カテゴリー:投資本等
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青春出版社が発行するマネー誌の月刊BIG tomorrow(ビッグトゥモロー)が休刊するそうです。

青春出版社 広告部からのご報告

この度、月刊BIG tomorrowは、2018年1月号(11/25発売)、増刊は2018年1月号(12/14発売)をもちまして、休刊することになりました。
突然の休刊のご報告を深くお詫び申し上げるとともに、長年のご支援、ご協力に心より感謝申し上げます。

広告出稿について(青春出版社)


なんでも2009年あたりからアベノミクスの株高も関係なしに部数が下がり続けていたようで、これでは休刊もやむなしという事なのでしょう。他のマネー誌も程度の違いはあれど傾向は同じなので構造的な出版不況なんでしょうね。

考えて見れば私も長い事紙媒体のマネー誌は読んでいません。東洋経済とかプレジデントとか読むにしてもオンラインで済んでしまうからです。

BIG tomorrow(ビッグトゥモロー)は電子書籍の読み放題もやっていたそうですが、やはり電子書籍ではダメでオンラインに移行していかないと苦しいのでは無いでしょうか。

まあBIG tomorrow(ビッグトゥモロー)はいわゆる大衆マネー誌で、内容も株やFX、不動産投資、せどりやネットオークション、海外輸入のネット転売、おもしろ副業ネタなどを繰り返し掲載するというスタイルで、歴史は長いもののそれだけに飽きられていたんでしょうね。

時代の変化としては近年は怪しい副業系が減って有名人のインタビューやコラムと、やたらインデックス投資ネタが多かった気がします。そりゃー退屈な紙面になるでしょう。娯楽誌で山崎元さんとかに説教されたくないもの。

昔はおもしろ副業ネタがあってなかなかヒマつぶしには良かったんですけどね。

例えば海に行って流れ着いた形の良い流木を拾ってヤフオクで売って稼ぐ人とか、髪の毛を切ってかつら屋に売る人とか、ガンダムのプラモの組み立て代行で稼ぐ人とか、ジグゾーパズル組み立て代行とか、そういうのです。

やはりこういう娯楽路線だと掲載スピードの違いや動画を使えるネットとの棲み分けが出来ないので、娯楽系マネー誌の生き残りは厳しそうです。

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初心者は何も知らない。そのことは本人も周りも承知している。しかし少し相場をかじった程度の者、第二レベルのカモは、自分は相場をよくわかっていると過信し、周りにもそう思わせる。そうした者は経験を積んだカモ、とでも言えようか。

エドウィン・ルフェーブル「欲望と幻想の市場」より

この第二レベルのカモは、自分は下落局面で買うのを好むゆえに分別がある、と信じる類の人物なのだ。だから相場の下落を待つ。また天井より何ポイント下がったかを売りの判断の基準にする。

エドウィン・ルフェーブル「欲望と幻想の市場」より

このレベルのカモは、初心者なら打ち負かされる局面を切り抜ける術ぐらいは多少わかってる。ブローカーにとっては、むしろこうした連中が、まったくの初心者よりも恰好のカモなのだ。ウォール街では、初心者は平均して一シーズン、約三週間から三十週間相場に参加するが、第二レベルのカモの場合は約三年半は持ちこたえるからだ。

エドウィン・ルフェーブル「欲望と幻想の市場」より


相場のカモにも段階があり、単なる初心者よりも、相場の面白さにハマって表面的なテクニックを身に着けた第二レベルのカモが最も被害総額が大きくなります。

弱気相場から強気相場、強気相場から弱気相場へと数年続く相場のサイクルが回るたびに、大量のこの「第二レベルのカモ」が退場していきます。


カモを脱するにはどうすればいいのか。

リバモアは「相場全体のコンディション」を最重要視していました。何も株価の値動きを当てる必要はありません。

1週間後の天気を当てる事は困難でも、冬の気温は全体的に低く、梅雨の時期には雨が降るだろうという程度の事は統計と経験で誰でもわかります。

初心者は人間で言うとまだ赤ちゃんで、何も知りません。

第2レベルのカモは幼稚園児から小学校低学年の児童で、経験が無いために夏がどれほど暑く冬がどれほど寒くなるかいまいちピンと来ていないのです。

相場の1サイクルを経験してまだこの段階のままならかなり絶望的です。
それに無垢な初心者と違って、中級者は欲が出てくるのでなおさら目が曇って危険です。

欲望と幻想の市場―伝説の投機王リバモア


世紀の相場師ジェシー・リバモア (海外シリーズ)


