カテゴリー:配当金生活

税務署の受付印を押した申告書の控えを求められる場面があったので、調べた事をメモ代わりに。

電子申告の場合は、書面で提出した場合のように申告書等の控えはありませんが、申告等データの送信後にメッセージボックスに格納される「受信通知」により、申告等データが税務署に到達したこと等を確認することができます。

書面で提出した場合には申告書等の控えに収受日付印がありますが、電子申告の場合どうなりますか。(国税庁)

税務署の受付印の正式名称は「収受日付印」というらしいです。

受信通知は国税庁確定申告書等作成コーナーにアクセスして、メッセージボックスを確認することで見る事ができます。

この時、ID・パスワード方式で利用者識別番号と暗証番号の通知を受けていればメッセージボックスを見る事自体はできますが、肝心の受領通知の画面は電子証明ができないと見る事ができません。

だから結局はマイナンバーカードとICカードリーダライタが必要になります。これ落とし穴ですね。

申告書の控えが必要な場面は、融資を受ける場合、保育園の入園、奨学金の申請など。

最近の例だとAmazonのビジネスアカウントの申請にも必要(個人事業主の場合)でした。

そして申告書の控えには税務署の収受日受付印が必要。電子申告(e-Tax)の場合は受領通知を出力したものが必要という訳です。

紙の書類が必要なら受領通知の画面をプリントアウトすれば良いし、PDFファイルで必要なら仮想プリンタでPDFファイル形式で出力すれば良いです。

それを申告書を出力したものとあわせて提出すればOK。

平成31年度税制改正大綱では、給与所得の源泉徴収票など一定の書類の確定申告書等への添付不要が盛り込まれた。平成31年4月1日以後に提出する確定申告書等に適用する。

(中略)

改正により紙ベースでも添付不要となる書類は、(1)給与所得、退職所得及び公的年金等の源泉徴収票、(2)オープン型証券投資信託の収益の分配の支払通知書、(3)配当等とみなす金額に関する支払通知書、(4)上場株式配当等の支払通知書、(5)特定口座年間取引報告書、(6)未成年者口座等につき契約不履行等事由が生じた場合の報告書、(7)特定割引債の償還金の支払通知書、(8)相続財産に係る譲渡所得の課税の特例を適用する際の相続税額等を記載した書類。

確定申告が電子申告に移行する中で、それに合せてどんどん事務手続きが簡略化される感じで良いですね。

関連記事:電子交付の「特定口座年間取引報告書」を印刷したものは確定申告に使えない?


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電子交付の「特定口座年間取引書」(PDFファイル)を印刷したものは確定申告の添付書類として使えるか?

これも毎年アレどうだったっけ?と話題になりますが、結論から言うと使えません(平成30年分まで)

どの証券会社のQ&Aでも使えない、と書いてあります。

当社からお客さまに電子交付にて提供する「特定口座年間取引報告書」および「上場株式配当等支払通知書(外貨建の配当金等)」は、確定申告の際の添付書類としてご利用いただくことができません。

年間取引報告書等の発送について(SBI証券)

なお、電子交付閲覧画面から印刷された「特定口座 年間取引報告書」は、確定申告には使用できません。

年間取引報告書を電子交付で閲覧したいのですが、できますか?(楽天証券)

ただし、電子交付された特定口座年間取引報告書等、一部の書類は確定申告時の添付書類としてご利用いただけません。

電子書面は税務署に提出する証明書類として認められますか。(松井証券)

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ただこの記事を読んでいる人の中でも、「アレ?PDFファイルを印刷したやつで毎年確定申告してるよ?」という人もいるかもしれません。法律では使えないはずなのですが、現場レベルでは結構うやむやになっているのかもしれません。

みずほ証券ではこういう書き方になっています。

電子交付された「特定口座年間取引報告書(PDFファイル)」を印刷したものは、確定申告に使用できない場合があります。

電子交付される「特定口座年間取引報告書」は確定申告に使えますか?

