- 投稿 2017/07/07 更新
- 自転車・旅行等 - しまなみ海道
■目次
1. エレベーターで上陸する島 ・馬島
2. 来島海峡大橋と今治
3. 多々羅大橋はしまなみ海道の女王
4. キャンプ場の話(見近島ほか)
5. 伯方の塩ラーメン「さんわ」と道の駅の塩ソフトクリーム
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1. エレベーターで上陸する島 ・馬島
(2015年秋のキャンプツーリングを再編集した記事です。)
しまなみ撮った写真や動画をupしていきます。まずは「馬島」から。
愛媛県今治市の来島海峡を跨いで四国としまなみ海道の大島を結ぶ来島海峡大橋の中間地点に「馬島」はあります。
ここは「エレベーターで上陸する島」です。
馬島にある橋を支える巨大な橋桁の中にバイクや自転車を載せられるエレベーターが設置されているのです。つまり自動車で馬島に上陸することはできません(住民と緊急車両のみは自動車で入島できます)。
エレベーターの内部は広くてバイク2~3台は載せられそうです。ご覧のようにエレベーターの2面がガラス張りで外の景色を見ることができます。
上陸というより、降陸と言った方が意味的には合ってますが、「こうりく」で入力しても変換できませんので……
降りてきたエレベーターを下から見上げるとこんな感じ。橋桁のガラス張りになっている部分がエレベーターです。徒歩の人はこの階段を降りて来ます。
馬島の港です。今治からの定期航路がありますが、この島には民宿がひとつあるくらいなので利用者は限られていそうです。ちなみに島の人口は30人程度だそうです。 - 馬島にはお気に入りの場所がありまして……
民宿の前を通り過ぎて、神社と灯台の下の狭い小路を抜けていくと視界が開け、このような小さなビーチに出ます。人っ子ひとりいません。
遠くに今治の市街が見えます。
身をかがめれば通れる程度の隙間があります。向こう側に出てみます。
来島海峡大橋が見えます。このアングルは凄い。
こちらは造船所地帯のクレーンが見えます。 - 最後は橋の上から見た馬島です。
いやあ天気もいいしパラダイスでしたね。本当に何もない島ですがそれがまた良い。 -
2. 来島海峡大橋と今治
大島側から来島海峡大橋を渡って今治市街に向かいます。
橋は高い位置にあるので、このようなループ形状の専用道を上ります。ループのおかげで平均斜度は3%程度で緩い坂ですが、その分距離は長くなっています。
原付と自転車・歩行者は完全にセパレートになっています。橋の東側を原付が、西側を自転車・歩行者が渡ります。
橋が見えて来ました。
この時は早朝だったので交通量は少なめでした。ここから中間点の馬島まで約2㎞もあります。
中間点の料金所です。ここから馬島に降りることもできます。
ここはしまなみ海道で唯一の有人料金所でしたが、今回は人を見かけませんでした。考えてみれば今年度いっぱいは完全無料なので必要なくなったのでしょう。
さらに2㎞ほど走り、今治側に降りて行きます。橋を振り返って見たところです。
今治の造船所地帯が見えます。今治は造船の街なのでかなりの規模です。あと今治タオルが有名ですね。
こういうループが立体的に交差している感じが好きです。というか私は橋が好きですね。
降りてきたループ橋を見上げます。かなりの高さです。
今治側のサイクリングの起点になるサイクリングターミナル、サンライズ糸山に入ります。
サンライズ糸山は部屋に自転車を持ち込めるなど、サイクリングに特化した宿泊施設があります。
サンライズ糸山で見かけた自販機。一見普通の自販機ですが……
自転車チューブを売っています。同じ自販機は大三島にもありました。
今治港に行ってみると船の形をした建設中の謎の建造物が。
工事の人に聞いてみると港湾ビルの建て替えだそうです。現地に行ってみないと気付かない事ってありますね。
今治城です。