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  • 初心者向けの本は読まない



    投資本を何冊も何冊も何冊も読みあさって、



    「結局どうすればいいんだよ!誰か俺に儲かる方法を教えてくれ!」



    と叫びたくなった経験はありませんか?私はあります。





    当然そんな方法はありませんし、あったとしても教えてもらえる可能性もありません。



    星の数ほど金儲けのやり方の本があるのは、誰にでもできるやり方が存在しない事を示しています。



    そうは言っても本は読んだ方がいいです。当然です。



    そこで必要になってくるのが、読むべき投資本の選別方法、というより読んではいけない投資本の目安です。





    初心者を対象とした本は読まない



    初心者でも初心者を対象とした本を読んではいけません。

    お前は何を言っているんだ、と思うかもしれませんがこれは本当です。

    よく掲示板などで「初心者です」などと前置きする人がいますが、これはウザいだけでは無く投資の世界では無意味です。



    初心者でなんらかのハンデをもらえるのなら初心者であるメリットもありますが、当然市場参加者は手加減してくれません。

    初心者向けのマーケットなど存在しません。いつまでも無知であることはいつかカモられる事を意味します。この危険な状態を一日でも早く脱するために、初心者向けの本など読んでいる暇はありません。



    初心者には本に書かれている事の良し悪しが判断できない、という点も問題です。

    だから初心者向けの本をまず読むのでしょうが、株の世界に限ってはこれが罠で、大ウソが書いてある事がままあるのです。

    これといった正解が無い株の世界ではそういう事が起こりえます。





    最初に読むなら証券用語の用語集のような無味乾燥的なものが良いです。



    ウソが書いてないだけましです。最初はツライかもしれませんが、キャッチボールや素振りもせずに野球の試合に臨むような真似はやめましょう。



  • 投資雑誌は読まない



    投資雑誌は読んではいけません。



    いや、読んでもいいのですが、あくまで娯楽として読むべきであって、勉強するつもりで読んではいけません。



    東スポに書いてある事をフムフムとうなずきながら読んでいたらバカみたいです。そういう事です。



    当たり前ですが雑誌は売れればそれで良いので、読者の啓蒙を目的としていません。読者が儲かろうが損しようが知った事ではありません。

    1年中優待株特集とか10万円以下で買える株特集とか今買うべき株特集が組まれているのはその為です。



    雑誌記事はあくまで娯楽である理由のひとつは、記事を書く側の事情もあります。

    雑誌の原稿料は安いので、書く側としてもそれ程クオリティの高い記事を書く動機がありません。しょせん読み捨てられる記事です。

    後から単行本化される事が決まっている連載記事なら事情は別ですけど。



  • ハウツーものは読まない



    次にハウツーものです。



    「誰でもできる」とか「サルでもわかる」とか「1日10分で儲かる」とかそういうタイトルの本です。

    誰でもできるのならこの世に貧乏人はいません。



    もし投資を極めたら、この資本主義社会で一番の大金持ちになる事ができます。

    そのような技術がハウツー本で身に付くはずはありません。



    そういう意味では投資技術の難易度と金銭的価値の高さは、極端に言えば脳外科医やプロ野球選手のそれより高いのです。

    週末に気軽に取り組めるようなものではありません。



  • プロ投資家でない人が書いた本は読まない



    タレント、主婦、大学生、学者、金融関係者、作家が書いた本。



    これも基本ダメです。



    なぜならこれらの肩書きは著者本人が投資では食えていない事を意味します。

    本の内容もお察しです。



    これらの本は著者の投資家としての真の実力が最初から疑われます。

    本当に儲かっている投資家は本やブログ?を書いている暇などないのです。





    タレントや主婦、学生が書いた本が売れるのは読む側のハードルが下がるからでしょう。

    あの人でも出来るんだから私にも出来るだろう、というものです。



    このジャンルで一番有名なのは杉村太蔵の、『「バカでも資産1億円:「儲け」をつかむ技術』でしょう。



    バカでも資産1億円:「儲け」をつかむ技術



    さすがにここまでやるとあっぱれで逆に好感を持ちます(笑)




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  • 1 通貨とは何か?

