カテゴリー:四国遍路

遍路の固定費として納経代があります。

各寺院にある納経所と呼ばれる所で、納経帳に印を押してもらうのに300円、納経帳が2000円ぐらいなので、

300円×88か所プラス2000円で28400円。3万円弱とかなりかかりますね。

納経帳に印をもらう意味は何かというと、あなたはこのお寺で礼拝してお経を上げましたよ、というお寺の有料証明みたいなものですかね。

だから証明なんか要らない、という人は省略しても構わないと思いますが、私の場合これを省略してしまうと88か所もまわるうちに絶対馬鹿らしくなって途中で帰りたくなりそうなので、必ず納経する事にしました。


納経帳_convert_20180519092223

納経所にいる人が筆でサラサラと書いてくれて、朱印を押してくれます。

2週目以降も回る人は朱印を重ねて押すか、新しい納経帳を用意します。私は新しいのを買いました。何回も回った人で納経帳が真っ赤になっている人も見かけました。

納経帳のサイズですが、あまり小さすぎるものや大きすぎるものは書きにくく押しにくいと納経所で聞いた(個人的意見だそうですが)ので、素直に適度なサイズにしました。

1周目は携行を考えてミニサイズのものにしたのですが、確かに小さすぎて字が窮屈になっていたような気がします。こちらの方が美しいかも。


御影_convert_20180519092208

納経するともれなく御影(みえい)とよばれるお札がもらえます。そのお寺のご本尊のお札なので88か所それぞれ違います。

最初もらった時はどうするんだコレ?と思いましたが未だに悩んでます。

2回まわったから今176枚もあるんですよねコレ……

ちなみにカラー御影もあるのですがそちらは別料金で納経代が追加で200円となっています。カラー専用の御影帳(アルバムみたいなもの?)や額装してもらって飾る人もいるようです。商魂たくましいですね……そんな事言ってたらバチが当たりますか。

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四国遍路にかかった費用、温泉編です。

基本野宿なので毎日の野宿場所とは別に、風呂を探さないといけません。

これが大変であり各地の温泉を巡れるので楽しみでもあります。


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どうしても風呂にありつけなかった日が36日中3日ありました。

この辺りが野宿遍路の厳しい所で、へんろ道から大きくはずれる訳にはいかないのでどうしてもこうなります。ただの野宿旅なら温泉だけをめぐればいいんですけどね。

かかった費用は13000円ちょっとで、まあこんなものでしょう。

安価な街の銭湯みたいなものは全国的に無くなっていってるので、健康ランドやスーパー銭湯、各地の温泉施設が中心になります。

あとホテルの日帰り温泉ですね。これは温泉が売りのホテルはたいてい日帰り温泉もやっているので、チェックしてみるといいでしょう。温泉マップにも載ってなかったりするので意外な盲点になっていることもあります。

こうして記録しておかないと記憶があいまいになってくるのですが、泉質の良かった所は印象に残っています。遍路旅は汗をかくし日焼けして肌にやさしくないので、肌がスベスベになる美人の湯系の温泉はいいですね。

変わり種は室戸市のシレストむろとの海洋深層水風呂が身体が浮くのが面白かったですね。

高松市のあかね温泉は別料金ですが炭酸風呂があってこれは血行が良くなります。5分も入ってると身体に微細な気泡が付着して包まれるのが面白いですよ。ここは何故か子供用のすべり台とかあって面白い所です。

野宿遍路の事情として、落ち着いて休める場所は温泉ぐらいなので、広い休憩室と充電できるコンセントがあると評価は高いです。たとえ温泉が残念なものであってもこれらが良好であれば別にいいや、というぐらいです。

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足かけ6週間におよぶ四国遍路から帰宅しました。

ブログも通常更新に戻す訳ですが、6週間もサボってるとブログの書き方を忘れた感があるのでまず遍路にかかった費用などをまとめてみます。

遍路にかかる費用で一番大きなものは通常、宿泊費なので宿泊費から。

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36泊で5万円ちょっとですか……結構かかりましたね。

仮に毎日宿に泊まるとすると一泊平均5000円としても、35日~40日で18万円から20万円もかかる訳です。

宿泊費を浮かそうとすると野宿などになるので、やはり歩きや自転車で遍路をするには金銭的余裕か体力のどちらかが必要になります。

今回は結願(けちがん、88か所を廻り終える事)までに36泊37日もかかっていますが、昨年は27泊28日でまわっているので本来は自転車ならもっと日数は短縮できます。

歩き遍路の人が先を急ぐのはなるべく早く結願したいというのもあるでしょうが、長引くとそれだけ費用がかさむから、というのもあると思います。

表を見ると分かりますが、基本は野宿なのにちょくちょく宿に泊まってる、それも無計画に泊まってるのは野宿計画は天候に左右されるからです。

久万高原では雪に降られて(4月ですよ!)緊急避難的にちょっと良い宿に泊まらざるを得なくなりましたし、遍路後半ではやはり天候不順で風邪を引いて余計な費用と日数がかかってます。