なぜ使用できませんと書かないのか考えると、たぶん使用できないと書くと俺は印刷して申告して通ってるけどどうなってるの?とさらに質問が来て面倒臭い事になるからだと推察します。

基本的に証券会社に細かい税金の手続きの問い合わせをしても無駄で、税務署に聞いて下さい、となるだけです。

この使えません、いや使えたよ?のちょっと不毛なやり取りが毎年繰り返されていたのですが、調べていくと平成29年の税制改正でこの問題が解決されていた事に気が付きました。

上場株式等に係る配当所得等又は譲渡所得等の金額を申告する際に確定申告書等に添付する特定口座年間取引報告書の範囲に、金融商品取引業者等から電磁的方法により交付を受けた当該特定口座年間取引報告書に記載すべき事項が記録された電磁的記録を一定の方法により印刷した書面で、真正性を担保するための所要の措置が講じられているものとして国税庁長官が定めるものを加える。

平成29年度税制改正の大綱(財務省)

これが平成31年分(2019年分)の確定申告から有効なので、来年からはこの問題で揉めなくて済みそうです。来年からは印刷したものも使えます。いやあ良かったですね。

関連記事:来年からは紙ベースの確定申告でも特定口座年間取引報告書の添付は不要
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配当所得のある人はサラリーマンでも確定申告しよう、という話です。

株の配当金の税率は20.315%ですが、その内訳に関心がある人は少ないです。

配当金の税金は源泉徴収なので、大半の人は配当金を貰って税金に関心もなくそのままスルーなのです。

実にもったいない。この内訳がミソなのに。

源泉徴収される配当金の税金の内訳は、所得税が15.315%(端数は復興特別所得税というやつ)、住民税が5%です。

ところが配当所得を総合課税で確定申告する場合は、所得税が合計所得に応じた累進課税で、住民税が10%になります。ここから所得税も住民税も配当控除が適用されます。

住民税がミソです。

住民税は配当控除を適用しても最大7.2%までしか下がらないので、住民税に関しては源泉徴収のままで申告不要とした方が常にお得です。

所得税に関しては課税所得金額が900万円を超えると税率が23%から33%に上がるので、ここがボーダーラインになります。

「課税所得695万円超 900万円以下」の部分の税率が23%で配当控除10%を適用すると13%になり、これに住民税5%を足しても合計約18%で、申告しなかった場合の20.315%よりお得になるというわけです。

さらに課税所得金額が下がるにつれ所得税率が20%、10%、5%と下がっていくので、低所得層のサラリーマンほどお得になっていきます。

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確定申告なんて関係無いよ、と言わずにサラリーマンだからこそ確定申告することを考慮すべきです。

サラリーマンは税金を源泉徴収されて損だと誤解している人が多いですが、実はサラリーマンは税制的に恵まれています。給与所得控除という経費が無条件で認めらているからです。

自営で経費を増やすのって頭を悩ますんですよ。サラリーマンはそれが無条件で認められている。これは優遇です。

そしてサラリーマンでも別に確定申告は出来るのに、なんで確定申告もせずに税金が高いとか文句言ってるのか意味が分かりませんよね。

重要ポイントは、

・2017年度の税制改正で、配当金の所得税と住民税の課税方法を別々に選べるようになった

・住民税の税率がミソ。源泉徴収のまま申告不要の方が安い

・所得税は総合課税で確定申告して配当控除の適用を受けた方が安い(課税所得900万円以下まで)

・配当金の所得税を総合課税で確定申告、住民税を申告不要とする事で税金を安くできる(還付金を受けられる)

サラリーマンで確定申告の経験が無い人にとっては、確定申告自体がハードルが高く面倒臭いかもしれませんが、ざっと計算してみて手間に見合う効果があると感じれば、挑戦してみてもいいんじゃないでしょうか。

税務署への確定申告に加えて市区町村役場への申告と、確かに手間は手間ですが、知識と経験が身につきます。

直接的な金額よりも、実はこちらの方がメリットが大きいのではないでしょうか?

サラリーマンであっても税金や社会保障に関する知識と経験が身につけば、今後どう行動していけば自分が有利になるか分かるからです。

もし確定申告するメリットが薄いと感じるなら、今後確定申告するメリットが増えるように行動して行けばよい話です。配当金を増やすとか。

確定申告しないのは金額的にも学習機会的にももったいない話です。

関連記事:【確定申告】配当金生活の確定申告まとめ

参考外部リンク(大和総研):上場株式等の住民税の課税方式の解説(法改正反映版)