    マイナス金利の影響で通貨とはなんぞや?という事を考える機会も増えてきたと思います。
 
  • フィクションの世界の話ですが漫画「カイジ」の地下通貨「ペリカ」について考察しておカネについて考えてみます。
 
  • エンデの貨幣論について記事を書いた事もありペリカという私的通貨、おカネに興味があるんです。漫画とは言えあなどれないおカネの話……!
      1. ・ペリカとは

        ペリカ

        マンガ『賭博破戒録カイジ』に登場する「地下王国」の通貨単位。スペルは「Perica」で、レートは1ペリカ10銭(0.1円)。
        すべて紙幣で、額面は100ペリカ、1,000ペリカ、10,000ペリカの3種類。紙幣には発行者である帝愛グループ会長の兵藤和尊の顔が印刷されている。10ペリカ=1円。

        ペリカとは – はてなキーワード –

        perika.png
        ペリカの券面のデザインには帝愛グループの総帥、兵頭会長の肖像画が採用されています。

        ちなみに非公式情報ですが、兵頭会長のモデルは武富士の創業者と言われています(武富士→武藤→兵藤→兵頭)。

        金貸し、借金取りのイメージでそのまんまですね。

         

        2 帝愛地下王国の通貨「ペリカ」

         
      1. ・地下通貨ペリカの違法性
      2. 借金持ちを地下に強制連行してタコ部屋労働を強いている時点で違法もクソも無いと思いますが、紙幣類似証券取締法という法律があります。これにより紙幣類似の作用・機能を有する物の発行等を取り締まっています。

        でも地域通貨ってありますよね?

        商店街が発行したりするやつ。

        地域通貨は円以外の名称、有効期限の設定、円との兌換不可、会員のみが使用可能な形態などを取る事により法的問題を回避したりします。

        まあカイジや班長が地上に出た時に、ペリカと円の10対1での引き換えが保証されている描写があるので、このあたりガッツリ法に触れそうです(笑)

         
      1. ・ペリカの実在モデルはあるのか?
      2. ある訳ないだろう、と思ったのですが探したらそれらしいのがありました。西表(いりおもて)炭鉱で使われていた炭鉱切符というものがあります。

        給料の代わりに炭坑切符と呼ばれる私製貨幣が支給され、会社経営の売店で食料や日用品と交換することができた。炭坑切符はある程度集めれば通貨と交換できるとされていたが、実際には交換されないばかりか責任者が交代すると紙切れ同然となった。すなわち一度炭坑にやってくると二度と帰れないというのが実情であった。

        西表炭鉱(Wikipedia)

        こういった場所での私的貨幣の発行目的として逃亡防止があります。

        無報酬で働かせ続けると不満が溜まり反乱・逃亡のおそれがあるので、ある程度は報酬を渡す必要があります。

        しかし現金は逃亡の資金にもなるので、かわりに私的貨幣を渡してそれで売店での買い物にとどめさせるわけです。

      3.  