お遍路のハイシーズンは4月から5月にかけてだそうですが、実際に実に多くのお遍路さんとすれ違い(逆打ちだから)ました。

この季節に集中する一番の理由は天候にあります。

一年でもっとも気候が良いこの季節がお遍路に向くのは間違いないので、初心者はまずこの季節に行くべきでしょう。天候は一番大事な要素です。

雨が降ると泣きたくなり、晴れるとそれだけで嬉しい、この感情はお遍路に行った人ならだれでも共感できると思います。

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へんろみち保存協力会の発行する「四国遍路ひとり歩き同行二人 解説編(第7版)」の「第四 費用・予算」によると、

では実際にはどれ位の経費がかかったか、徒歩遍路体験アンケート応募六十名の、四国に至る交通費から土産品を含めた概算は、平均三十万円から四十万円の例が多い。最低八万円、最高は高野山詣りをふくめて百万円の例がある。

とあります。歩き遍路の話ですが、参考になるでしょう。

歩きの場合40日前後かかると言われているので、一日あたりざっくり一万円で考えれば大きくはハズレないようです。

へんろみち保存協力会のリンク:四国へんろひとり歩き同行二人



それを踏まえて、今回の自転車遍路でいくらかかったのか、ざっくりまとめました。


遍路固有の費用

遍路に最低限必要な費用です。遍路の象徴的な菅笠、金剛杖、白衣すら省いているので本当に最低限です。

ロウソクや線香も省略しています。

さんや袋というのは納経帳を入れるバッグです。これは何でもよいです。


交通費

自転車なので交通費は基本ゼロ円です。

基本的に全ての札所は徒歩ならゼロ円でたどりつけるはずですが、危険な個所もありロープウェイを推奨している所もあります。

太龍寺などロープウェイ料金が高いですが山登りが連続するエリアなので特に惜しいとは思いませんでした。

四万十川などは渡し船が使えるポイントがあるので機会があれば使えそうです。


宿泊費

普通は一番費用がかかるのは宿泊費でしょう。

費用を節約したいというより、どこまで進めるのか分からないのに先々まで宿を予約するのが面倒くさい、という理由でほとんどまともな宿に泊まっていません。

歩き遍路では通常は民宿などを毎日予約しながら進むようです。

春は遍路シーズンなので、早めに予約していかないと宿はなかなか取れません。

ネットカフェが多いのは野宿を続けるとスマホの電源が確保できないためで、3日に一回はコンセントが確保できる所に泊まる必要がありました(特大容量モバイルバッテリーを持参)。

キャンプ場の情報は事前に調べておきましたが、旅程と合わずほとんど利用できませんでした。

人口の希薄な地方に行けばいくほどテントを張る場所は見つかりやすいので、自然豊かな高知県はテント泊が増えました。その一方で室戸岬などは雨が多いのであまり野宿には向いていないかもしれません。

寝袋のみの野宿は四国の場合はへんろ文化があるので他の地方よりやりやすいと思います。他の地方で積極的にやろうとは思いませんけど。


洗濯代

洗濯は2日に1回のペースでしていました。コインランドリーの位置情報は重要です。

普段のキャンプではまめに手洗濯をしているのですが、遍路中はなかなか手洗濯などしている余裕が無いのでコインランドリー頼みです。

宿に泊まれば四国の民宿やビジネスホテルはお遍路さん対応で洗濯設備が充実しているようです。洗濯の心配はいりません。

なぜ洗濯に拘るかというと、お遍路さんは荷物の重量削減の為に着替えは最小限の量にしているからです。こまめな洗濯の必要があります。


入浴代

集計してみておどろくのですが、ほとんどの街で日帰り温泉を利用しています。

お遍路というより温泉めぐりのようです。

ほとんどの街になんらかの入浴施設があったのですが、1週間ほど入浴の記録がないのでその期間は濡れタオルで拭いたり川で行水したりしていたのでしょう。


ここまで合計で77,100円になっています。

全体で14万円ほど費用が掛かっていたのが分かっているので、こまごました雑費を除くと残りはたぶん食費でしょう。

普段のキャンプでは米を炊いたりしているのですが、移動を続ける遍路中はのんびり炊飯、片付けをしているヒマなどないので、自炊はお湯を沸かすだけで済むラーメンやインスタントスープ類などです。

あとはレトルトカレーとパックご飯ぐらいは食べたかな、というぐらいです。

それ以外はカロリーメイトをかじったり食パン菓子パン、牛丼屋などのファーストフードを利用。

この食生活だと野菜に飢えるので、スーパーでサラダを買ったりしていました。

自転車遍路ではとにかく食べていないとどこでエネルギー切れを起こすかわからないので、食べたいものは遠慮なく食べていました。

無駄な観光を控えるとすると、感覚として通し打ちの四国遍路にかかる費用の下限は10万円前後かと思います。

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