北海道自転車旅に利用する新日本海フェリーの舞鶴~小樽航路のまとめ(2019年夏)

今年の梅雨明けは例年より遅くなりそうです。梅雨が明けたら夏が来る。夏が来たら北海道へ自転車旅に出る、という事で……

北海道への上陸は京都府の舞鶴から北海道の小樽まで「新日本海フェリー」を利用しますのでベストな利用条件などを調べてまとめてみました。

使用船・ダイヤ


新日本海フェリーの舞鶴~小樽間の所要時間は約21時間です。

使用船は高速フェリーの「はまなす」・「あかしあ」の2隻体制です。どちらも2004年に就航した新鋭船です。



航海速力は国内最速(通常船型で)の30.5ノットと超高速になっています。

名古屋や大洗から北海道へ向かう太平洋航路のフェリーの航海速力が21~24ノット程度な事を考えると非常に速いです。

全長も200mを超えて224.5mと国内最長の巨大船です。

運航日は毎日(運休日あり、運行スケジュール確認)で、

北海道行きは舞鶴を23:50発、小樽へは翌日20:45着。

本州行きは小樽を23:30発、舞鶴へは翌日21:15着です。

運賃体系


旅客運賃


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閑散期の期間Aを狙うのが安あがりです。

またひとり旅の場合、個室は割増料金がかかりますが期間Aに限り2人部屋の個室も割増料金なしで利用できます。

よってステートルームB(一等)が狙い目となります。


期間


2019年の期間A

北行き 2019年4月1日(月)~4月25日(木)
2019年5月7日(火)~7月18日(木)
2019年8月25日(日)~9月30日(月)

南行き
2019年4月1日(月)~4月25日(木)
2019年5月7日(火)~7月18日(木)
2019年8月25日(日)~9月30日(月)

7月18日までに乗船して9月30日までに帰ってくれば期間Aだけを乗り継げます。

手荷物料金


自転車は車種にかかわらず一律料金(期間Aで2880円)で、自転車を分解や折り畳みして輪行袋に入れる輪行でも料金は同じです。輪行が可能でも自転車は車両甲板に置いた方が良いでしょう。


予約


予約は乗船の2か月前から受付可能。

が、早割などの早期予約による割引制度が無いので、繁忙期によほど確実に部屋を押さえたい場合以外はあまり早くから予約する意味は無いです。閑散期を狙うので予約無しでもなんとかなるかも。

(55歳以上の早期予約割引はキャンペーンの形で行っているようです)

割引制度


割引制度は以下の通り。各種割引きの併用はできません。

早割制度は無し


新日本海フェリーの場合、早割制度が存在しません。

往復割引


「復路」の運賃を10%割引。ただし往路乗船日を含め14日以内の指定日に復路の乗船をしなくてはなりません。復路の乗船日が期間Cの場合は適用外。

学割


ツーリスト旅客運賃を20%割引。ツーリスト限定の旅客運賃のみ。学校で発行される旅客運賃割引証または在学証明書が必要。学生証は不可。期間Cは適用外。

株主優待


株主優待制度による割引もあります。

新日本海フェリーは上場していないので優待券を入手するには金券ショップやネットオークションを利用する事になりますが、そもそも出回る数自体が少ないし相場も高いので微妙な存在です。

株主優待券1枚につき旅客1名、または乗用車1台(運転手の上等級差額を含む)または手荷物1個が30%割引。たまたま安く入手できるならアリです。


ベストプラン


私は個室(二人部屋)になるステートBを選択します。閑散期の期間Aを狙い、割引制度は使えるものは無さそうです。

そうすると、自転車で7月18日までに乗船して、8月25日以降に帰ってくる、という条件で、

ステートB(19,430円)+自転車(2,880円)=22,310円の往復で、44,620円になります。

大部屋のツーリストAだと2万円ほど安くなるので、一昼夜を不便な船の中で過ごす事を考えて、財布および気力体力と相談して決めれば良いと思います。

ちなみにステートB個室は洋室と和室があり、和室だと海が見える船内外側の部屋になります。

私は2017年と2018年で計4回乗船しましたがそのうち1回は和室を選択しました。

和室のメリットは海が見えるのと布団の上げ下げをすれば部屋が広く使える事です。

デメリットも海を見るのはすぐ飽きるのと、布団の上げ下げが面倒臭いことです(笑)

【悲報】北海道ツーリングパーフェクトガイド(学研ムック)の2019年版は発売されない件について

今年も夏は北海道に自転車キャンプツーリングに行く予定なので、2輪向けの地図兼ガイドブック(自転車用は無いのでバイク用で代用)である「北海道ツーリングパーフェクトガイド」の2019年度版を購入しようと思ったら、何と今年は発売されない模様です。

過去記事:「北海道ツーリングパーフェクトガイド2018」今年も購入

昨年も2018年版を購入したのですが、使い込んでボロボロになっていたので北海道から帰ってきた時にゴミに出していました。この時点では来年も2019年版を買えばいいやと思っていたのです。まさか発売されないとは。

慌ててAmazonを確認したら、2018年版はすでにプレミアが付いて定価の2~3倍の値段で取引されているようです。

もちろんkindle版なら定価で買えますが、電子書籍派の私でもこればかりは紙の本が欲しい所です。そういう人が多いからプレミアが付いてるんでしょうね。

仕方なく代替の本を探してみると、「北海道ツーリングベストガイド2019(モーターサイクリスト)」という本が発売されているようです。 実店舗で中身を確認してみると、ビジュアルはキレイなのですが地図やキャンプ場の情報などが物足りない感じで、北海道ツーリングパーフェクトガイドの詰め込み具合には及ばないと思いました。