         
      1. ・地下王国の経済規模・ペリカの流通量
      2. 漫画やアニメの描写を見るとすくなくとも100人以上の債務者が働かされています。ひとりあたりの月の基本給が910,000ペリカですが9割が借金返済と施設利用料に当てられるので、手取りは91,000ペリカ(9,100円!)しかありません。

        仮に200人ぐらいが給料を受け取るとして、月に2千万ペリカぐらいの貨幣が地下王国に供給される事になります。

        日本円にして200万円ほどですから非常にささやかな経済規模です。

         
  •  
    1. ・ペリカによる売店経営・賭場開帳の意義
    2. 売店経営は「地下という環境を考えれば」比較的良心的です。利益を帝愛側と班長側で折半している為、値段が高いことは高いのですが、飲み物は「キンキンに冷えてやがる」し、混ぜものや水増しといった不正も無いようです。

      kinkin.png
      飲み物はキンキンに冷えてやがります。

      あくまで借金返済の為に働く債務者の福利厚生(?)とペリカの回収に重点を置いているようです。

      月2~3回の賭場開帳の意義は過酷な労働を強いられている債務者のガス抜きでしょう。

      参加費は300ペリカとこれも良心的(?)です。

      高いテラ銭を取られる地上の公営ギャンブルよりよほどマシです。

      漫画を読むとイカサマによる搾取のシステムに見えますが、あくまでそれは大槻班長が勝手にやっている事で、本来は単なる娯楽、息抜きのようです。

      地下のような特殊な環境にしては意外と健全です。帝愛側としてもトラブルは困りますし。

      もっとも班長にペリカを借りるとあとが地獄です(笑)

      1. ・ペリカはエンデの言う腐る貨幣に近い?マイナス金利?
      2. 地下通貨ペリカの流通量が少ないのと売店経営が適正に行われている為、地下王国でペリカがダブついてインフレになるという事はないようです。また貯めこむのも後述の理由で現実的ではないのでデフレにもなりません。

        システムとしてはよく出来ています。

        唯一大量にペリカを集める手段として月数回の賭場がありますが、大量に集めたペリカの消費手段は50万ペリカの1日外出券しかありません。

        外出を許可されるのは帝愛が認めた人物だけなので、実際は班長クラス、体制側の人間が多くなるでしょう。

        偶然に賭場で大勝した人物が出てきても、せいぜい売店で豪遊するしかありません。

        銀行が無いのでペリカの貯蓄や運用もできませんし、あまり多額のペリカをタンス預金するのも不安がありますし。

        ペリカを貯めこんでもふさわしい大量消費手段が無い上に、貨幣としての信用が時限式(帝愛がいつルールを変更するか分からない)では、使うしかありません。

        実体経済と貨幣経済のサイズがほぼ同じ(そう管理されている)なので、純粋に労働の対価としてのおカネという事になります。

        明確に減価こそしないものの、労働の対価としての貨幣と言う意味ではエンデの言う腐る貨幣(自由貨幣)に近いものがあります。

        もちろん不当に労働力を搾取されているわけですが……

        3 地下通貨ペリカと大槻班長の運命

         
      1. ・ペリカと大槻班長の運命
      2. ペリカはあまり貯めこんでいると確実にペナルティがありそうです。金貸しとイカサマで不当に利益を得ていた大槻班長は、最後にカイジの逆襲にあって破滅しました。

        この時他の班長は大槻班長の地位保全に協力してくれなかったし、帝愛側は最初から不干渉です。

        閉じた地下王国の貨幣システムの中で、不当かつ無用に蓄財しようとした大槻班長は地下王国の貨幣システムを理解していませんでした。

        せいぜい年に一回ぐらい地上に出て一杯やるぐらいが適正で、貯めこんで温泉、避暑地、ハワイなどで豪遊しようとするのは明らかにやり過ぎです。

        地下王国の経済規模を超えた計画を実現するにはカイジたちを不当に絞りあげ続けなければなりません。

        この暴挙は地下王国の安定を脅かす可能性があります。

        地下王国の安定の為に通貨制度を設計した帝愛グループ側から見ると、大槻班長は明らかにやり過ぎていたので、カイジが居なくてもいずれ何らかのきっかけで破滅していた可能性は高いでしょう。

        ※ちなみにカイジのスピンオフ作品、「1日外出録ハンチョウ」が連載開始しています。コミックが出たら買います。

        それまではトネガワを読んでいます……!
      3. (2017年5月31日追記)
      4.  

        「1日外出録ハンチョウ」の一巻が2017年6月6日に発売されました。

        速攻でAmazonでkindle版をポチりました。

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