海岸沿いの城らしく堀には海水を引き込んでいます。その証拠に堀にはコイではなく、チヌ(クロダイ)が泳いでいました(笑)
あとフグの大群とか。
なんでも地元の漁協が放流しているそうです。 -
3. 多々羅大橋はしまなみ海道の女王
しまなみ海道で最大の橋である来島海峡大橋がしまなみ海道の王とすると、女王は生口島と大三島の間に架かる多々羅大橋と言えます。
圧倒的な美しさ。
もうちょっと寄って見たところ。
分類的にはこういう形式の橋を斜張橋(しゃちょうきょう)というらしいです。小さい橋を造るのに適していますが橋を吊るケーブルの本数の多い巨大なものを造るには複雑な構造解析が不可欠で、現代的な橋と言えます。
大きさ的には横浜ベイブリッジの2倍より少し小さいぐらいでこの形式としては国内最長ですが、大きさもさることながら、その優美さが特徴ですね。
多々羅大橋はしまなみ海道の中央に位置するために、今回の旅では何回も往復しています。撮影日はバラバラです。大三島側から上ってみたところ。
サイクリングロードとして考えると、大三島以降の愛媛県側は尾道側の向島や因島より走り易いので、本州側から来た場合はこの橋を渡ってからが本番というか醍醐味な気がします。 - 因島や生口島も悪くないんですが、どうしても愛媛県側の方が道路も広いし交通量も少ないんですね(笑)
橋を吊っている極太のケーブルです。
自転車同士ですれ違える程度の道幅はあります。 -
4. キャンプ場の話(見近島ほか)
今回メインで利用したキャンプ場はこちらになります。
無人島で無料のキャンプ場です。写真左手に見えるのが管理棟で毎日1人ですが管理の人が来て草刈りなどをしていました。そのおかげで無料キャンプ場とは思えないぐらい状態が良く素晴らしいです。
ここが天国か。青い空と海、緑の芝生で最高の環境です。
炊事場とトイレがあります。水もちゃんと出ます。
小さなビーチもあります。ゴミひとつ落ちていませんでした。
対岸に造船所と某道の駅が見えます……
無料キャンプ場は有名になり過ぎると人がいっぱい来て、マナーの悪い人が増えると最悪閉鎖になる事もあるのであまり教えたくないのですが、島の名前だけこっそり書くと見近島です。
橋からは徒歩か自転車、原付しか降りられないのでマナーの悪い人が多い(こともある)オートキャンパーが来ないのがミソでしょうか。
近くの村上水軍博物館で勉強したところによると、この島は現在は無人島ですが戦国時代以前はどうやら海賊の集落があったようです。発掘調査で中国や東南アジアの焼き物、銅銭などが出土したそうです。
海賊の島と考えるとワクワクしますね。
こちらは伯方島の船折瀬戸キャンプ場です。有料ですが、ここもロケーションが最高なので次回はここにしようかなと思っています。 -
5. 伯方の塩ラーメン「さんわ」と道の駅の塩ソフトクリーム
伯方(はかた)島と言えば伯方の塩で有名ですね。というわけで伯方塩ラーメンの店「さんわ」を目指します。
どうも店の場所や店構えが記憶と違う…と思ったら今年の5月に移転オープンしたばかりのようです。
店の前の金属のポールは自転車スタンドで、ロードバイクなどのスタンドが付いていない自転車を引っかけて駐輪するためのものです。しまなみ海道にはこういった自転車スタンドがあちこちにあります。
近くに造船所があるので、客は作業服の工員と観光客が半々ぐらいでした。平日にもかかわらずすぐに満席になりました。
写真はノーマルの塩ラーメンです。うまい!
「船折瀬戸」キャンプ場に寄ってみました。
潮の流れが速く航海の難所…みたいな事が書いてあります。
画像だと伝わりにくいかもですが、潮の流れが早く川のようです。 いい景色です。
道の駅にも寄っていきます。名物は塩ソフトと塩アイスです。塩ソフトをチョイスします。
サイクリングで汗をかいて水分と塩分が失われているので、これは美味くないはずがありません。
道の駅の人工ビーチで腰かけて食べます。
これ、サイクルスタンドらしいです。