その店舗でたまたま2018年発売の「ライダー、オートキャンパーのための北海道ツーリングwalker」という本の在庫があったので、次善の策としてこちらを定価で購入しました。


 

「北海道ツーリングパーフェクトガイド」とレイアウトがよく似てて内容も同じような感じなので関連書だと思います。こちらは詳しい地図やキャンプ場の情報も載っているので最低限の用は足りるでしょう。 こちらもAmazonで2倍くらいのプレミアが乗ってますね…キレイなレイアウトの本ですが大判で少し重いし詰め込み具合では北海道ツーリングパーフェクトガイドに劣るので、手に入るなら北海道ツーリングパーフェクトガイドの方が良いと思います。

「北海道ツーリングパーフェクトガイド2018」も「ライダー、オートキャンパーのための北海道ツーリングwalker」もネット書店ではどこも全滅で在庫切れだったので定価で欲しいなら実店舗を当たるか、店舗型書店の通販(送料がかかると意味無いですが)しかないです。

何故2019年版が発売されなかったのか分かりませんが、どんな本でも需要さえあれば毎年出版されるはずなので、やはり今時2輪用のガイドブックなどはあまり需要が無いのかもしれませんね。

江戸時代のダメ侍がほぼセミリタイア状態な件(鸚鵡籠中記、朝日文左衛門)

朝日文左衛門は江戸時代の尾張藩の武士。異常に筆まめで元禄から享保にかけて26年間37冊、字数にして200万字も日記を書き続けた男です。

日記の内容は日常の身辺の事から当時の心中・盗難・殺人・姦通などの風聞を記録した雑多なもので、現代で言うと毎日更新の雑記ブロガー(非公開)みたいなものでしょうか。

とにかく記録魔であり特にゴシップが大好きで、何でも書き留めてあるので江戸時代を知る上で資料性が高いそうです(江戸時代の地震記録にもなってる)。

この日記のタイトルが「鸚鵡籠中記(おうむろうちゅうき)」であり、中公新書から出ている解説書が神坂次郎著「元禄御畳奉行の日記」です。


なんと巨匠横山光輝による漫画化もされています。
この日記には生類憐みの令の取り締まりを尾張藩が実質サボタージュしていた件や、藩主周辺のゴシップ話の記録もあり、そのせいか尾張藩の書庫で戦後まで長らく眠っていたそうで……

そんなものなんですぐに処分されなかったのか、尾張徳川家というのは御三家筆頭の天下の大藩で、そのせいかのんびりした家風という印象を受けます。

この文左衛門が太平の世のとんでもなくダメな武士だという話ですが、実際江戸時代の武士というのは一種の公務員なのに仕事はなく、人数も多いので一人で出来る仕事を三人で担当している余剰人員、いわば遊民です。

そこそこの家格の家に生まれて跡を継げば一生ロクに仕事せずに遊んで暮らせるので、生まれついてのセミリタイア身分という訳です。

文左衛門は100石取りの家の跡取りに生まれてそこそこの家格であり、先祖代々の仕事は名古屋城の警備担当ですが何せ人数は余っているので出勤は月に三日しかありません。三日て。

現代でもそうですがこういうヒマ仕事は能力より人間関係の調整の方が大事です。という訳で初出勤の日の夜から大宴会。


 

画像下の方で三味線を弾くマネをしてるのが朝日文左衛門氏です。これで初出勤の当直中の夜です。警備担当なのに当時は日中酒を飲んでも特におとがめは無かったそうで呆れます。

こんな警備体制で問題は無かったのか、というとやはりあったようで、当の文左衛門の当直日の前日、天下の名古屋城の蔵に泥棒が侵入するという事件が起きます。

当日の当直員は後で侵入に気付いたものの責任を問われるのを恐れて「無かったこと」にしてしまい、そのまま文左衛門に引き継ぎ。後で大騒ぎになりこの前任者は切腹しましたが文左衛門にお咎めは無かったようです。文左衛門妙に運がいいですね。

「御畳(おたたみ)奉行」というのは文左衛門の代に新設された役職で、奉行としては一番下の役職ですが奉行は奉行なので手当てが付きます。100石は米100俵相当で御畳奉行の手当ては40俵というから4割の収入アップ。かなり生活に余裕があります。

牧歌的な職名ですが仕事の内容は畳表の買い付けや管理で、実務は部下に投げていればいいので、実質的な仕事はたまの公務出張で京都や大阪に出向いて商人の接待を受ける事です。ふざけるなと(笑)


 

文左衛門の趣味はゴシップ収集と日記の他は、若い頃はスポーツ感覚のヘタクソな武芸全般、飽きっぽいので何にでも手を出し、釣り、投げ網、芝居見物、作詩など多彩です。

酒好きの女好きで浮気癖?があり、それが原因で一度離縁、再婚後もやはり浮気が原因で家に居ずらくなりまた酒を飲むというループで、それがたたり40代で死亡。日記もそこで終わっています。

早死にですがそれもこれもセミリタイア生活がヒマすぎて退屈を持て余していたのが原因ではないでしょうか。はたから見ると結構な人生じゃないかと思えます。

以上、江戸時代のそこそこの武士に生まれれば無能でも労せずしてセミリタイア状態だったのにな、という記事でした。