税金を引いた利益から出している訳ですから、そのまま課税して終わりでは2重課税です。
そのため配当控除で調整するのですが、外国株の場合は関係ないという訳です。

昨年までは配当金を総合課税で確定申告した場合は、住民税の課税所得が増えて社会保障費の計算に影響を及ぼすのが不利でしたが、今年からは税制の明確化で所得税と住民税の課税方式をそれぞれ有利な方から選べるようになりました。

関連記事:【超朗報】上場株式等の配当等の課税方法、実質見直しで所得税と住民税を別々に分けることができる!【配当生活に追風】

総合課税の場合、その名の通り配当所得以外の所得も合計した課税所得金額によって税率が決まるので、課税所得の多い人が配当金を総合課税で申告すると逆に税金が増えるケースがあります。

そのボーダーラインが、所得税と住民税を有利な税制で別々に申告した場合は、課税所得900万円超です。
配当金生活で課税所得がこれ以上の人は少ないでしょうから、総合課税で確定申告した方が大抵の場合は有利でしょう。

この税制のため、特に米国株の配当金の税金と比べると非常に有利です。
わかりにくいので表にしてみます。

配当金生活
※ 控除しきれない分は他の所得に関わる税額から控除する
注 簡略化の為「復興特別所得税」は省略

どうでしょうか。

特に195万円以下や330万円以下は圧倒的に有利ですね。

695万円以下まで拡げても、米国株に比べるとかなり有利ですし、900万円以下でもまだ確定申告する価値があります。

配当所得以外の所得が多い現役のサラリーマンや自営業者にとっては、配当控除はあまり関心がないかもしれませんが、定年退職者やセミリタイア(早期リタイア)者にとっては実に魅力的です。

この配当控除の恩恵を受けられない米国株(外国株)配当金生活は、(税制的には)ダメダメですね。

現役のサラリーマン投資家はまだ気が付いていないかもしれませんが、これは日本株配当金生活が決定的に有利な点です。

なお、配当控除は投資信託についても外国株は除外です。
国内株の投資信託については配当控除の適用がありますが、控除率は最高でも国内個別株の半分です。

参考記事:投資信託の配当金(分配金)生活は(税制面で)不利すぎる!?

日本個別株配当金生活が、(税制的には)最強です!という中二的な結論が出たところで終わります。

セミリタイア者はいくらまで稼いで良いのか?

働かない、雇われない生き方なので給与収入はゼロです。
私の場合アフィリエイトなどで稼ぐウェブ運営業になります。

税金と社会保障費の負担を最小限に抑えて、なおかつ生活費やプラスアルファの小遣いを稼ぐ為に個人事業主になり青色申告した方が良いでしょう。

「基礎控除33万円」プラス「青色申告特別控除65万円」で合計98万円、これが国民健康保険の7割減(自治体によって多少違いますが)の最低ラインです。
国保の減免条件が一番厳しいので、ここまでは稼いでも税金や社会保障費の負担が最小限になります。

事業収入が月10万円あると年間120万円になるので、22万円ほどオーバーします。
ただ経費を22万円以上使えばよいので家賃や電気代など家事按分する経費を考慮するとそのぐらいは使えるでしょう。

このブログの趣旨は配当金生活なので、配当金収入が月10万円あれば事業収入の10万円とあわせて月収20万円です。
配当金収入が月20万円あれば合計月収が30万円。

ビタ1日働かないでコレです。

まともに働くのが馬鹿らしくなるでしょうか?
しかし現実的に考えて、実際にこのような生活をする人はほとんどいないでしょう。
ここまで漕ぎつけるのがたいへんな上に社会的な名誉が無いからです。

白色申告も3回目ですので、もはや慣れたものです。

初日の2月16日とあって税務署は混雑していましたが、自宅で書類は準備して来たので、そのまま窓口で提出して控えに受付印をもらって終わりです。

税務署は混んでいても提出窓口自体はガラガラなので、5分もかからずにサクサク終わりました。来年はe-Taxを導入して、さらにサクサク終わらせようと思います。

今年からマイナンバーを記入するようになっているので、窓口での提出の際の本人確認にマイナンバーカードか、身分証明書とマンナンバー通知書のセットが必要です。これは忘れないようにしましょう。

早期リタイア後の1回目の確定申告の時は、年末調整できてない払い過ぎた税金が還ってきて得をした気分(別に得をした訳でもなんでもないのですが、気分として)がしたりするのは早期リタイアというか退職あるあるでしょうか。

そして国民年金を自分で払う身分になって負担感に喘いだり、前年の所得にかかる国民健康保険の額の大きさに頭を抱えたりするのも、これもまた初年度のあるあるでしょう。

2年目からは段階的に負担が減ってきますし、3年目ともなると負担は最低限で、税金や社会保障費のあれこれにも慣れてきて、我ながら今回の確定申告は完璧ではないでしょうか。

2月16日の初日に確定申告を済ませて、すっきり爽やかな気分です。

pant_convert_20170217115842.png
 

この勢いで今年からは早期リタイア者の自営業化の初年度として、青色申告の体制づくりに取り掛かっていきます。

配当金とアフィリエイトで数百万円の不労所得収入がありながら、税金と社会保障費は最低限というこの日本国の「黄金の羽根」を拾うには、青色申告の攻略がカギになってきます。どうせならゲーム感覚で楽しんで攻略していこうと思います。

来年は無職から自営業にジョブチェンジする予定なので、今は青色申告する為に会計ソフトを試しています。

簿記の勉強もしています。簿記の本を読むとよく、ドイツの文豪ゲーテは「複式簿記は人類最高の発明」と言った、と書いてあります。偉人は人類最高とか最大が好きですね。

過去の関連記事:アインシュタインは「複利は人類史上最大の発見」と言ったか?

ゲーテは本当に「複式簿記は人類最高の発明」と言ったのでしょうか?

この流れでもう分かると思いますが、はい、本当は言ってません。簿記の本を読んでいると誇らしげにゲーテの名前が出てくるので、業界の権威づけに使われているんでしょうね。ハッタリですな。

正確な所はゲーテが言ったのでは無く、ゲーテの書いた小説の登場人物が言っているのです。

 

複式簿記が商人に与えてくれる利益は計り知れないほどだ。人間の精神が生んだ最高の発明の一つだね。

ゲーテ「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代」より

 


ただし、ゲーテが複式簿記の凄さを強調したかったのは間違いないでしょう。 小説の登場人物が言ったからと言って、それが作者の思想だとは言えないでしょう。あくまで小説の中の話です。

 

18世紀末期、ドイツの作家ゲーテは複式簿記の知識の重要性を認識しており、ワイマール公国の大臣であった時に学校教育に簿記の授業を義務付けたと言われている。

Wikipedia 複式簿記

 

複式簿記は誰かの発明というより、地中海世界で自然発生的に出来たものを誰かが体系化したようです。日本は江戸時代まで大福帳でやっていました。大商人は独自の工夫で複式簿記に近い機能を持つ帳簿の付け方を開発していたようです。